この秋、前代未聞の映画がやってくる!フランスのある男がなんとなく撮影し、YouTubeなどオンラインで公開していた動画が、世界中で人気となり、それらをフィクションの中に織り交ぜたものが、なんと映画になってしまった!その男が動画の中でやっていることは、街中や人を相手に繰り広げる“スケッチ”。
※スケッチとは、ユーモアに溢れたイタズラを大真面目に行うもの。
なんとこの男の動画は、個別で5000万回、全て合わせると16億回を超えるという、一瞬、よく分からなくなるほど驚異的な再生回数を叩きだしている!!しかも、映画の為に撮られた、撮り下ろし動画が数多く盛り込まれている。男の動画がこれだけの人気を誇る理由は何か!?観た側の印象は人それぞれだが、これらの動画は、ユーモアと素晴らしいアイデアに溢れたものばかり。
例えば、日本のゲームであるマリオカートで、実際の公道を走り、一般車両と競っているレースカーに見立ててバナナの皮を投げつけスリップを狙う。はたまた体操服を着て街へ出ると、路面電車の中で吊り輪、外の手すりで鞍馬、釣り人の竿を奪って槍投げ。他にも、一般の住人がいるアパートのエレベーターを開けるとそこがディスコに様変わり、その狭い空間で踊りまくる。違うエレベーターが開くと銀行の金庫になっていて強盗が現れ、また違うエレベーターが開くと裸でシャワーを浴びている。それを見た住人は大爆笑。つまり、男の“スケッチ“は、相手を困らせて自己満足を得る為のものや、いわゆる見ていて”引く”ようなものでなく、明らかに第三者の目線、そして笑わせることを意識して考えられているものなのだ。
そして数々の“スケッチ“には映画の本篇にも通じる、ある共通点が存在する。時に周囲を唖然とさせ、時に本気で怒られ、たまに警察に補導されたりもするが、男はいつなん時も至って真剣に、少年の如く純粋に、バカ真面目にこれらを実行する。もはやこれをイタズラの一言で片付けることはナンセンス。勿論、アーティストとは呼べないまでも、かたくなまでに一途な態度やこだわりは芸術のそれと何ら変わりはない。男はいったい何者なのか、何故そこまでして独自の世界にこだわるのか―。ただ、男の生きざまを見ていると「馬鹿なことは真面目にやろう!」そんな声も聞こえてくるようだ。
WTF = What the fu○k!!
意味:「なんてこった!」
理不尽な現象や物事に対して驚きの態度を表すときに使われる言葉。WTF という表記はオンラインゲームなどでテキストコミュニケーションを取る際、略語としてもよく使われる。
フランス・モンペリエに住む一般人レミ・ガイヤールは、自身の投稿動画が爆発的な再生回数をあげ世界的スターになっていた。彼が動画に収めるものは、創造性に溢れたアイデア抜群のイタズラ。至って真面目に取り組んでいる本人はそれを“スケッチ”と呼ぶほど。ある日、恋人からの懇願により動画撮影を止め、普通のセールスマンになることを強いられる。生きる喜びを失い、魂を抜かれた廃人同様にまでなり下がるが、動画仲間に起きた事故をきっかけに、押さえつけられていた欲求が爆発する。これまで見せたことのない爆笑スケッチを連発!彼は何故そこまでして動画を撮り続けるのか!? 笑いと涙なしでは観られない、イタズラで世界を動かした男の生き様がここにある!
1975年生まれ、フランス・モンペリエ出身。
映画は初出演で初主演。2001年から、街中で行ったスケッチ(=ユーモア溢れるイタズラ)を動画に収め始める。動画共有サイトの登場でレミの存在と動画が有名になり、世界中の人々に見られ、全ての動画の再生回数は現在で16億回を超える。イタズラは、街中で着ぐるみを着て行うものと、変装して行うもの、スポーツの公式戦やイベントに乱入するものなどバラエティに富んでおり、見る者の理性を刺激しつつも、思わず吹き出してしまうようなものになっており、大人気を博している。本人は元プロサッカー選手で、試合出場が無いまま現役を引退したが、元ブラジル代表のロナウドとの動画では見事なサッカーのテクニックも見せている。フジテレビのバラエティ番組「世界おもしろ珍メダル第10回バカデミー大賞」(2010年1月7日放送)で取り上げられたこともある。
フランス・パリ出身
ミシェル・ゴンドリーら才能ある映像作家が集結しているプロダクション「パルチザン」に所属。映画、CM、シガー・ロスやフェミ・クティのミュージックビデオを手がけたことでも知られる。日本の人気4人組バンド SEKAI NO OWARIの映画デビュー作『TOKYO FANTASY』の監督も務めたことでも話題を呼んでいる。