アカデミー賞®主演女優賞に2度輝き、新作のたびに深い感動を届けるヒラリー・スワンクと、『オペラ座の怪人』のヒロイン役で宝石のような歌声を披露し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたエミー・ロッサム。多彩な才能と魅力で広く愛されている二人の豪華共演が実現した。
ヒラリーが演じるのは、愛情あふれる夫や友人に囲まれながら、誰もが羨むような日々を送っていた筈が、ある日突然、難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症してしまうケイト。エミーが扮するのは、ミュージシャンになる夢に挫折し、気まぐれに生きるベック。ベックがケイトの介助人として雇われたことから、正反対の世界に住む二人の人生が交錯し、やがて予想もしなかった共通点を見つけ、かけがえのない絆で結ばれていく。
トニー賞を2度受賞したジョージ・C・ウルフ監督が、残り少なくなっていく二人の時間を丁寧に描き、人生には失いかけて初めて気づく大切なものがあることを感じさせてくれる。
ケイト(ヒラリー・スワンク)は、愛情あふれる夫や友人に囲まれながら、誰もが羨むような毎日を送っていたが、難病ALSを患い、人生のすべてが変わってしまう。友人たちの前で明るく振舞うことに疲れたケイトは、周囲の反対を押し切って、患者ではなく友人として話を聞いてくれそうな、大学生ベック(エミー・ロッサム)を介助人として雇う。境遇の異なる彼女たちだったが、ケイトの夫の浮気が発覚し、ベックが家出を手伝ったことから、本音で語り合える仲へと変わっていく。ベックの自由奔放さに解放されるケイトと、生まれて初めて自分を頼ってくれたケイトに影響され生き方を見直すベック。残されたわずかな時間の中で彼女たちが見つけた、生きる上で本当に大切なこととは――。
〈ケイト/プロデューサー兼任〉
1974年、アメリカ、ネブラスカ州生まれ。1999年、『ボーイズ・ドント・クライ』でアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞、放送、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、全米の映画批評家協会賞に輝き、ブレイクを果たす。さらに2004年のクリント・イーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』では、2度目のアカデミー賞®とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞、放送、全米の映画批評家協会賞を獲得、ハリウッドを代表する演技派女優としての地位を確立する。同年、TV映画「アイアン・エンジェルズ/自由への闘い」でも、ゴールデン・グローブ賞と全米映画俳優組合賞にノミネートされた。続く『ディア・ブラザー』(10・未)では、全米映画俳優組合賞にノミネートされる。
その他の主な出演作は、サム・ライミ監督の『ギフト』(00)、『マリー・アントワネットの首飾り』(01)、クリストファー・ノーラン監督の『インソムニア』(02)、『ザ・コア』(03)、ブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア』(06)、ジェラルド・バトラー共演の『P.S. アイラヴユー』(07)、『リーピング』(07)、実在の女性飛行士を演じた『アメリア 永遠の翼』(09)、ロバート・デ・ニーロ共演、ゲイリー・マーシャル監督の『ニューイヤーズ・イブ』(11)、フィリップ・ノイス監督のTV映画「ヒラリー・スワンク ライフ」(13)、トミー・リー・ジョーンズ監督・主演の『The Homesman』(14)など。
また、プロデューサーとしても活躍、モリー・スミスと共に運営する2Sフィルムズで、『Something Borrowed/幸せのジンクス』(11・未)などを製作した。
〈ベック〉
1986年、アメリカ、ニューヨーク州生まれ。リンカーン・センターのメトロポリタン歌劇場にて7歳で子役として歌唱を始め、劇場でのキャリアを歩み出した。それから12歳までの間、演出技法やクラッシック歌唱法を学び、5つの言語で20本のオペラを演じた。
映画では、『歌追い人』(00)でインディペンデント・スピリット賞の新人賞にノミネートされた。続くクリスティーヌ役を務めた『オペラ座の怪人』(04)では、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、米国映画批評会議の最優秀新人女優演技賞と放送映画批評家協会の若手女優賞を受賞、一躍注目されると共に高い人気を得る。TVシリーズ「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11~15)の主役でも知られている。
その他の主な出演作は、TVシリーズ「LAW & ORDER ロー&オーダー」(97)、「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」(01)、『ラブ・アクシデント』(02・未)、『NOLA ~ニューヨークの歌声~』(03・未)、クリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』(03)、ジェイク・ギレンホール共演の『デイ・アフター・トゥモロー』(04)、『ポセイドン』(06)、サンダンス映画祭に出品された『Dare』(09)、『DRAGONBALL EVOLUTION』(09)、『ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者』(13)など。本作公開後には、恋愛映画『Comet』の公開も控えている。
2007年、ゲフィンレコードから、すべての作詞を手掛けた初アルバム「Inside Out」を発売し、クラシックの訓練を受けた見事な歌声を披露した。2013年には、1940年代のスタンダード曲を集めたセカンドアルバム「Sentimental Journey」が発売された。
〈エヴァン〉
1972年、アメリカ、ノースダコタ州生まれ。ハリウッドを代表する俳優の一人。マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー』(07)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)のレノックス役で広く知られる。
その他の主な出演作は、『みんな私に恋をする』(10・未)、『選ばれる女にナル3つの方法』(10・未)、『ラモーナのおきて』(10・未)、『かぞくはじめました』(10・未)、ゲイリー・マーシャル監督の『ニューイヤーズ・イブ』(11)、ラッセ・ハルストレム監督の『セイフ ヘイヴン』(13)、『デッド/エンド』(13)、『ムービー43』(13)など。
最新作は、『Lost in the Sun』(15)、アル・パチーノ、アンソニー・ホプキンス共演の『Beyond Deceit』(16)。
〈マリリン〉
