キノフィルムズ

公開終了
2023年9月1日(金)公開

ウェルカム トゥ ダリ

ようこそ、いけない大人の遊園地〈ダリランド〉へ。
20世紀で最もシュールな天才アーティストの真の顔とは―。

イントロダクション

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20世紀で最も偉大な芸術家の一人〈サルバドール・ダリ〉。柔らかい時計や変形した肉体など、常識を破壊する画期的な作品で人々の心を揺さぶり、人気と名声を獲得した。また、独特の口ひげと奇抜なスタイル、数々の尊大な名言で、現代におけるインフルエンサーのような存在として、常に人々の注目を集めていた。
そんなダリが、ポップカルチャー全盛期を迎えた70年代のニューヨークで、ファッションや音楽、アートを時代の最先端に立って牽引していく姿を描く刺激的な映画が完成した。ダリには『ガンジー』でオスカーを手にした名優ベン・キングズレー、気性の激しい妻のガラには『ふたつの部屋、ふたつの暮らし』のバルバラ・スコヴァ。ダリをサポートする青年・ジェームスには、本作が長編映画デビュー作となるクリストファー・ブライニー。そして若き日のダリをエズラ・ミラーが演じる。監督は『アメリカン・サイコ』のメアリー・ハロン。
高級ホテルのスイートルームで、ロックスターやドラァグクィーン、華やかなセレブや野心に溢れたモデルたちが集い、夜ごと繰り広げられるパーティーを味わい尽くすと共に、エキサイティングかつ危険な時代を体験できる魅惑の〈ダリ・ランド〉へ、ようこそ!

ストーリー

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1974年、ニューヨーク。デュフレーヌ画廊で働き始めたジェームスは、個展を開くダリのアシスタントを務めることになる。憧れの芸術家ダリと妻のガラに気に入られたジェームスは、奇想天外なダリの世界へ招き入れられ有頂天になる。だが、個展は3週間後に迫っているのに、ダリはパーティー三昧の日々を送り、作品は1枚も仕上がっていない。すると突然、ガラが金のために描けとブチギレ、ダリはジェームスの目の前で傑作を完成させる。個展終了後もジェームスはダリのために働くことになり、ダリの故郷のポルト・リガトへ渡り、画家の原点に触れるという新たな感動に震えるが、そこにはさらに不思議で危うい〈ダリ・ランド〉が待ち受けていた──。

ベン・キングズレー

│サルバドール・ダリ│
1943 年、イギリス、ヨークシャー州生まれ。インドの政治指導者マハトマ・ガンジーを演じた『ガンジー』(82)で、アカデミー賞🄬、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞を受賞する。その後も、『バグジー』(91) 、『セクシー・ビースト』(00)、『砂と霧の家』(03)で、アカデミー賞🄬とゴールデングローブ賞にノミネートされる。『シャッター アイランド』(09)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)など、巨匠マーティン・スコセッシ監督作品でも存在感を示す。その他の主な出演作は、『シンドラーのリスト』(93)、『ボビー・フィッシャーを探して』(93)、『オリバー・ツイスト』(05)、『エレジー』(08)、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10)、『アイアンマン 3』(13)、『エクソダス:神と王』(14)、『オペレーション・フィナーレ』(18)、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)など。演じる役柄に独自のディティールとニュアンスをもたらし、映画人からも観客からも憧れの存在であり続けている。

バルバラ・スコヴァ

│ガラ│
1950 年、ドイツ、ブレーメン生まれ。世界的に活躍する俳優として圧倒的な知名度を誇り、多くの受賞歴がある。『ベルリン・アレクサンダー広場』(80)、『ローラ』(81)など、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品で頭角を現す。その後、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の『鉛の時代』(81)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞、再び同監督とタッグを組んだ『ローザ・ルクセンブルグ』(86)ではカンヌ国際映画祭女優賞を受賞する。さらに、同監督『ハンナ・アーレント』(12)では、ヨーロッパ映画賞女優賞に輝く。その他の主な出演作は、『ボイジャー』(91)、ラース・フォン・トリアー監督の『ヨーロッパ』(91)、『ヒランクル』(03)、アメリカの TV シリーズ「12 モンキーズ」(15~18)、『生きうつしのプリマ』(16)、『アトミック・ブロンド』(17)、『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』(19)、「ネイティブ・サン ~アメリカの息子~」(19)、ベン・アフレック監督の『AIR/エア』(23)など。

