キノフィルムズ

囚われた国家
公開終了
2020年4月3日(金)公開

囚われた国家

『猿の惑星:創世記』監督最新作
【地球外生命体】の支配下、レジスタンスたちの徹底抗戦を描く近未来SFサスペンス

イントロダクション

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地球外生命体による侵略から9年後の2027年、シカゴ。制圧されたアメリカ政府は「統治者」の傀儡と化していた。貧富の差はかつてないほど拡大し、街は荒廃。そして市民は、この圧政に対して従属する者と反抗する者に分かれた。自由を取り戻すために秘かに結成されたレジスタンス・グループは、市内スタジアムで開催される統治者による団結集会への爆弾テロを計画するが―。
製作・監督・脚本は、『猿の惑星:創世記』(11)を手掛けた鬼才、ルパート・ワイアット。『アルジェの戦い』(66)、『影の軍隊』(69)を参考に、複雑なテロ計画の連絡~準備~決行のプロセスを緻密かつ緊張感たっぷりに描き上げた。さらに地球外生命体の管理下に置かれた政府による不都合な事実の隠蔽、メディアを巻き込んだ情報操作など、暴走する権力の危険性にも鋭く斬り込んでいる。
「囚われた国家」のなかで、権力に従うのか、抗うのか? そして何のために生きるのか―? 見る者に根源的な問いを投げかける問題作が誕生した。

ストーリー

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2018年、シカゴ。突如現れた地球外生命体=エイリアンの侵略を受け、街は大混乱に陥った。アフリカ系警察官のジョン・ドラモンドの一家4人は、車で市内からの脱出を試みる。しかしジョンと妻はエイリアンに虐殺され、15才の長男ラファエルと11才の次男ガブリエルは九死に一生を得て生き延びた―。
9年後の2027年、世界の主要都市はエイリアン=統治者の支配下に置かれていた。その傀儡となったアメリカ政府はシカゴに戒厳令をしき、市内中心部「閉鎖区域」の地下にエイリアン居住区を建設、彼らの天然資源採掘に協力している。市民は体制支持の富裕層、反体制の貧民層に二分されており、政府はドローンによる監視と密告の奨励、そして“ザ・ローチ”と呼ばれる特捜班が、日々反体制勢力への圧力を強めていた―。

ジョン・グッドマン

1952年6月20日、ミズーリ州セントルイス出身。ワイアット監督作品は『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(14/未)に次ぐ出演。コーエン兄弟監督作品『赤ちゃん泥棒』(87)、『バートン・フィンク』(91)、『未来は今』(94)、『ビッグ・リボウスキ』(98)、『オー・ブラザー!』(00)、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(13)で印象的なキャラクターを演じてきた。主要作品に『オールウェイズ』(89)、『アラクノフォビア』(90)、『ラルフ一世はアメリカン』『夢を生きた男/ザ・ベーブ』(91)、『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』(93)、『フリントストーン/モダン石器時代』(94)、『悪魔を憐れむ歌』(97)、『ブルース・ブラザース2000』(98)、『救命士』(99)、『コヨーテ・アグリー』(00)、『ボブ・ディランの頭のなか』(03)、『狼の死刑宣告』(07)、『スピード・レーサー』(08)、『お買いもの中毒な私!』(09)、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『アーティスト』(11)、『アルゴ』『人生の特等席』『フライト』(12)、『ハングオーバー!!! 最後の反省会』『ミケランジェロ・プロジェクト』(13)、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15)、『10 クローバーフィールド・レーン』『パトリオット・デイ』(16)、『キングコング:髑髏島の巨神』『アトミック・ブロンド』(17)などがある。アニメ『モンスターズ・インク』(01)、『プリンセスと魔法のキス』(09)など声優出演も多数。舞台、TV出演も数多い。

