キノフィルムズ

白い沈黙

それは、犯人が仕掛けた罠なのか? それとも、愛する娘からのサインなのか?
空白の8年間にいったい何があったのか――⁉
第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品

イントロダクション

第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな反響を呼んだこの衝撃的な問題作を手がけたのは、名匠アトム・エゴヤン。観客を幻惑し、挑発するかのように時系列を複雑に錯綜させ、なおかつ欠落したパズルのピースを埋める鮮やかな手並みで、幻のごとき失踪事件の全体像を浮かび上がらせる独特の語り口は、映画ファンのみならず、ミステリーファンの感性を大いに刺激するに違いない。
マシューを演じるのは、『[リミット]』『デンジャラス・ラン』のようなサスペンス快作からコメディまで多彩な役どころをこなすライアン・レイノルズ。そしてTVシリーズ「THE KILLING ~闇に眠る少女」や『デビルズ・ノット』で並々ならぬ演技力を発揮してきたミレイユ・イーノスが、マシューの妻ティナに扮し、娘を想い続ける母親の失意と情愛を表現。加えて『トランス』『シン・シティ 復讐の女神』のロザリオ・ドーソン、『死ぬまでにしたい10のこと』のスコット・スピードマンが刑事役でドラマに厚みを与えている。名匠の指揮のもと、充実のキャストが一丸となってオリジナリティあふれる“白い沈黙の世界”を構築し、観る者をめくるめくミステリーの彼方へと誘ってくれる。

ストーリー

カナダ・ナイアガラフォールズの街でつつましくも幸せな家庭を築き上げたマシューが、突然の悲劇に見舞われた。それはある吹雪の日、スケート選手を夢見る9歳の愛娘キャスを迎えに行った帰り道のこと。行きつけのダイナーに立ち寄ったほんの数分の間に、車の後部座席に残したキャスが忽然と姿を消してしまったのだ。何者かによる誘拐を主張するマシューだったが、具体的な物的証拠や目撃情報は一切ない。刑事たちから疑惑の目を向けられたマシューは、娘の失踪に取り乱した妻ティナからも猛烈な非難を浴びてしまう。それから8年。捜査は完全に行き詰っていた。娘を守れなかった自責の念に駆られたマシューは、毎日あてどなく車を走らせてキャスを捜し廻っている。そんなある日、刑事がネット上でキャスに似た少女の画像を発見し、その後も彼女の存在を仄めかす手がかりが次々と浮上する。それはいったい誰が、何のために発したサインなのか。キャスは本当に今も生きているのか。やがてマシューの行く手に待ち受けていたのは、空白の8年間をめぐる想像を絶する真実だった――。

©Queen of the Night Films Inc.
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劇場公開日
2015年10月16日(金)
時間
112分
スタッフ
監督:アトム・エゴヤン
キャスト
ライアン・レイノルズ
スコット・スピードマン
ロザリオ・ドーソン
ミレイユ・イーノス
ケヴィン・デュランド
アレクシア・ファスト