無名の子役を主役に抜擢した『サバカン SABAKAN』は、「子供が主役」の青春映画だ。
80年代の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険にでる二人の少年の《ひと夏》を描く。
演技初挑戦の番家一路(子役)を主演に、原田琥之佑(子役)、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、岩松了、そして草彅剛が出演する。
第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』に続く新たな愛は、すべての大人たちの魂を揺さぶる「あの頃の僕たちに背中を押される」あたたかな物語となった。
監督は、映画初監督・脚本の金沢知樹(萩森淳と共同脚本)が手掛ける。
TBSドラマ「半沢直樹」(20年)など主にテレビ・舞台の脚本や演出を手掛けてきた俊英だ。
主題歌はORANGE RANGEの「キズナ」をANCHORが編曲、りりあ。が歌唱し、音楽は大島ミチルが手掛ける。空と海に囲まれた長崎の美しいロケーションが、観る者を懐かしく包み込み、煌めく夏とともに“子供時代”へと誘う。
小学5年生で人気者の久田と、同じクラスで嫌われ者の竹本。
1986年の夏。冒険をきっかけに、友情を育んだ二人の〈青春の結末〉とは──。
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう・・・。
久田 孝明(子供時代)役
2010年6月15日生まれ、神奈川県出身。
NHK 連続テレビ小説「おかえりモネ」(マサノリ役)に出演。特技は子守り。本作が映画デビューとなる。
竹本 健次役
2010年2月2日生まれ、東京都出身。
本作が映画デビューとなる。
久田 良子役
1981年生まれ、奈良県出身。1997年に河瀨直美監督の『萌の朱雀』で映画主演デビュー。2007年、同監督で主演を務めた『殯の森』が第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを獲得。2009年、ヒロインを演じた広島発地域ドラマ「火の魚」(NHK広島)、2011年、平成23年度NHK連続テレビ小説「カーネーション」(NHK大阪)などに出演。その他映画では、『クライマーズ・ハイ』(08/原田眞人監督)、『そして父になる』(13/是枝裕和監督)、『きみはいい子』(15/呉美保監督)、市井昌秀監督の『台風家族』(19)、『ヤクザと家族』(21/藤井道人監督)、『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)、『明日の食卓』(21/瀬々敬久監督)など数々の映画に出演。公開待機作に、『20歳のソウル』(22/秋山純監督)、『ハケンアニメ』(22/吉野耕平監督)、『こちらあみ子』(22/森井勇佑監督)などがある。さらに7月15日公開の『ミニオンズ フィーバー』にてベル・ボトム役の吹き替えを担当している。
久田 広重役
1976年生まれ、千葉県出身。1999年より本格的に音楽活動を開始し、2003年ユニット「野狐禅」としてメジャーデビュー。2009年よりソロとして活動。2017年にNHK紅白歌合戦初出場。俳優としては、『永い言い訳』(16/西川美和監督)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。2021年はドラマ「直ちゃんは小学三年生」(TX)にレギュラー出演し、映画では『ゾッキ』(竹中直人、山田孝之、齊藤工監督)、主題歌も担当した『BLUE/ブルー』(吉田恵輔監督)、『浜の朝日の嘘つきどもと』(タナダユキ監督)に出演。
竹本 雅代役
1985年12月12日生まれ、東京都出身。2002年映画デビュー。04年の映画「スウィングガールズ」で注目を集める。07年NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で初主演を務め、13年の初主演映画「くちづけ」では第56回ブルーリボン賞最優秀主演女優賞を受賞。主な映画出演作に、『くちづけ』(13/堤幸彦監督)、『望郷』(17/菊地健雄監督)、『この道』(19/佐々部清監督)、『アイネクライネナハトムジーク』(19/今泉力哉監督)、『夕陽のあと』(19/越川道夫監督)、『総理の夫』(21)などがある。主なテレビ出演作に、「テセウスの船」(20/TBS)、「ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜」(20/NHK)などがある。
