キノフィルムズ

公開終了
2018年6月9日(土)公開

終わった人

「定年って生前葬だな…」
衝撃的な書き出しで始まる内館牧子のベストセラー小説
「終わった人」がついに映画化!

イントロダクション

大河ドラマ「毛利元就」や、NHK連続テレビ小説「ひらり」など、数々の脚本を手がけ、ヒット作を世に送り出してきた内館牧子が、定年したエリートの悲哀を綴り大きな反響を呼んだ「終わった人」。主演には、定年を迎え世間から“終わった人”と思われるようになった主人公・田代壮介役に舘ひろし。かつての輝きを失った夫と向き合えない美容師の妻・千草役を黒木瞳が演じる。そして、メガホンを取るのは『リング』や『仄暗い水の底から』など、数々のホラー作品で観客を震え上がらせ、ハリウッドで『ザ・リング2』を監督して世界を席巻した中田秀夫。今回初めて、笑えて、そして泣ける人間喜劇に挑戦する。原作に惚れ込み、「本当に撮りたかった作品」と力強く語る中田監督自らが映画化権取得に動いた本作には、並々ならぬ熱量と想いが込められている。定年という生前葬を迎え、毎日が大型連休になった主人公が「もっと仕事がしたい」「このままでは終われない!」という想いを抱え、第二のキャリアを築くために、戸惑い、足掻き、奮闘する中で、出会う様々な人々とのつながりや、一筋縄ではいかない夫妻の在り方がリアルに表現されていく。ベストセラーとなった内館牧子の「終わった人」が、中田監督によってどう映像化されるのか?味わい深い人間ドラマであり、ハートフルかつ大人の上質なコメディをご堪能ください。

ストーリー

大手銀行の出世コースから外れ、子会社に出向させられたまま定年を迎えた田代壮介。これまで仕事一筋だった壮介は途方に暮れる。日々、やることがない。時間の進みが遅すぎる…。このまま老け込むのはマズイと感じ、スポーツジムで身体を鍛え直したり、図書館で時間を潰そうとするのだが、よく見ると周りにいるのは “終わった”ように見えてしまう老人ばかり…。美容師として忙しく働く妻・千草には、ついグチをこぼし、次第に距離を置かれてしまう。 「俺はまだ終われない」と、職業安定所で職探しを始めるも、高学歴と立派な職歴が邪魔をして思うように仕事が見つからない。妻や娘からは「恋でもしたら?」とからかわれる始末…。そんな時、大学院で文学を学ぼうと思い立った壮介が、勉強のために訪れたカルチャースクールで出逢った女性と恋の予感が…。また、スポーツジムで知り合った新興のIT企業社長との出会いにより、壮介の運命の歯車が回り出す──。

2018年/日本/125分/G
配給:東映
©2018「終わった人」製作委員会