BD・DVD
2021年3月31日(水)発売
借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。その男は蒼山に「居場所」を用意してやるという。蒼山のことを“デュード”と呼ぶその男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。
もしかしたら日本のどこかに本当に存在するかもしれない、ある「町」。そこは果たして現代の理想郷か、それとも……。新感覚のディストピア・ミステリーの世界で主人公・蒼山を演じるのは卓越した演技力で幅広いファン層を獲得し続ける中村倫也。力強い瞳が印象的なヒロイン・紅子役は近年話題作の活躍目覚ましい石橋静河。美しくも謎を秘めた住人・緑役にはViVi専属モデルで今作映画デビューの立花恵理、チューター・ポール役に山中聡といった魅力ある実力派が「町」を構成する。
これまで多くのCM・MVを手掛けてきた荒木伸二による初長編映画。第1回木下グループ新人監督賞・準グランプリを受賞したオリジナルストーリー。
借金取りに追われ暴行を受けていた蒼山は、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。その男は蒼山に「居場所」を用意してやるという。蒼山のことを“デュード”と呼ぶその男に誘われ辿り着いた先は、ある奇妙な「町」だった。
「町」の住人はツナギを着た“チューター”たちに管理され、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証される。それどころか「町」の社交場であるプールで繋がった者同士でセックスの快楽を貪ることも出来る。
ネットへの書き込み、別人を装っての選挙投票……。何のために? 誰のために? 住民たちは何も知らされず、何も深く考えずにそれらの労働を受け入れ、奇妙な「町」での時間は過ぎていく。
ある日、蒼山は新しい住人・紅子と出会う。彼女は行方不明になった妹をこの町に探しに来たのだという。ほかの住人達とは異なり思い詰めた様子の彼女を蒼山は気にかけるが……。
|蒼山哲也|
1986年生まれ。2005年に俳優デビュー。2014年に「ヒストリーボーイズ」にて舞台初主演。同作で第22回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。2018年には連続テレビ小説「半分、青い。」(18/NHK)に出演。「美食探偵 明智五郎」(20/NTV)ではゴールデン・プライム帯連続ドラマで初主演し話題を呼ぶ。近年の映画出演作は、『孤狼の血』(18)、『長いお別れ』(19)、『アラジン』(19)では主人公アラジンの日本語吹き替えを担当。その他『台風家族』(19)、『屍人荘の殺人』(19)、『影裏』(20)、『水曜日が消えた』(20)など多数。公開待機作には、『騙し絵の牙』、『サイレント・トーキョー』などがある。
|木村紅子|
1994年生まれ。バレエ留学後、コンテンポラリーダンサーとして活動しながら2015年より役者としても活動を開始。2017年には初主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で、第60回ブルーリボン賞、第91回キネマ旬報ベスト・テンなどで新人女優賞を数多く受賞。近年の映画出演作に『きみの鳥はうたえる』(18)、『二階堂家物語』(19)、『21世紀の女の子』(19)、『いちごの唄』(19)、『楽園』(19)、『37セカンズ』(20)、舞台出演作に『ビビを見た!』(KAAT神奈川芸術劇場)、『神の子』(本多劇場他)などがある。2020年「東京ラブストーリー」(FOD・Amazon Prime Video配信)では赤名リカ役を務め注目を集める。
|末永 緑|
1993年生まれ。2013年に開催された「ViVi30周年記念専属モデルオーディション」に出場しグランプリを獲得、同年に「ViVi」の専属モデルとして活動を始める。近年役者としても活動を開始し、「TWO WEEKS」(19/KTV・CX)、「リカ」(19/CX)、「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」(19/NTV)など出演作が続く。本作品で映画デビュー。
|ジョン|
1982年生まれ。東京理科大学卒業後、2008年より活動を開始。映画・TV・CMで幅広く活躍する。主な出演作に『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)、『ローリング』(15)、『聖の青春』(16)、TV作品「もやしもん」「運命の人」、「さすらい温泉♨遠藤憲一」がある。近年の出演作では『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『his』(20)、『明日、キミのいない世界で』(20)などがある。
|ジョージ|
1982年生まれ。劇団パラドックス定数での公演を中心に、数々の舞台で活躍。
代表作に舞台「東京裁判」、「怪人21面相」、「HIDE AND SEEK」、「深海大戦争」、「Nf3Nf6」、「トロンプ・ルイユ」、NHK BSプレミアム「シリーズ横溝正史短編集Ⅱ金田一耕助踊る!『貸しボート13号』」などがある。
映画出演は『陸(おか)に上った軍艦』(07)より本作が2作目となる。
|リンダ|
1993年生まれ。TVドラマ「校長がかわれば学校が変わる」でデビュー。2002年『仄暗い水の底から』で映画初出演。TVドラマでは「アンナチュラル」、「下町ロケット」(続編)、「トレース~科捜研の男~」、「悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜」など出演多数。主な映画出演作に『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『いちばんきれいな水』(06)、『茶々 天涯の貴妃』(07)、『悪の教典』(12)、『星降る夜のペット』(17)などがある。