久田 孝明役
1974年7月9日生まれ。1991年CDデビュー。主な出演作は、『黄泉がえり』(03/塩田明彦監督)、『日本沈没』(06/樋口真嗣監督)、『あなたへ』(12/降旗康男監督)、またテレビドラマは「僕と彼女と彼女の生きる道」(04/CX)、「任侠ヘルパー」(09/CX)、大河ドラマ「青天を衝け」(21/NHK)など、多数作品に出演を果たす。2017年9月には「新しい地図」を立上げ、その後自身主演の『光へ、航る』(太田光監督)を収めたオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』(18)は2週間限定公開の中、28万人以上を動員し、大ヒット。また、「アルトゥロ・ウイの興隆」(作:ベルトルト・ブレヒト/演出:白井晃)(2019、2021年11月~22年1月16日まで再演)、舞台作品にも出演。その他出演作に、西加奈子原作の『まく子』(19/鶴岡慧子監督)、『台風家族』(19/市井昌秀監督)、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀主演男優賞に輝いた『ミッドナイトスワン』(20/内田英治監督)などがある。2022年にはDisney+にてドラマ『拾われた男』の配信が決定している。
内田のじじい役
1952年3月26日生まれ。長崎県出身。劇作家・演出家・俳優として幅広く活躍。「蒲団と達磨』(89)で第33回岸田国士戯曲賞、「こわれゆく男」「鳩を飼う姉妹」(94)で第28回紀伊國屋演劇賞個人賞、「テレビ・デイズ」(98)で第49回読売文学賞を受賞するなど、演劇界の鬼才として名を馳せる。97年には映画「東京日和」で第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。2018年「薄い桃色のかたまり」で第21回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2008年映画「たみおのしあわせ」で監督・脚本を手掛ける。俳優としてもドラマ・映画・舞台で活躍。2013年には「ペコロスの母に会いに行く」で主演をつとめた。近年の出演作品に『ヤクザと家族 The Family』(21/監督:藤井道人)、『鳩の撃退法』(21/監督:タカハタ秀太)、『大怪獣のあとしまつ』(22/監督:三木聡)、NETFLIX『新聞記者』(22)、『ヒヤマケンタロウの妊娠』(22)公開待機作に『シン・ウルトラマン』(監督:樋口真嗣)がある。
弥生役
1987年、大阪府生まれ。歌手デビューを経て、2004年から女優業に進出。2005年〜2006年のNHK連続テレビ小説「風のハルカ」でヒロインを務めて以降、ドラマ・舞台・映画と幅広く活躍。2021年NHK大河ドラマ「⻘天を衝け」では主人公渋沢栄一の姉・なか役を演じた。今後の出演作に舞台『奇跡の人』『レオポルトシュタット』など。
亜子役
1997年生まれ、東京都出身。2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に夕見子役で出演して話題に。テレビドラマ「#リモラブ~普通の恋は邪道~」、「女子高生の無駄づかい」、映画『あの日のオルガン』(19/平松恵美子監督)など幅広く出演。2022年公開の映画やドラマ作品にも出演予定。
大内田健夫・竹本叔父役
1973年10月24日生まれ、熊本県八代市日奈久出身。福岡を拠点に活動中。「ゴリパラ見聞録」(テレビ西日本)にパラシュート部隊と出演し、番組DVDは売り上げランキングウィークリー1位を獲得するなど、全国的な人気を博している。過去には、映画『釣りバカ日誌13ハマちゃん危機一髪!』(02/本木克英監督)、『めんたいぴりり』(19/江口カン監督)などに出演。
金山役
1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。ホリプロ初の6人組ボーイバンド"WATWING"のメンバー。主な出演番組はFMyokohama「E★K radio ~倫太郎のOnly One Life」レギュラーパーソナリティー、J:COM「ベレ⚽とも ~日テレ・ベレーザ全力応援!~」番組MC、テレビ大阪「ホメられたい僕の妄想ごはん」など。
由香役
