キノフィルムズ

SLEEPLESS(原題)
公開終了
2018年2月3日(土)公開

スリープレス・ナイト

最愛の息子を救うため、ラスベガスの刑事がたったひとりで裏社会の巨大な権力に立ち向かう、アカデミー賞®俳優、ジェイミー・フォックス主演のクライム・ノンストップ・アクション!!

イントロダクション

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マフィアに通じるカジノ王に息子を誘拐された主人公ヴィンセントは単身、敵地へと乗り込み、機転を利かせて駆け引きを繰り広げ、時には銃撃と肉弾戦の死闘を演じながら突き進む。マズい立場に追い込まれ、ボロボロになりながらも、ただ家族を守りたい一心で行動する、その姿は見る者の共感を引き寄せずにおかない。『96時間』でリーアム・ニーソンが演じた、怒れる父親ブライアン・ミルズをほうふつさせるキャラクターだが、ヴィンセントはよりリアルで現実味がある。同じく父親による子どもの救出を描いたアクション『コマンドー』のアーノルド・シュワルツェネッガーの無双ぶりや、『身代金』でメル・ギブソンが演じた超強気の姿勢とも無縁だ。刑事のスキルを活かして問題に対処するがミスもするし、怪我をすれば痛みを感じ、その度合いによっては激しく苦しむこともある。そのような血の通った父親像が、しっかりと描かれているからこそ、深いレベルで共感できるエンタテインメントに成りうる。スーパーヒーローもいないし、クールなポーズも、キザな決めゼリフもないが、ここには確かに生きた“人間”がいる。『スリープレス・ナイト』は、タフでハードな現実を見据えつつ、並々ならぬ緊張を体感させる新次元のエンタテインメントなのだ。
舞台はネオンライトがまばゆい光を放つアメリカ、ラスベガス。殺人課の刑事ヴィンセントは相棒とともに、輸送中のドラッグの強奪に成功する。それはカジノ王ルビーノから犯罪組織へと渡るはずのものだった。裏社会の情報網に引っかかり、犯行を知られた彼はルビーノに息子を拉致され、ドラッグの返却を強要される。一方で、女性内務調査官ブライアントはヴィンセントが汚職警官ではないかと疑惑の目を向け、捜査に乗り出していた。苦しい状況下で、ヴィセントは最愛の息子を奪還すべく、ルビーノが経営するホテルへと乗り込んでいく。しかし、そこにはルビーノの罠だけではなく、その取引相手であるギャング、ノヴァクの魔の手や、ブライアントの捜査網が待ち受けていた……。死闘の舞台となるホテルでは、ヴィンセントとブライアント、そしてルビーノら悪党たちの三つどもえの死闘が展開。それぞれが引くに引けない事情を抱え、ギリギリの状態でぶつかり合うドラマはもちろん、カジノやクラブの人混みをすり抜けての逃亡&追跡、格闘シーンは緊迫感にあふれ、二転三転する展開ともども目が離せない。果たしてヴィンセントは息子を取り戻すことができるのか? 彼は本当に汚職警官なのか?衝撃の事実が判明する結末まで、一秒たりとも目が離せない。
個性が際立つキャラクターばかりゆえに、演技に定評のある豪華キャストの結集は必然的。苦境に立つ主人公ヴィンセントにふんしたジェイミー・フォックスは、息子への強い愛情を体現しつながら必死の奔走を演じる。汚職警官か否か、シロかクロかわからないミステリアスな部分を表現しつつ、人間味を漂わせながら複雑な人物になりきった好演は、まさしくアカデミー賞®俳優の貫録の表われだ。そのヴィンセントを追う内務調査官ブライアント役には、『M:i:Ⅲ』や『パトリオット・デイ』等でヒロインを務めたミシェル・モナハン。悪役勢も存在感は強烈で、カジノ王ルビーノにふんしたベテラン、ダーモット・マローニーが風格を見せつければ、マフィアのノヴァクにふんした『アルゴ』の注目株スクート・マクネイリーはふてぶてしさで、その場の空気を圧倒する。監督のバラン・ボー・オダーはドイツ映画『ピエロがお前を嘲笑う』で世界的に注目されたスイス出身の俊英。同作でのサスペンス演出が認められ、本作でハリウッド・デビューを果たした彼が、期待に応えて先の読めない濃密なドラマを演出。ストリート感覚や生活感を匂わせたリアルなドラマ作りはもちろん、緊張感を高いテンションで持続させるドラマ作りに、唸らされるに違いない。“眠れない(=スリープレス)”ほどの心臓の高鳴りを体感せよ!

