2018年5月2日(水)配信
2014年の秋、北米でわずか4館の限定公開でスタートしながらも、幅広い観客層の共感を誘ってみるみるうちに2500スクリーンに拡大。ボックスオフィスの4位まで駆け上がり、興収4400万ドルのスマッシュ・ヒットを記録した1本の映画があった。加えて批評家筋の絶賛も相次ぎ、ゴールデン・グローブ賞では作品賞と男優賞にWノミネートされるという快挙を果たした『ヴィンセントが教えてくれたこと』。日本でも多くの映画ファンが公開を待ち望んでいたハートウォーミングな感動作が、いよいよお目見えする。
新進気鋭の監督セオドア・メルフィが書き下ろしたオリジナル脚本は、素行のよろしくない独居老人ヴィンセントといじめられっ子の少年オリバーが織りなす風変りな友情物語。最悪の出会いから始まったふたりのささやかな冒険の日々は、憂鬱な日常にどっぷり浸かっていたヴィンセントにバイタリティーを取り戻させ、子供らしいワンパクさが欠落したオリバーに喜びと勇気を与えていく。ふたりの絆を通して描かれるのは、友情や家族愛といった普遍的なテーマと、どんな人間も生き方も無意味ではないというポジティブなメッセージ。そこには人生をより豊かに輝かせるヒントがちりばめられ、あらゆる観客の胸を弾ませる珠玉作に仕上がっている。
アルコールとギャンブルに溺れるちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た、いじめられっ子オリバーの面倒を見ることになる。小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリバーに注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。最初は最悪だと思っていたオリバーだが、ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにする。気難しい老人と気弱な少年の間にはいつしか奇妙な友情が芽生え、2人のささやかな冒険の日々が始まった―――。
© 2014 St. V Films 2013 LLC. All Rights Reserved.
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。