|ウィリアム・マリガン 役|
シカゴ警察特捜司令官。ガブリエルを監視し、ラファエルの行方を追う。

アシュトン・サンダース

1995年10月24日、カリフォルニア州カーソン出身。ロサンゼルス高校のパフォーミング・アーツを卒業後、ロサンゼルス・シアター・センター他の舞台に立つ。南北戦争時代の西部劇『The Retrieval』(13/未)で映画デビュー。『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15)出演後、アカデミー作品賞を受賞した『ムーンライト』(16)で、マイアミに暮らす主人公シャロンの人生を3つに分けた2番目の青年時代を演じ、インディペンデント・スピリット賞ほか各賞で共演者たちと共にアンサンブル演技賞を受賞。以降『イコライザー2』(18)、『ネイティブ・サン ~アメリカの息子~』(19/未)がある。

|ガブリエル 役|
一般市民として暮らしながら、レジスタンスのリーダーだった兄を探す。

ジョナサン・メジャース

1989年9月7日、テキサス州ダラス出身。ノースカロライナ芸術学校を卒業し、イェール大演劇学校在学中にTVミニシリーズ「When We Rise」(17)でデビュー。『荒野の誓い』(17)で劇場映画に初出演。以降『ホワイト・ボーイ・リック』(18/未)、『Out of Blue』(18)、インディペンデント・スピリット賞助演男優賞にノミネートされた『The Last Black Man in San Francisco』『Gully』『Jungleland』(19)がある。最新作はJ・J・エイブラムスとジョーダン・ピール製作総指揮によるTVシリーズ「Lovecraft Country」(19)。

|ラファエル 役|
ガブリエルの兄。「フェニックス」を率いていたが、数年前に行方不明に。

ヴェラ・ファーミガ

1973年8月6日、ニュージャージー州クリフトン出身。『マイレージ、マイライフ』(09)でアカデミー助演女優賞ほか各賞にノミネート。シラキュース大で演劇を学び、1996年ブロードウェイで初舞台を踏む。1998年に映画デビューし、『オータム・イン・ニューヨーク』(00)、『15ミニッツ』『DUST ダスト』(01)、『クライシス・オブ・アメリカ』(04)、『こわれゆく世界の中で』(06)などに出演。アカデミー作品賞受賞『ディパーテッド』(06)で大役を演じて注目を集める。以降『縞模様のパジャマの少年』(08)、『エスター』(09)、『フェイク・クライム』(10)、『ミッション:8ミニッツ』(11)、『デンジャラス・ラン』(12)、『死霊館』(13)、『ジャッジ 裁かれる判事』(14)、『死霊館 エンフィールド事件』(16)、『トレイン・ミッション』『フロントランナー』『SKIN/スキン』(18)、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『アナベル 死霊博物館』(19)などに出演。『サイコ』(60)の前日譚で、ノーマン・ベイツの母ノーマを演じたTVシリーズ「ベイツ・モーテル」(13~17)はシーズン5まで続き、2014年のサターン賞主演女優賞を受賞した。

|ジェーン・ドゥ 役|
娼館を営む。マリガンとは古い付き合い。

スタッフ

  • 監督・脚本・製作:ルパート・ワイアット

    1972年10月26日、イギリス・イングランド出身。少年時代から8㎜カメラに親しむ。オックスフォードとハンプシャーの大学を経て、映画を学ぶためパリに留学。1997年、脚本家、監督、俳優らで構成された映画制作者集団ピクチャー・ファームを創立。ロンドンやリヴァプールでTV演出を務める。自ら脚本も手掛けたプリズン・サスペンス『DATSUGOKU -脱獄-』(08/未)で映画監督デビュー。サンダンス映画祭でプレミア上映され、英国インディペンデント映画賞を受賞し、ロンドン映画批評家協会賞では監督賞にノミネートされた。同作の成功により20世紀フォックスから注目され、『猿の惑星』(68)シリーズのリブート版『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)を監督。この作品は世界興収5億ドルに迫る大ヒットを記録し、後に2本の続編も制作された。次いでジェームズ・カーン主演『熱い賭け』(74)のリメイクで、マーク・ウォールバーグが主演した『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(14/未)を監督。TVシリーズ「エクソシスト」(16)では製作総指揮を手掛け、その第一話「我が叫びを」を監督した。

