1月24日(金)、丸ノ内ピカデリー他にて公開
日本を代表する豪華キャスト×世界に誇る<新たな時代劇の傑作>が誕生する!
巨匠・黒澤明の助監督を務め、自身の監督デビュー作『雨あがる』(00)以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉堯史監督が、日本映画界のレジェンドと言っても過言ではない熟練スタッフ陣とともに、丹精込めて作り上げた本作。
実在した町医者である主人公・笠原良策役には、映画俳優として数々の賞を受賞し、世代のトップランナーである松坂桃李。使命感に溢れる人物をひたむきに、力強く演じ切り、作品を牽引する。そして良策の妻・千穂役に 芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。良策を導く蘭方医・日野鼎哉役に、名実ともに日本を代表する世界的俳優・役所広司。
美しい日本の四季、自然豊かな風景、そして魅力的な登場人物たちの存在感が、世代を超えていまを生きる勇気と希望を与えてくれる感動のエンターテイメント作品が全世界に向けて誕生。ぜひ、この<魂が震える感動の実話>を劇場の大スクリーンで体感ください。
江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡(天然痘)が猛威を振るい、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者で漢方医の笠原良策(松坂桃李)は、患者を救いたくとも何もすることができない自分に無力感を抱いていた。自らを責め、落ち込む良策を、妻の千穂(芳根京子)は明るく励まし続ける。
どうにかして人々を救う方法を見つけようとする良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)の教えを請うことに。鼎哉の塾で疱瘡の治療法を探し求めていたある日、異国では種痘(予防接種)という方法があると知るが、そのためには「種痘の苗」を海外から取り寄せる必要があり、幕府の許可も必要。実現は極めて困難だが、絶対に諦めない良策の志はやがて、藩、そして幕府をも巻き込んでいく─。
1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。2009年デビュー。
『ツナグ』(12/平川雄一朗監督)で、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降も映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍。『孤狼の血』(18/白石和彌監督)で、第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、『新聞記者』(19/藤井道人監督)で第43回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しているほか、『孤狼の血 LEVEL2』(21/白石和彌監督)、『流浪の月』(22/李相日監督)で、第45回と第46回の日本アカデミー賞優秀主演男優賞をそれぞれ受賞。近年の主な出演作に、テレビドラマ「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)、ドラマ「離婚しようよ」(23/Netflix)、テレビドラマ「VIVANT」(23/TBS)、映画『耳をすませば』(22/平川雄一朗監督)、『ラーゲリより愛をこめて』(22/瀬々敬久監督)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23/水田伸生監督)、『スオミの話をしよう』(24/三谷幸喜監督)などがある。
1997年2月28日生まれ。東京都出身。2013年にテレビドラマ「ラスト♡シンデレラ」(CX)でデビュー。
16年にNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で2000人以上の応募者の中からオーディションで選ばれ、ヒロインを務める。『累-かさね-』(18/佐藤祐市監督)、および『散り椿』(18/木村大作監督)の演技で、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。近年の主な出演作にテレビドラマ「オールドルーキー」(22/TBS)、「それってパクリじゃないですか?」(23/NTV)、「Re:リベンジ‐欲望の果てに‐」(24/CX)などがある。映画は松坂桃李と共演した『居眠り磐音』(19/本木克英監督)のほか、『今日も嫌がらせ弁当』(19/塚本連平監督)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20/平川雄一朗監督)、『ファーストラヴ』(21/堤幸彦監督)、『Arcアーク』(21/石川慶監督)、『カラオケ行こ!』(24/山下敦弘監督)などがある。小泉堯史監督作品には、『峠 最後のサムライ』(22)に続く出演となる。
1956年1月1日生まれ。長崎県出身。
83年にNHK大河ドラマ「徳川家康」の織田信長役で脚光を浴び、その後数々のテレビドラマ、映画に出演。原田眞人監督『KAMIKAZE TAXI』(95)で第50回毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。『Shall weダンス?』(96/周防正行監督)、『眠る男』(96/小栗康平監督)、『シャブ極道』(96/細野辰興監督)の3作品で、96年度の国内の主演男優賞を独占する。第10回東京国際映画祭主演男優賞を受賞した『CURE』(97/黒沢清監督)、第50回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『うなぎ』(97/今村昌平監督)など国際映画祭の出品作品への出演も多く、国際的にも高い評価を受けている。2012年、紫綬褒章を受章。近年は、『孤狼の血』(18/白石和彌監督)で自身3度目となる日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したほか、第13回アジア・フィルム・アワードの最優秀主演男優賞と特別賞Excellence in Asian Cinema Awardをダブル受賞。『すばらしき世界』(21/西川美和監督)では、第56回シカゴ国際映画祭最優秀演技賞、第95回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞などを受賞。23年の『PERFECT DAYS』では、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞、第47回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、第97回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、第17回アジア・フィルム・アワード最優秀主演男優賞など数々の賞を受賞。同作が第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされるなど、名実ともに日本を代表する俳優である。近年の主な映画出演作に『ファミリア』『銀河鉄道の父』(ともに23/成島出監督)、『八犬伝』(24/曽利文彦監督)などがある。小泉堯史監督作品には『蜩ノ記』(14)、『峠 最後のサムライ』(22)に続き、3度目の出演となる。
1944年生まれ。茨城県水戸市出身。
70年に黒澤プロダクションに参加し、黒澤明監督に師事。『影武者』(80)、『乱』(85)、『夢』(90)、『八月の狂詩曲』(91)、『まあだだよ』(93)で助監督を務めた。黒澤監督の遺作脚本『雨あがる』(00)にて監督デビュー。この作品で第56回ヴェネチア国際映画祭緑の獅子賞、および第24回日本アカデミー賞において最優秀作品賞をはじめとする8部門で最優秀賞を受賞する。その後、『阿弥陀堂だより』(02)、『博士の愛した数式』(06)、『明日への遺言』(08)、『蜩ノ記』(14)、『峠 最後のサムライ』(22)を監督。また『散り椿』(18/木村大作監督)では脚本を務めた。これまでに日本アカデミー賞では優秀監督賞を4度、優秀脚本賞を2度受賞しているほか、平成26年度芸術選奨文化科学大臣賞、第39回報知映画賞監督賞など数々の賞を受賞している。