『タイタニック』『アバター』で数々の記録を塗り替えたジェームズ・キャメロンが1991年に制作したSFアクションの金字塔『ターミネーター2』
全世界で約5億6千万ドル(約700億円 ※当時の換算レイトに基づく)を突破し、その年に公開した映画で興行収入No.1ヒットを記録、後の映画界に多大な影響を与えた伝説の映画が26年の時を経て、3D映画としてスクリーンに蘇った!
ジェームズ・キャメロンが設立した映画製作会社ライトストーム(LEI)が、3D化を担当。最初に35ミリのオリジナル映像の最も良好な状態のものを4K解像度のデジタルデータに変換。調整後、デジタルデータを3Dに変換、この作業を『スター・ウォーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『ジュラシック・ワールド』を担当したステレオDが1年を費やし作業した。最終的にキャメロン監督の監修の下、入念な修正と仕上げを行い、ついに高品質な3D版が完成した。
出演は日本で大人気のアーノルド・シュワルツェネッガーや本作で鍛え上げた肉体を披露したリンダ・ハミルトン、冷酷無比な“T-1000”を演じたロバート・パトリック、若きジョン・コナーを演じ、当時アイドル的な人気となったエドワード・ファーロング。またILMによるT-1000型が液体金属となって自在に変える姿は大きな話題となり、新たな映像革命をもたらした。
「この映画をビデオやブルーレイやDVDでしか知らない人が大勢いる。だから、劇場ですべてを体験してほしい」とキャメロン監督。26年ぶりに、最新技術によって3D映画として復活した『ターミネーター2』。スクリーンで驚異の映像を体験するはずだ。
サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とターミネーターの死闘から10年が経ち、30億人の人命が失われる1997年8月29日に起こり得たスカイネットと人類間の核戦争(審判の日)を追憶にするサラは、精神病患者として警察病院へ収監され、息子のジョン(エドワード・ファーロング)は養父母の下に引き取られていた。ある日、時空を超えて再び2体のターミネーターが送り込まれる。1体は10年前と同モデルのT-800型(アーノルド・シュワルツェネッガー)、もう1体は変形自在の液体金属で構成された最新モデルT-1000型(ロバート・パトリック)。2体はそれぞれ共通の目標であるジョンを捜索し、ほぼ同時に発見する。襲いかかるT-1000からジョンを救ったのは、かつてサラを襲ったT-800だった。未来への戦いが今始まる。
│ターミネーター│
1947年7月30日生まれ オーストリア出身。15歳からボディビルを始め、20歳でミスター・ユニヴァースに選ばれ、69年に渡米。初出演したのは76年の『ステイ・ハングリー』。82年の『コナン・ザ・グレート』で注目を集めるが、『ターミネーター』(84)で人気が爆発。のちに政界にも進出し、2003年10月から2011年1月までカリフォルニア州知事を務める。2011年俳優業に本格的に復帰した。その他の主な出演作は、『ツインズ』(88)『トータル・リコール』(90)『ターミネーター2』(91)『ラスト・アクション・ヒーロー』(93)『トゥルーライズ』(94)『イレイザー』(96)『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(97)『ターミネーター3』(03)エクスペンダブルズ(10)『エクスペンダブルズ2』(12)『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14)『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)。
│サラ・コナー│
1956年9月26日 メリーランド州出身。『ターミネーター』(84)でサラ・コナー役に抜擢され、一躍有名になった。『MR.デスティニー』に出演後、本作では、引き締まった体で息子を守ろうとする女戦士を熱演。大掛かりなアクションにも挑戦した。TVミニシリーズ「美女と野獣」ではエミー賞を受賞。主な出演作には『ダンテズ・ピーク』 『ザ・ターゲット』(97)がある。
│ジョン・コナー│
1977年8月2日生まれ。 カリフォルニア州出身。
キャスティング・ディレクターの目に留まり、本作でデビューを飾る。その後にスティーヴン・キング原作『ペット・セメタリ―2』(92)で主演、その後も『アメリカン・ハート』(92)『リトル・オデッサ』(94)『アメリカン・ヒストリーX』(98)『グリーン・ホーネット』(11)などに出演している。
│T-1000│
1958年11月5日生まれ。ジョージア州出身。
『ダイ・ハード2』(87)に出演後、本作で殺人マシーン、T-1000を演じて一躍有名になった。その後、「X-ファイル」シーズン8からデヴィッド・ドゥカヴニーにかわり、主演を務めている。またTVドラマ「SCORPION/スコーピオン」では国土安全保障省の捜査官のガロを演じている。その他の出演作には『コップランド』(97)、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(05)『テラビシアにかける橋』(07)『デンジャラス・ラン』(12)。
1954年8月16日生まれ。カリフォルニア州立大学卒業後に短編SF映画を制作。やがてロジャー・コーマンの主催するニューワールド・ピクチャーズに加わり、81年の「殺人魚フライング・キラー」で監督デビュー。その際に観た悪夢を原案として「ターミネーター」(84)を制作し、低予算ながら世界的に成功を納めた。その実績を買われて『エイリアン2』(86)の監督に抜擢され作品は大ヒット。以後はアクション大作路線を突き進み、多くの話題作を提供。97年の『タイタニック』は制作中から“失敗作”と言われ続けていたが、記録的な興収とアカデミー賞®作品賞を含む7部門を受賞した。次の『アバター』では全世界で $2,787,965,087を記録、歴代No.1ヒットを記録した。制作会社『ライトストームエンターテイメント』とSFXスタジオ『デジタル・ドメイン』の創設者でもある。現在 『アバター』(09)の続編を製作中である。その他の主な作品は、『アビス』(89)『ターミネーター2』(91)『トゥルーライズ』(94)。