キノフィルムズ

公開終了
2016年10月29日(土)公開

フランコフォニア ルーヴルの記憶

巨匠ソクーロフが描く、ルーヴル美術館200年に刻まれた“美”と“戦争”の叙事詩

イントロダクション

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世界一有名な美術館、ルーヴル美術館。「ルーヴルのないフランスは必要なのか?」と言われるまでの価値を持つこの美術館は、1793年の誕生から、223年に渡りヨーロッパを見続けてきた。そして、ルーヴルの眼差しの先には、常に"美"と"戦争"によって作られた時代があった。 そんなルーヴルが見たヨーロッパの一大叙事詩を映像化したのは、ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ。これまでヒトラーを題材にした『モレク神』(99)では第52回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞、ゲーテの同名小説を映画化した『ファウスト』(11)では第68回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞するなど、高い評価を得てきた。絢爛豪華な映像美で多くの人を魅了した『エルミタージュ幻想』(02)以来の美術館をテーマにした本作では、第二次世界大戦期のドイツによるフランス侵攻時の物語を入り口に、現在と過去を往来して展開していく。ナポレオンやフランスのシンボル、マリアンヌなど時代を象徴する亡霊、息をのむほど美しい数々の美術品、そして美を奪うものと守るもの―。"記憶の迷宮"への旅がはじまる。

ストーリー

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第二次世界大戦中の1939年、ルーヴル美術館長ジョジャールは、ナチス・ドイツから館内の美術品を守るためにパリ郊外へ密かに運び出すよう指示。その翌年、ナチスの将校メッテルニヒが芸術品の管理のため、ジョジャールの元を訪れる。二人は敵同士だが美術品を守る使命で繋がってゆく。一方、人気のない美術館では、フランス共和国の象徴であるマリアンヌの傍らで、ナポレオン1世が美術品を前に「これも自分が集めてきたものだ」とかつての栄光を語る。争いを繰りかえす人類の歴史の中でルーヴル美術館が見てきたものは?そしてナチスのパリ侵攻をどう潜り抜けたのか?

ルイ=ド・ドゥ・ランクザン

ジャック・ジョジャール役
1963 年、パリ生まれ。『ボヴァリー夫人』(91)で映画に初出演。 06 年、『L’intouchable』で広くその名を知られる。09 年、第62 回カンヌ国際映画祭〈ある視点〉部門審査員特別賞受賞作、『あの夏の子供たち』に出演。主な出演作に『メゾンある娼館の記憶』(11)『ヴィオレッタ』(11)『めぐりあう日』(15) 等。

ベンヤミン・ウッツェラート

ヴォルフ・メッテルニヒ伯爵役
1963年、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。ベルリンのエルンスト・ブッシュ演劇芸術アカデミーで学ぶ。演劇とテレビにおいて幅広いキャリアを持つ。主な映画出演作は『Meine beste Feindin ( 原題)』(99 未)、『Geschichten aus dem Wiener Wald( 原題)』(99 未)、『Ein Mann wie eine Waffe ( 原題)』(99 未) など。

スタッフ

  • 監督:アレクサンドル・ソクーロフ

    1951年シベリア・イルクーツク生まれ。軍人であった父親の勤務地の関係で、少年時代をトルクメニスタン、ポーランド等で過ごす。1968年にゴーリキー大学進学。1975年に全ロシア国立映画大学へ進学、卒業制作として撮った長篇処女作『孤独な声』(78)が高い評価を受けるも、政府当局から公開禁止処分となる。また、卒業後にレンフィルムとレニングラード・ドキュメンタリー・スタジオで手がけた多くの作品も同様で、ペレストロイカ後まで一般公開されることがなかった。ヒトラーを描いた『モレク神』(99)では第52回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞、またレーニンを描いた『牡牛座のレーニンの肖像』(01)、『ファザー、サン』(03)は第56回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、また日本の昭和天皇を描いた『太陽』(05)、ゲーテの同名小説を映画化した『ファウスト』(11)では第68回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。『モレク神』『牡牛座のレーニンの肖像』『太陽』『ファウスト』は「権力者4部作」とよばれている。本作は第72回ヴェネツィア国際映画祭出品作品である。

フランコフォニア ルーヴルの記憶

2015年/フランス・ドイツ・オランダ/原題:Francofonia/88分/5.1ch/ビスタ/ロシア語・ドイツ語・フランス語・英語/G
© 2015 - Idéale Audience - Zero One Film - N279 Entertainment - Arte France Cinéma - Musée du Louvre