キノフィルムズ

『リバーズ・エッジ』メイン
公開終了
2018年2月16日(金)公開

リバーズ・エッジ

欲望と焦燥の中で生きる、衝撃の青春ストーリー!
岡崎京子の衝撃作が、監督行定勲×主演二階堂ふみ×主題歌小沢健二で待望の映画化!

イントロダクション

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繰り返されるリアルなセックスと暴力、日常を生きることの違和感といった、若者たちの心の揺らぎを描いてきた岡崎京子。 雑誌「CUTiE」で1993~94年にかけて連載された彼女の代表作「リバーズ・エッジ」は、 若者たちのどうしようもない欲望と孤独や生きることにもがく姿を鮮烈に描き出し、今なお青春漫画の金字塔として時代、世代を超えて熱狂的な支持を集める。 その伝説的名作の発表から20年以上の時を経てついに、豪華キャスト&スタッフのもとに映画化される!
自由に生きようとする女子高生・若草ハルナを演じるのは、圧倒的な存在感と演技力で、20代の女優の中で唯一無二の光を放つ二階堂ふみ。 日本アカデミー賞優秀主演女優賞(『私の男』(14))を始め、数々の映画賞に輝いている。 執拗なイジメに遭い、河原の死体を心の拠り所にしているゲイの山田役には、吉沢亮。 『オオカミ少女と黒王子』(16)、『銀魂』(17)と話題の映画への出演が続く吉沢亮が、ミステリアスな役柄を好演し、新たな魅力を開花させている。 そして、死体の存在を共有する後輩でモデルの吉川こずえ役に、次世代のスタイルアイコンとして 人気急上昇中、 ファッションモデルとして活躍するSUMIRE。横暴でありながら、心に隙間を抱えるハルナの恋人・観音崎役にモデルとして活躍しながらも、 俳優としての階段を駆け上がっている上杉柊平。さらに山田への異常な愛を加速させる田島カンナ役にドラマ、映画と次々に活躍の幅を広げ、 役によってその表情を変える森川葵と、これからの日本映画の新時代を担っていく華やかな若手俳優たちが集結。 衝撃的な岡崎ワールドに体当たりで飛び込み、迫真の演技でリアルな「生」をスクリーンに叩きつけた。
監督は、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)など恋愛映画の大作を手掛ける傍ら、 『GO』(01)をはじめ、『パレード』(10)、『ピンクとグレー』(16)といった、若者たちの感情やゆらぎ、ひずみを浮き彫りにする青春映画も多く生み出してきた行定勲。 「漫画の映画化を避けてきた」という行定監督だが、原作に深く魅了され、オリジナルの仕掛けを加えることで新しい岡崎ワールドを生み出した。 こうした行定監督の挑戦を実現するにあたり、脚本に劇作家・演出家であり『アズミ・ハルコは行方不明』(16)を手がけた瀬戸山美咲が、 プロデューサーに『ピンクとグレー』(16)、『ナラタージュ』(17)などで、長年行定監督とタッグを組んできた小川真司が脇を固め、衝撃的な新世代の青春群像劇が誕生した。 本作を飾る主題歌は、原作者の岡崎京子と長年公私ともに深い絆を持つ盟友・小沢健二が書き下ろし、ひとつの青春の終わりと再生を暖かな希望の光で包み込んでいる。 また、これには二階堂ふみと吉沢亮が参加しており、この夢のコラボレーションに大きな話題が集まるだろう。
閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませている。不器用に生きる“あなた”だったかもしれない若者たちを浮き彫りにしながら、物語は大胆に加速していく――。

ストーリー

ストーリー画像

若草ハルナは、彼氏の観音崎がいじめる山田を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、放置された<死体>を目にする。「これを見ると勇気が出るんだ」と言う山田に絶句するハルナ。
さらに、宝物として死体を共有しているという後輩でモデルのこずえが現れ、3人は友情とは違う歪んだ絆で結ばれていく。
ゲイであることを隠し街では売春をする山田、そんな山田に過激な愛情を募らせるカンナ、暴力の衝動を押さえられない観音崎、大量の食糧を口にしては吐くこずえ、観音崎と体の関係を重ねるハルナの友人ルミ。閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませていた。
そんなある日、ハルナは新しい死体を見つけたとの報せを山田から受ける・・・。

二階堂ふみ

|若草ハルナ|
1994年生まれ、沖縄県出身。2009年『ガマの油』(役所広司監督)でスクリーンデビュー。2011年『ヒミズ』(園子温監督)でヴェネチア国際映画祭「マルチェロマストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞。主な映画出演作に『脳男』(13/瀧本智行監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)、『四十九日のレシピ』(13/タナダユキ監督)、『ほとりの朔子』(14/深田晃司監督)、『私の男』(14/熊切和嘉監督)、『味園ユニバース』(15/山下敦弘監督)『この国の空』(15/荒井晴彦監督)、『蜜のあわれ』(16/石井岳龍監督)、『オオカミ少女と黒王子』(16/廣木隆一監督)、『ふきげんな過去』(16/前田司郎監督)、『SCOOP!』(16/大根仁監督)、『何者』(16/三浦大輔監督)など。雑誌の連載では文筆業やカメラマンとしても活動している。2018年の大河ドラマ「西郷どん」の愛加那役で出演予定。映画公開待機作に『いぬやしき』(18/佐藤信介監督)がある。