ストーリー

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深夜のラスベガス。殺人課の刑事ヴィンセント・ダウンズ(ジェイミー・フォックス)は相棒と手を組み、大金目当てでコカインの輸送車を襲撃し、大量のコカインを強奪することに成功。
しかし、この銃撃戦で麻薬組織のふたりが死亡した。翌朝、何食わぬ顔でその現場へ捜査にやって来たダウンズは、汚職警官の追及に燃える内務調査官ジェン・ブライアント(ミシェル・モナハン)に目を付けられてしまう。誤算はそれだけではなかった。別れた妻ディーナ(ガブリエル・ユニオン)と暮らしている最愛の息子トーマス(オクタヴィウス・J・ジョンソン)と車に乗っていたとき、ダウンズは謎の男たちに襲撃され、脇腹を刺されたうえに、トーマスを連れ去られてしまう。それはコカインの所有者であるカジノ王ルビーノ(ダーモット・マローニー)の差し金だった。コカイン強奪がダウンズの仕業と知った彼は息子を人質にとり、返却を迫る。ヴィンセントに選択の余地はなかった。

何としてもトーマスを助けたいダウンズはコカインを持って、ルビーノの経営するカジノ兼ホテルへやってくる。とはいえ、相手は悪党だ。コカインを返したからといって息子を返してもらえる保障はない。カジノのトイレの天井裏に半分のコカインを隠したダウンズは、もう半分を持ってルビーノのオフィスに向かう。ところが、彼を尾行していたブライアントがトイレに押し入り、隠されていたコカインを発見。ダウンズを“クロ”と確信した彼女は、相棒のデニソン(デヴィッド・ハーバー)を慌てて呼び出し、コカインをスパのロッカーに隠してヴィンセントの行方を追う。一方、ルビーノもまた必死だった。奪われたコカインは、実は彼から、犯罪組織を仕切る冷酷な男ロブ・ノヴァク(スクート・マクネイリー)の手に渡るはずのものだった。そのノヴァクが業を煮やし、手下を率いてカジノに押しかけていたのだ。観光客で賑わうカジノに、次第に不穏な空気が流れだす。
一方、ルビーノとの交渉の後、トイレに向かったダウンズはコカインがなくなっていることに動揺する。しかし、ここで引くわけにはいかなかった。調理室でニセの粉末を調達した彼はそれをルビーノに渡し、“サツが来る”と嘘をついてその場に混乱をもたらして、なんとかトーマスを救い出した。しかし、ニセの粉末を受け取ったと知ったノヴァクは激怒。賄賂を配っているすべての警官に連絡して、その捕獲を命じる。ルビーノも黙っておらず、カジノ施設内の監視を徹底。そして人混みの中で父とはぐれたトーマスは、またも敵の手に落ちてしまう。一方のダウンズは運悪く、ブライアントに遭遇。格闘の果てに、ダウンズは息子を誘拐されたことを訴えたうえに、ある秘密を打ち明けるが、ブライアントには信じてもらえない。こんなところで時間を無駄にしてはいられない、必死のダウンズはブライアントを上階のホテルの一室に拘束して、コカインの奪取に向かう。

その頃、トーマスは脱走してクラブの人混みにまぎれ、父に携帯電話でコンタクトをとる。しかし、それはダウンズを捕まえようとするルビーノの罠で、トーマスの行動は手下たちに見張られていた。クラブへ向かったダウンズは息子と合流するものの、ルビーノの部下と格闘になったばかりか、ノヴァクが発砲してきて、たちまち人々はパニックに陥る。一方、デニソンと合流してダウンズを追うブライアントは、汚職にまつわる衝撃の事実を知ることに。他方では、ダウンズとの電話でのやりとりでただならぬ気配を察したディーナが、カジノへと車を走らせていた。混乱が広がり、騒ぎが大きくなる中、ダウンズは無事にトーマスを救い出すことができるのか?