クリストファー・ブライニー

│ジェームズ│
1998 年、アメリカ、コネティカット州生まれ。ニューヨーク在住の俳優/映画作家。ペース大学の演劇学科の卒業作品を観たメアリー・ハロン監督に見出されてジェームズ役に抜擢され、長編映画デビューを果たす。本作の演技で注目され、ジェニー・ハンによる人気小説シリーズを原作にしたアマゾンの TV シリーズ「私たちの青い夏」(22)に出演する。

スキ・ウォーターハウス

│ジネスタ│
1992 年、イギリス、ロンドン生まれ。音楽、映画、TV、ファッション業界で活躍し、歌手、ソングライター、俳優、モデルとして活動している。ヴォーグ、ロフィシャル、アリューア、ラッキー、エル、ヴァニティー・フェア、マリ・クレールなどの雑誌を飾り、バーバリー、フェラガモ、トミーヒルフィガーなどのトップブランドの広告にも登場している。メアリー・ハロン監督作品は、『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』(18)にも出演。その他の主な出演作は、『あと1センチの恋』(14)、『マッドタウン』(16)、『アサシネーション・ネーション』(18)、『BURN/バーン』(19)、『クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男』(21)、「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」(23)など。

エズラ・ミラー

│若かりし頃のダリ│
1992 年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。2008 年に『アフタースクール』で映画デビュー。その後、『少年は残酷な弓を射る』(11)で高く評価される。その他の主な出演作は、『ウォールフラワー』(12)、『プリズン・エクスペリメント』(15)、『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(15)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)、『スーサイド・スクワッド』(16)、『ジャスティス・リーグ』(17)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(21)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(22)、『ザ・フラッシュ』(23)など。

スタッフ

  • 監督:メアリー・ハロン

    1953 年、カナダ生まれ。インディペンデント映画史において、最も個性的な表現者の一人。1996 年に『I SHOT ANDY WARHOL』で脚本家/監督デビューを果たし、インディペンデント・スピリット賞とロンドン映画批評家協会賞の作品賞にノミネートされる。続く『アメリカン・サイコ』(00)は公開当初は賛否両論を呼んだが、現在はカルト的な人気を誇る名作となっている。その後、『ベティ・ペイジ』(05)はベルリン国際映画祭とトロント国際映画祭で、『モスダイアリー』(11)はヴェネチア国際映画祭とトロント国際映画祭で、『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』(18)はヴェネチア国際映画祭とトライベッカ映画祭でプレミア上映される。また、「ホミサイド/殺人捜査課」(97~98)、「OZ/オズ」(98)、「L の世界」(04)、「シックス・フィート・アンダー」(05)、「ビッグ・ラブ」(06)、「ザ・フォロイング 3-最終決戦-」(15)など、多くの人気 TV シリーズで監督を務める。2018 年にストックホルム国際映画祭特別功労賞を授与され、2019 年にはヴェネチア国際映画祭の審査員を務める。

  • 脚本:ジョン・C・ウォルシュ

  • 撮影監督:マルセル・ザイスキンド

  • プロダクションデザイナー:イゾナ・リゴー

  • 衣装デザイナー:ハンナ・エドワーズ

ウェルカム トゥ ダリ

2022 年/イギリス/原題:Daliland/英語/カラー/ビスタ/5.1ch/97 分/PG12
提供:木下グループ/配給:キノフィルムズ
© 2022 SIR REEL LIMITED