吉沢 亮

|山田一郎|
1994年生まれ、東京都出身。2009年に行われた「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で受賞しデビュー。仮面ライダーフォーゼの朔田流星/仮面ライダーメテ オ役で注目を浴び、テレビドラマ・映画と活躍の場を広げる。主な出演作に『アオハライド』 (14/三木孝浩監督)、『さらば あぶない刑事』(16/村川透監督)、『オオカミ少女と黒王子』 (16/廣木隆一監督)、『トモダチゲーム』(17/永江二朗監督)、『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』 (17/福田雄一監督)など。公開待機作に主演映画『悪と仮面のルール』(18/中村哲平 監督)『ママレード・ボーイ』(18/廣木隆一監督)『あのコの、トリコ』(18/宮脇亮監督)等 がある。

上杉柊平

|観音崎|
1992年生まれ、東京都出身。15年「ホテルコンシェルジュ」 (TBS)でTVドラマデビュー。TVドラマ「砂の塔~知りすぎた隣 人~」(16/TBS)や沖縄国際映画祭でも上映された映画 『A.I. love you』(16/宮木正悟監督)や、『シマウマ』(16/ 橋本一監督)『一週間フレンズ。』(17/村上正典監督)などに 出演し、活躍の幅を広げる。10月スタートの「ドクターX~大門 未知子~」(18/EX)やNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、にも出演するなど、今後が注目される若手俳優の一人。

SUMIRE

|吉川こずえ|
1995年生まれ、東京出身。ミュージシャンの母、Charaと俳優の父、浅野忠信の長女としてアートや音楽に自然と触れ合う環境で育ち、モデルの仕事を始める。2013年11月にCharaのMVに出演し注目を集め、2014年4月より雑誌「装苑」専属モデルに。2018年1月公開の宇賀那健一監督映画『サラバ静寂』(18)でヒロイン役を演じ、映画デビューが決定している。

土居志央梨

|小山ルミ|
1992年生まれ。福岡県出身。京都造形芸術大学在学中に撮影した林海象監督の「彌勒」(13年)で映画デビュー。卒業後も『赤い玉、』(15/高橋伴明監督)、『鉄の子』(16/福山功起監督)、『少女』(16/三島有紀子監督)、『すもも』(17/井上泰冶監督)等に出演し、公開待機作の『二人ノ世界』(藤本啓太監督)では盲目のヒロインを演じている。

森川 葵

|田島カンナ|
1995年生まれ、愛知県出身。10年、雑誌「Seventeen」の専属 モデルとしてデビュー。12年、短編映画『転校生』で女優デビュー。 16年4月よりTBS「A-Studio」の8代目アシスタントを務める。主な 出演作に、『渇き。』(14/中島哲也監督)、「ごめんね青春!」 (14/TBS)、「表参道高校合唱部!」(15/TBS)、『チョコリエッタ』 (15/風間志織監督)、『おんなのこきらい』(15/加藤綾佳監督)、 「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16/CX)、 「プリンセスメゾン」(16/NHKBS)、『A.I. love you』(16/宮木正悟 監督)、『花戦さ』(17/篠原哲雄)、『恋と嘘』(17/古澤健 監督)、『先生』(17/三木孝浩監督)、『先に生まれただけの僕』 (NTV/10月)、2018年には『嘘八百』(武正晴監督)、『OVER DRIVE』(羽住英一朗監督)などの作品を多数控えている。

スタッフ

  • 監督:行定 勲

    1968年生まれ、熊本県出身。2000年長編第一作『ひまわり』(00) が第5回釜山国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞し、演出力 のある新鋭として期待を集める。『GO』(01)では、日本アカデミー賞 最優秀監督賞をはじめ国内外の50の賞に輝き、『世界の中心で、 愛をさけぶ』(04)が観客動員620万人、興行収入85億円、同年実 写映画1位の大ヒットを記録。10年には『パレード』が第60回ベルリン 国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、国内外から支持を得る 監督のひとりである。 他代表作には、『北の零年』(05)、『春の雪』 (05)、『遠くの空に消えた』(07)、『クローズド・ノート』(07)、『今度 は愛妻家』(10)、『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』 (13)、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(14)、『真夜中の五分前』 (14)『ピンクとグレー』(16)、また熊本を舞台にした『うつくしいひと』 (16)や『うつくしいひと サバ?』(17)、『ナラタージュ』(17)など監督 作多数。 また、映画だけにとどまらず「趣味の部屋」(14,15)、 「ブエノスアイレス午前零時」、「タンゴ・冬の終わりに」(15)等の 舞台演出も手掛け高い評価を得ている。

  • 脚本:瀬戸山美咲

    2001年「ミナモザ」を設立。劇作家・演出家として作品を発表。 代表作に『エモーショナルレイバー』『ホットパーティクル』『指』『みえない雲』など。 2016年、パキスタンで起きた日本人大学生誘拐事件を描いた『彼らの敵』が、第23回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。 劇団外の活動として『阿修羅のごとく』『MORSE−モールス−』(ともに上演台本)などがある。 NHK FMシアター『あいちゃんは幻』で第42回放送文化基金賞脚本賞受賞。 2016年、映画『アズミ・ハルコは行方不明』が公開。

リバーズ・エッジ

2018年/日本/スタンダード/5.1ch/118分/R15
製作:「リバーズ・エッジ」製作委員会 企画協力:宝島社 
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社