ジェイミー・フォックス

│ヴィンセント・ダウンズ│
アカデミー賞を受賞した名優にして、グラミー賞受賞のカリスマ・ミュージシャン。コメディアンとしても知られており、パフォーマー活動は多岐にわたる。
1967年12月13日、アメリカ、テキサス州生まれ。3歳の頃からピアノを習い、ハイスクール時代はアメリカンフットボールの選手として活躍。大学では音楽を専攻し、
名門ジュリアード音楽院でピアノを学んでいたこともある。スタンダップ・コメディアンとしてキャリアをスタートさせ、テレビ界で活躍。96年から5年に渡って放映された自身の冠番組「ザ・ジェイミー・フォックス・ショー」で人気を博した。映画俳優としても着実にキャリアを重ね、オリバー・ストーン監督の『エニイ・ギブン・サンデー』(99)で注目されるようになる。『Ray/レイ』(04)でR&Bの伝説的アーティスト、レイ・チャールズを熱演してアカデミー賞主演男優賞を受賞。同年はトム・クルーズと共演した『コラテラル』で同賞の助演男優賞にもノミネートされた。以後、『ドリームガールズ』(06)、『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、『アメイジング・スパイダーマン2』(14)、『ベイビー・ドライバー』(17)等、話題作に次々と出演し、ハリウッドの第一線で活躍を続けている。ミュージシャンとしては5枚のアルバムをリリース。2010年には大ヒット曲「Blame It」でグラミー賞ベストR&Bパフォーマンスを受賞した。 他の主な出演作品は『ALI アリ』(01)、『ステルス』(05)、『ジャーヘッド』(05)、『マイアミ・バイス』(06)、『キングダム 見えざる敵』(07)、『路上のソリスト』、『完全なる報復』(09)、『バレンタインデー』、『デュー・デート ?出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断?』(10)、『モンスター上司』(11)、『ホワイトハウス・ダウン』(13)、『ANNIE/アニー』(14)等。次回作"All-Star Weekend"では出演とともに監督業にも進出を果たす。

ミシェル・モナハン

│ジェニファー・ブライアント│
ハリウッドの第一線で活躍を続ける実力派アクトレス。 1976年、アメリカ、アイオワ州生まれ。大学時代にモデルの仕事を始め、日本でも仕事をしたことがある。その後、女優を目指すようになり、『PERFUME パフューム』(01・V)で映画デビュー。『キスキス、バンバン』(05)で注目を集め、『M:i:Ⅲ』(06)でトム・クルーズの相手役を務めて人気女優となった。以後もシャイア・ラブーフ共演の『イーグル・アイ』(08)、ジェイク・ギレンホール主演の『ミッション:8ミニッツ』(11)、アダム・サンドラーと共演した『ピクセル』(15)、ピーター・バーグ監督の『パトリオット・デイ』(16)などの話題作に出演して、さまざまな役にチャレンジしている。ドラマ・シリーズへの出演も精力的で、16年にHULUで配信が開始された「THE PATH/ザ・パス」に2シーズンにわたってレギュラー出演。14年にHBOで製作された「True Detective/二人の刑事」ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。 他の主な出演作は『運命の女』(02)、『ボーン・スプレマシー』(04)、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07・V)、『近距離恋愛』(08)、『デュー・デート~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』、『SOMEWHERE』(10)、『マシンガン・プリーチャー』(11)、『ブラインド・フィアー』(12)、『かけがえのない人』(14)、現在は『ミッション:インシッポブル』シリーズ最新作の撮影に参加している。