  • 脚本:エリカ・ビーニー

    NY市郊外のバード大学で映画を学ぶ。卒業後『私の愛情の対象』(98)などで制作アシスタントを務める。HBOのリアリティTV「Project Greenlight」(01~15)に提出したオリジナル脚本がシャイア・ラブーフ主演『The Battle of Shaker Heights』(03/未)として映画化され、脚本家デビュー。後にルパート・ワイアット監督と結婚し、3人の子供をもうけている。

  • 製作:デヴィッド・クロケット

    シカゴ出身。1990年代半ばに経理担当として業界入り。プロダクション・マネージャーを経て、2000年代からプロデューサー業に進出。製作総指揮を務めた作品に『悪魔の棲む家』(05)、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07/未)、『7つの贈り物』(08)、『ザ・タウン』(10)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)、ワイアット監督作品『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(14/未)、『コンカッション』(15)などがある。『キュア ~禁断の隔離病棟~』(17/未)では製作を担当。

  • 撮影監督:アレックス・ディセンホフ

    ニューハンプシャー州出身。数多くのCMやテイラー・スウィフト「Style」などのMVを撮影し、2012年、映画界に進出。ミシェル・ゴンドリー監督『ウィ・アンド・アイ』(12)などを手掛けた後、ワイアット監督総指揮のTVシリーズ「エクソシスト」(16)を担当。シーズン1の全エピソードを撮影し、全米撮影監督協会(A.S.C.)賞のTV映画/ミニシリーズ/パイロットエピソード部門にノミネートされた。

  • 美術デザイン:キース・P・カニンガム

    シカゴ出身。イリノイ大学で美術と建築を学ぶ。南カリフォルニアに移り、工業デザイン会社で働いた後、ヒッチコック作品を数多く手がけた伝説のデザイナー、ロバート・ボイルの下で映画美術を学ぶ。90年代半ばに業界入りし、美術監督として『トラフィック』(00)、『オーシャンズ11』(01)、『ソラリス』『サイン』(02)、『ヴァン・ヘルシング』(04)、『RENT/レント』『ホステージ』(05)、『ゾディアック』(07)、『天使と悪魔』『スター・トレック』(09/美術監修)、『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(11)などを担当。美術デザイナー昇格後は『おとなの恋には嘘がある』(13)、ワイアット監督『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(14/未)、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(15)、『ザ・コンサルタント』(16)、『ワイン・カントリー』(19)などを手掛けている。

  • 音楽:ロブ・シモンセン

    1978年3月11日、ミズーリ州セントルイス出身。作曲家マイケル・ダナのアシスタント、追加作曲者として『マリア』(06)、『(500)日のサマー』『Dr.パルナサスの鏡』(09)、『マネーボール』(11)、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12)などに参加。以後『幸せの行方...』(10)、『エンド・オブ・ザ・ワールド』『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』(12)、『プールサイド・デイズ』(13)、『フォックスキャッチャー』(14)、『アデライン、100年目の恋』『二ツ星の料理人』『ストーンウォール』(15)、
    『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』『あしたは最高のはじまり』『マイ・ビューティフル・デイズ』(16)、『ジーサンズ はじめての強盗』『gifted/ギフテッド』『さよなら、僕のマンハッタン』『THE UPSIDE/最強のふたり』(17)、『タリーと私の秘密の時間』『フロントランナー』(18)などを担当。

配信

2020年8月19日(水)より各種プラットフォームにて配信開始

囚われた国家

2019年/アメリカ/原題:CAPTIVE STATE/英語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/109分/G
配給:キノフィルムズ・木下グループ
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