1949年、アメリカ、テキサス州生まれ。舞台でキャリアをスタート、ブロードウェイミュージカル「ドリームガールズ」、ボブ・フォッシー監督の「Big Deal」、ジョージ・C・ウルフ監督の「Colored Museum」と「レディ・デイ」に出演し、多彩な演技力を持つ舞台女優としての地位を固めた。
映画では、『ため息つかせて』(95)でホイットニー・ヒューストンと共演し、NAACPイメージ・アワードの助演女優賞を獲得した。また、ペニー・マーシャル監督の『天使の贈りもの』(96)でも同アワードの助演女優賞を受賞している。
その他の主な出演作は、『I am Sam アイ・アム・サム』(01)、『クラッシュ』(04)、『ドリームガールズ』(06)、エミー賞を獲得したTVシリーズ「グレイズ・アナトミー」(05~13)など。
〈エリザベス〉
1959年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。『ポロック 2人だけのアトリエ』(00)で、アカデミー賞®助演女優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞を受賞した。続く『ミスティック・リバー』(03)でも、アカデミー賞®助演女優賞と放送映画批評家協会賞にノミネートされる。
その他の主な出演作は、『ミラーズ・クロッシング』(90)、『ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男』(06)、ショーン・ペン監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』(07)、『ミスト』(07)、シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー主演の『トレヴィの泉で二度目の恋を』(14)、ウディ・アレン監督の『マジック・イン・ムーンライト』(14)、『フイフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(15)など。
〈グウェン〉
1952年、イギリス生まれ。数多くの舞台に出演、映画でも独立系から大作まで幅広く活躍している。『タイタニック』(97)のケイト・ウィンスレット演じるローズの母親役で最もよく知られている。
その他の主な出演作は、『許されざる者』(92)、『トゥルー・クライム』(99)、『砂と霧の家』(03)、『キングダム/見えざる敵』(07)、『告発のとき』(07)、『リンカーン弁護士』(11)、『チョコレートドーナツ』(12)、『ザ・ホスト 美しき侵略者』(13)、『インサイド・ミー』(13・未)など。
TVシリーズでも活躍、「サン・オブ・アナーキー」(10)、「CSI:12 科学捜査班」(11)、「TOUCH/タッチ」(13)、「キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き」(14)、「THE KILLING」(14)、「よみがえり~レザレクション~」(14~15)などに出演。
〈ウィル〉
1980年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アートを卒業し、ロンドンの王立演劇学校でも学ぶ。『プール』(02)、『フレディVSジェイソン』(03)、『ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック』(04・未)、『ハッピー・エンディング』(05・未)、『ウィッカーマン』(06)、『ブッシュ』(08)、『ハリウッド式 恋のから騒ぎ』(08・未)、『こわれた恋のなおし方』(09・未)、『パパ、アイ・ラブ・ユー』(12・未)、『ザ・イースト』(13)などに出演した。TVシリーズでは、「マーシー・ホスピタル」(09)、「THE EVENT/イベント」(10~11)、「コール・ミー・クレイジー 5つの処方箋」(13)、「パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット」(14)などに出演。
1954年、アメリカ、ケンタッキー州生まれ。舞台の監督として活躍、「Jelly's Last Jam」でドラマデスク賞とアウタークリティクスサークル賞、「Angels in America: Millennium Approaches」でトニー賞とドラマデスク賞、「Perestroika」でドラマデスク賞、「Bring in 'da Noise, Bring in 'da Funk」でトニー賞とドラマリーグ賞、「Topdog/Underdog」でオビー賞、「Twilight: Los Angeles 1992」でドラマデスク賞、「Elaine Stritch At Liberty」でトニー賞ユニークシアトリカルイベントを受賞するという輝かしい経歴を誇る。その他、「テンペスト」、「The Wild Party」、「Caroline, or Change」、「A Free Man Of Color」なども監督。TV映画「ブルース・イン・ニューヨーク」(05)では、全米監督協会賞や米国映画批評会議賞、クリストファー賞、ヒューマニタス賞を受賞し、インディペンデント・スピリット賞第1回作品賞にノミネートされた。また、リチャード・ギア、ダイアン・レイン主演の『最後の初恋』(08)の監督も手掛けている。
1976年、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。キャリー・マリガン主演の『グレイティスト』(09・未)、グウィネス・パルトローがカントリー音楽のスターとして主演を務めた『カントリー・ストロング』(10・未)、『エンドレス・ラブ~17歳の止められない純愛』(14・未)の脚本と監督を務めた。
マイケル・ケイン、クリストファー・ウォーケン、ジョシュ・ルーカス出演の『ラスト・マップ/真実を探して』(04・未)の脚本と監督を手掛けた。2005年、フランスのドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』の英語のナレーションを執筆、同作はアカデミー賞®長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。『American Teen/アメリカン・ティーン』(08)では製作を務めている。2012年には、『Frankie Go Boom』の脚本・製作・監督を務めた。40本以上の長編映画に携わり、近年ではディズニー・アニメーションの大ヒット作『ベイマックス』(14)を手掛けた。
本作の原作である「You're Not You」は第1作で、ニューヨーク・タイムズのエディターズチョイスに選ばれ、2006年のピープル誌の書籍トップ10に選ばれた。また、小説「But Not For Long」、「The Back of the House」も出版している。ウィルジェンの作品は、Oマガジンやニューヨーク・タイムズ、「Best Food Writing」、「Best New American Voices」など、様々なアンソロジーや文学ジャーナルに掲載された。また、文学ジャーナル「ティンハウス」のエグゼクティブ・エディターを務めている。