ダーモット・マローニー

│ルビーノ│
1963年、アメリカ、ヴァージニア州生まれ。ノースウエスタン大学で演技等を学ぶ。在学中にハリウッドのエージェントにスカウトされ、『ヤングガン』(88)で若手スターとして注目された。これまで60本以上の映画に出演し、テレビ作品にも数多く出演しながら30年の豊かなキャリアを築き上げてきた。7歳の頃からチェロ奏者として訓練を受けてきたことから音楽的な素養もあり、『インサイド・ヘッド』(15)、『ジュラシック・ワールド』(15)などの名作曲家マイケル・ジアッキノによる映画音楽の収録にも参加している。他の出演作品は、『ロングタイム・コンパニオン』(90)、『コピーキャット』(95)、『ベスト・フレンズ・ウェディング』(97)、『アバウト・シュミット』(02)、『ゾディアック』(06)、『J・エドガー』(11)、『スティーブ・ジョブズ』(13)、『ニュースの真相』(15)、『ダーティ・グランパ』(16)等。

スクート・マクネイリー

│ノヴァク│   
1977年、アメリカ、テキサス州ダラス生まれ。20代半ばから俳優活動を開始。主演とともにブロデューサーを務めた『ミッドナイトにキスするまでに』(07未)で注目されるようになる。SFスリラー『モンスターズ/地球外生命体』(10)で主演を務め、世界的なヒットを飛ばして人気俳優に。アカデミー賞に輝く『アルゴ』(12)と『それでも夜は明ける』(13)では全米俳優組合賞キャスト賞を共演者たちと分かち合った。他の主な出演作は『ジャッキー・コーガン』、『プロミスト・ランド』(12)、『FRANK -フランク-』、『フライトゲーム』、『ゴーン・ガール』(14)『パットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』、『アフターマス』(16)、『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』(17・Netflix)等。製作者としては自身の製作会社グループ・フィルムズを設立し、『フランクとシンディ』(15未)を製作。自身の監督デビュー作の企画も進めている。

デヴィッド・ハーバー

│デニソン│
1974年、ニューヨーク生まれ。05年には舞台「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」の演技でトニー賞助演男優賞にノミネートされた。映画デビュー作は『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)。デンゼル・ワシントン共演の『イコライザー』(14)やジョニー・デップと共演した『ブラック・スキャンダル』(15)、『スーサイド・スクワッド』(16)等に出演し、名バイプレーヤーとしての地位を確立。他の出演映画には『ブロークバック・マウンテン』(05)、『宇宙戦争』(05)、『007/慰めの報酬』(08)、『グリーン・ホーネット』(11)、『エンド・オブ・ウォッチ』(12)、『誘拐の掟』(14)等がある。’16年から放映が開始されたTVシリーズ「ストレンジャー・シングス」では警察署長ジム・ホッパーを演じて、第75回ゴールデングローブ賞のテレビ部門の助演男優賞にノミネートされている。また人気コミック『ヘルボーイ』のリブート版、“Hellboy: Rise of the Blood Queen”ではヘルボーイを演じることが決まっている。

スタッフ

  • 監督:バラン・ボー・オーダー

    1978年、スイス生まれ。ドイツ、ミュンヘンのテレビ・映画大学で映像制作を学んだ後、
    コマーシャルやミュージックビデオ、短編映画を演出。その中のひとつ"Under The Sun"(06・未)
    ではスタジオ・ハンブルグ賞の最優秀監督賞を受賞した。長編デビュー作は『23年の沈黙』(10・未)。
    続いて手がけたスリラー『ピエロがお前を嘲笑う』(14)はドイツ国内で大ヒットを記録。同作は
    トロントやベルリンなどの世界中の国際映画祭で上映されて世界的なセンセーションを巻き起こし、
    ハリウッドでのリメイクも進められている。この成功をステップにして、本作でハリウッド・デビュー
    を果たした。現在はNetflixで配信が予定されているドラマ・シリーズ"Dark"に監督・製作・脚本家
    として取り組んでいる。

配信

2018年8月2日(木)より各種プラットフォームにて配信開始

スリープレス・ナイト

2017年/アメリカ/原題:SLEEPLESS/95分/PG12
配給:キノフィルムズ・木下グループ
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※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。