2004年7月6日生まれ、長崎県出身。主な出演作に、映画『女子高生に殺されたい』(22/城定秀夫監督)、ドラマ「ここは今から倫理です。」(NHK)、「おかえりモネ」(NHK)、「卒業式に、神谷詩子がいない」(NTV)、舞台「Romeo and Juliet –ロミオとジュリエット–」などがある。『Seventeen』専属モデルも務め、TGCでランウェイを歩くなど、モデルとしても活躍中。特技はゴルフでベストスコアは70。
担任教師・宮田学役
1983年2月1日生まれ、福岡県出身。2015年に映画『恋人たち』(橋口亮輔監督)の主役に抜擢され、第39回アカデミー賞新人賞、第89回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞など数々の賞を受賞し注目を集める。主な映画出演作に、『#ハンド全力』(20/松居大悟監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監督)、『罪の声』(20/土井裕泰監督)、『ボクたちはみんな大人になれなかった』(21/森義仁監督)、『ちょっと思い出しただけ』(22/松居大悟監督)などがある。
若い編集者・市川役
千葉県出身。近作の主なドラマ出演作は「恋と友情のあいだで」(フジテレビTWO/ひかりTV)、「いぶり暮らし」(4月4日~/BS松竹東急)。映画出演作は『茜色に焼かれる』(21/石井裕也監督)、『マスカレード・ナイト』(21/鈴木雅之監督)、『ウェディング・ハイ』(22/大九明子監督)などがある。
1974年1月1日生まれ、長崎県出身。お笑い芸人としてデビューし、後に様々なバラエティ番組の構成作家として参加する。2003年、お笑い芸人数名と共に「劇団K助」を旗揚げ、主宰を務める。2008年、舞台「部屋と僕と弟のはなし」で文芸社ビジュアルアート「星の戯曲賞」準グランプリを受賞。主な映像脚本としては、湊かなえの原作ドラマ『境遇』(12)、国際エミ―賞最終候補にノミネートされた『半分ノ世界』(14/斎藤工監督)、『ガチ★星』(18/江口カン監督)、TBSドラマ「半沢直樹」(20)、Netflixドラマ「サンクチュアリ」(配信予定/江口カン監督)などがある。さらに多数の舞台脚本・演出を手掛ける。本作が長編映画デビュー作となる。
サウンドプロデューサー・作詞家・作曲家・編曲家。アニメ、声優、ゲーム、アイドル、アーティストへの楽曲提供・サウンドプロデュースなど幅広く手がける。ピエール中野(凛として時雨)、Nob(MY FIRST STORY)、滝 善充(9mm Parabellum Bullet)とともに、クリエイターユニットZiNGを2017年に結成。様々なジャンルを取り入れた、唯一無二のミクスチャーサウンドとシニカルかつ叙情的な歌詞が高い評価を得ている。2022年5月トイズファクトリー内レーベル「VIA」への所属が決定。
2019年秋頃よりTikTokやYouTubeで顔出しなしで弾き語り投稿を始めるとエモーショナルな歌声と豊かな表現力が話題となり幅広い年代から注目される。初オリジナル楽曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」はLINE MUSICの初日デイリー1位、ウィークリーランキング1位獲得し、YouTube動画再生数は1200万回超え、チャンネル登録者数は33万人以上。TikTokフォロワーは130万人を超え、TikTok内弾き語りシンガーソングライターでは最多のフォロワー数を誇る。2021年10月リリースの「私じゃなかったんだね。」では人気モデル莉子が出演する初実写MVが若い世代を中心に話題となりYouTube動画再生数は400万回越え(2022年4月現在)を突破。2022年には映画『バブル』のヒロイン・ウタの声優に大抜擢され、ED主題歌「じゃあね、またね。」を担当することが決定。
映画音楽、ドラマ、アニメなど様々な分野で活躍。毎日映画コンクール音楽賞、8度の日本アカデミー優秀音楽賞、第31回最優秀音楽賞、他にもヒラリーハーンの委嘱作品の入ったCD「27アンコールピース」は2016年グラミー賞を受賞。中国やオーストラリアの映画、フランスの音楽祭やアメリカでのコンサートなど世界で活躍。大河ドラマ「天地人」、アニメ「鋼の錬金術師」、映画「失楽園」「ゴジラ対メカゴジラ」 始め、管弦楽曲やコンチェルトなど多数の作品を発表。2020年度アメリカアカデミー協会の招待会員。