12月6日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他にて公開
2018年、世界中の人々が10歳の少年から熱い感動を受け取った。少年の名はオギー、全世界800万部突破のベストセラー小説「ワンダー」を映画化し、興行収入320億円超えのスーパーヒットを記録した『ワンダー 君は太陽』の主人公だ。普通ではない見た目で生まれてきたオギーが、家族に支えられて困難に立ち向かっていく。「正しいことよりも親切なことを選ぶ」という台詞が、多くの人々の心に深くしみわたり、今も新たなファンを獲得し続けている。
その後、小説「ワンダー」の作者R・J・パラシオが、「ワンダー」のアナザーストーリー「ホワイトバード」を書き上げた。いじめた側の救済まで描かなければ、「ワンダー」の真の世界観は完結しないという作者の決意に胸を打たれた『ワンダー 君は太陽』のプロデューサーたちが再集結、「ホワイトバード」の映画化も実現させた。
前作のいじめっ子ジュリアンの祖母サラ役に、『クィーン』でアカデミー賞🄬主演女優賞を受賞した名優ヘレン・ミレン。少女時代のサラにアリエラ・グレイサー、サラを救うジュリアンにオーランド・シュワート。また、「X-ファイル」シリーズのスカリー役でエミー賞をはじめ数々の賞に輝いたジリアン・アンダーソンがジュリアンの母親役を演じた。
監督は『ネバーランド』『プーと大人になった僕』などのファンタジー・ヒューマンドラマで、突出した才能を発揮してきたマーク・フォースター。
画家として成功し人生を謳歌する女性に、誰にも話せなかった秘密があった。それは、人の命を救うことさえできる“勇気ある優しさ”の物語。その秘密の全貌を見届けた時、私たちは自分自身の心の中の光に気づく──今この時代だからこそ必要な力を手渡してくれる、衝撃と感動のヒューマンドラマ。
いじめによって学校を退学処分になったジュリアンは、自分の居場所を見失っていた。そんな中、ジュリアンの祖母のサラがパリから訪ねて来る。あの経験で学んだことは、「人に意地悪もやさしくもしないただ普通に接することだ」と孫の口から聞いたサラは、「あなたのために話すべきね」と自らの少女時代を明かす。時は1942年、ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人であるサラと彼女の両親に危険が近づいていた。サラの学校にナチスが押し寄せ、ユダヤ人生徒を連行するが、サラは同じクラスのジュリアンに助けられ、彼の家の納屋に匿われることになる。クラスでいじめられていたジュリアンに何の関心も払わず、名前すら知らなかったサラを、ジュリアンと彼の両親は命がけで守ってくれる。日に日に二人の絆が深まる中、終戦が近いというニュースが流れるのだが──。
│サラ・ブラム役│
2019年、14歳の時にアニャ・テイラー=ジョイとロザムンド・パイク共演の『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』でデビュー。映画出演2作目にして、大ヒット作『ワンダー』の続編『ホワイトバード はじまりのワンダー』の主演に抜擢される。今最も注目される若手俳優の一人。
│ジュリアン・“トゥルトー”・ボーミエ役│
オーストラリア、メルボルン出身。主な出演作に、ジョージ・マッケイが主演、ニコラス・ホルト、ラッセル・クロウ、チャーリー・ハナムら豪華共演、ジャスティン・カーゼル監督の『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』(19)などがある。『スクール・オブ・ロック』や『マチルダ・ザ・ミュージカル』などミュージカル作品にも出演。ピアノやギター演奏も堪能である。
│ヴィヴィアン・ボーミエ役│
日本でも大ヒットしたTVシリーズ『X-ファイル』(93~02、16~18)でスカリー捜査官を演じ、モルダー捜査官役のデビッド・ドゥカブニーとともに世界的な人気を博す。
『クラウン』(20)ではマーガレット・サッチャー役を演じ、ゴールデングローブ賞、エミー賞、放送映画批評家協会賞を受賞。そのほかの出演作は、『セックス・エデュケーション』(19~)、『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』(21)、『ファーストレディ』(22)、クリスチャン・ベール主演、スコット・クーパー監督のNetflix映画『ほの蒼き瞳』(22)、『大いなる遺産』(23)、『グレイト・スクープ』(24)など。公開待機作にレイナー・ウィンのベストセラー自伝が原作の映画『The Salt Path』(24)がある。
舞台でも高い評価を受け、『人形の家』でノラ・ヘルマー役を演じ、初めてオリヴィエ賞にノミネートされた。その後、『欲望という名の電車』でブランシュ・デュボア役を演じ、再びオリヴィエ賞にノミネートされ、イブニング・スタンダード・シアター・アワードで最優秀女優賞を受賞した。
俳優としての活動に加え、ウォー・チャイルドやウィメン・フォー・ウィメンなど、複数の慈善団体の親善大使を務める。また、作家としても活動し、小説『Dear Gillian』を近日発売予定。
│サラ役│
映画・TV・舞台で幅広く活躍している英国女優。1963年、ナショナル・ユース・シアターでデビュー、67年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団、高い評価を得る。60年後半からスクリーンにも登場、『長く熱い週末』(80)で注目を浴び、『キャル』(84)と『英国万歳!』(94)でカンヌ映画祭主演女優賞を2度受賞。人気TV映画『第一容疑者』(91~06)でも知られる。『ゴスフォード・パーク』(01)を経て『クィーン』(07)でエリザベス女王を演じ、圧倒的な演技力でアカデミー賞®主演女優賞ほか数々の賞を受賞した。『終着駅 トルストイ最後の旅』(09)、『ヒッチコック』(12)、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(14)、『黄金のアデーレ 名画の帰還』(15)、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(16)、『ロング,ロングバケーション』(18)、『グッドライアー 偽りのゲーム』(19)、『ゴヤの名画と優しい泥棒』(20)、『Golda』(23)など。『RED レッド』シリーズ(10、13)や『ワイルド・スピード』シリーズ(17、19、20)、『シャザム!~神々の怒り~』、『バービー』(23)といった娯楽アクション大作でも存在感を発揮している。
ドラマでは、『第一容疑者6死者の香水』(95)、『The Passion of Ayn Rand』(99)、『エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~』(05)、『第一容疑者 希望のかけら』(06)でエミー賞を4度受賞。『Phil Spector』でSAG賞最優秀女優賞を受賞した。
2015年、舞台『The Audience』で、トニー賞 演劇主演女優賞を受賞。
2003年12月に大英帝国勲章を受勲、Dameの称号を授与された。
│ジュリアン・アルバンス役│
8歳でデビュー。『ワンダー 君は太陽』(17)のジュリアン役で脚光を浴びる。以降、さまざまな映画やドラマに出演。主な出演作は、『僕のワンダフル・ライフ』(17)、『15時17分、パリ行き』(18)、『ワルノリ!どっきりギャング』(16~18)、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ステファニー・スパーバーが製作総指揮を務めた『The Astronauts』シリーズ(20~21)、『アー・ユー・アフレイド・オブ・ザ・ダーク?』(21)など。世界最大級の子どもの祭典『ニコロデオン キッズ・チョイス・アワード』に2回ノミネートされた。
俳優業の他、動物愛護団体『ダラス・ペッツ・アライブ!』などの慈善団体を支援している。
ドイツで生まれ、スイスで育つ。米ニューヨーク大学映画学科を卒業後、ロサンゼルスを拠点に、1995年の『Loungers(原題)』で監督デビュー。ハル・ベリーを黒人女優初のオスカーに導いた『チョコレート』(01)で国際的に知られるようになり、続いてジョニー・デップとケイト・ウィンスレットが共演したヒューマンドラマ『ネバーランド』(04)を監督。ファンタジーコメディ『主人公は僕だった』(06)や、ベストセラー小説を映画化した『君のためなら千回でも』(07)を経て、シリーズ第22弾『007 慰めの報酬』(08)を監督した。その後も、実話をもとにした社会派ドラマ『マシンガン・プリーチャー』(11)、ブラッド・ピット主演のゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』(12)、ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を実写映画化した『プーと大人になった僕』(18)など、スタジオや独立系を問わず、業界屈指の才能を多数起用した、さまざまな規模やジャンルの作品でメガホンをとる。 フォースター監督はアーティスト主導のトランスメディアコンテンツ会社2Dux2の共同設立者兼共同CEOであり、『ワールド・ウォーZ』(12)、「ハンド・オブ・ゴッド」(14~17)、『かごの中の瞳』(16)、『プーと大人になった僕』(18)などの作品がある。
アメリカの作家。長年アートディレクター、本のデザイナー、編集者として多くの本を担当してきた。デビュー作「ワンダー」は全世界1500万部を超す大ベストセラーとなり、55言語に翻訳され、映画化もされた。夫と2人の息子、2匹の犬とニューヨーク市に住んでいる。
2024年/アメリカ/原題:WHITE BIRD/英語・仏語/カラー/スコープ/5.1ch/121分/G
提供:木下グループ/配給:キノフィルムズ
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