|灰谷 実|
1981年生まれ。曽根晴美の付き人を経て2004年『フレンズ』で映画デビュー。『ローリング』(15)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、『怒り』(16)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18)、『少女邂逅』(18)、『空母いぶき』(19)、『さよならくちびる』(19)など、数々の話題作に出演。2018年映画初主演作『岬の兄妹』では国内外で注目を集める。公開待機作に『裏アカ』(20)、『そこにいた男』(20)がある。
|黒田 茂|
1979年生まれ。2002年、劇団ロリータ男爵のオーディションに合格、主要メンバーとして2008年までの全公演に参加。2008年、タナダユキ監督『俺たちに明日はないッス』でメインキャストに抜擢され映画デビュー。主な出演作に『リアル鬼ごっこ2』(10)、『犬とあなたの物語 いぬのえいが』(11)、『映画 怪物くん』(11)、『イン・ザ・ヒーロー』(14)、『武曲 MUKOKU』(17)、TVドラマ「たべるダケ」、「相棒」、「警視庁・捜査一課長」、「科捜研の女」、「警視庁ゼロ係」などがある。
|宮野眞白|
1986年生まれ。2007年舞台 The Globe Project3「恋愛模様」で俳優デビュー。以来映画、舞台、TV等幅広い分野で活躍中。主な出演作に『火花』(17)、『来る』(18)、『日日是好日』(18)、『台風家族』(19)、『僕に、会いたかった』(19)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、舞台「人間風車」、TVドラマ「黒革の手帖」(17)、「白い巨塔」(19)、CM Pasco「超熟フォカッチャ」(19)、新こくみん共済(19)、資生堂「表情プロジェクト」(18)、カメラのキタムラ(19)などがある。
|佐藤 橙|
1990年生まれ。子役としての経験を経て2000年犬童一心監督作『金髪の草原』で映画デビュー。主な出演作に『天然コケッコー』(07)、『あしたの私のつくり方』(07)、『グーグーだって猫である』(08)、『チチを撮りに』(13)、『ローリング』(15)、『やるっきゃ騎士』(15)、『まんが島』(17)、『21世紀の女の子』(19)、『凪の海』(20)など。2020年主演作『すずしい木陰』が公開された。近年では映画監督としても活躍し、マルチな才能を見せる。
|ポール|
1972年生まれ。主な映画出演作は、『卓球温泉』(98)、『ハッシュ!』(02)、『刑務所の中』(02)、『キル・ビル』(03)、『運命じゃない人』(05)、『映画 鈴木先生』(13)、『風俗行ったら人生変わったwww』(13)、『グラスホッパー』(15)、『恋人たち』(15)、『クロス』(17)、『のみとり侍』(18) 、『歩けない僕らは』(19)、『映像研には手を出すな!』(20)など多数。
東京大学教養学部表象文化論科卒。卒論はジャック・リヴェット。CMプランナー、クリエイティブディレクターとして数々のCM、MVを手がける。その傍らシナリオを学び、テレビ朝日21世紀シナリオ大賞優秀賞、シナリオS1グランプリ奨励賞、伊参映画祭シナリオ大賞スタッフ賞、MBSラジオドラマ大賞優秀賞など受賞。第1回木下グループ新人監督賞において、応募総数241作品の中から準グランプリに選ばれた本作で初の長編演出に挑む。
1978年生まれ。2001年映画美学校フィクション・コースを経て、撮影助手としてPV、映画、Vシネ等に参加。近年担当作は『ミスミソウ』(17)、『貞子vs伽椰子』(16)、『枝葉のこと』(18)、Netflix「呪怨:呪いの家」(全6話)(20)など。『きみの鳥はうたえる』(18)で第73回毎日映画コンクール撮影賞、『宮本から君へ』(19)・『さよならくちびる』(19)で第41回ヨコハマ映画祭撮影賞受賞。公開待機作に『ECTO』(20)、『佐々木、イン、マイマイン』(20)がある。
映画美学校卒業後、照明助手をしながら自主映画にも携わる。『ジャーマン+雨』(07)で照明技師を務め、以降幅広い作品で活躍。主な作品に『ハッピーアワー』(15)、『セトウツミ』(16)、『まんが島』(17)、『きみの鳥はうたえる』(18)、『さよならくちびる』(19)、『小さな恋のうた』(19)、『アンダー・ユア・ベッド』(19)『ブラック校則』(19)など。公開待機作に『ECTO』(20)、『佐々木、イン、マイマイン』(20)がある。
1971年生まれ。1992年より録音助手として北野武作品などに従事し、2002年『リアリズムの宿』より技師として活躍。映画作品はもちろん、劇団新感線の「ゲキ×シネ」やアニメーション『イヴの時間 劇場版』、CMなど、録音・整音として幅広いジャンルを手掛ける。近年担当作に『百円の恋』(14)、「ジヌよさらば~かむろば村へ~」(14)、『星ガ丘ワンダーランド』(15)、『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『AI崩壊』(20)、『凪の海』(20)など。
1975年、宮城県仙台市出身。高校卒業後、米バークリー音楽大学へ留学。大学中退後ニューヨークに渡り、キップ・ハンラハンと共同作業でレコーディング等を行う。同作には映像作家ジョナス・メカスらが参加。07年、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアー18カ国30公演にバンドメンバーとして参加。14年、自身が主宰する弦楽アンサンブルを結成。自身の活動と並行して映画音楽も手がける。近年では、冨永昌敬監督『ローリング』(15)、吉田大八監督『美しい星』(17)、ヤングポール監督『ゴーストマスター』(19)等。
2021年3月31日(水)発売
2021年3月31日(水)より各種プラットフォームにて配信開始
2020年/日本/111分/G
製作:木下グループ/配給:キノフィルムズ
©2020「人数の町」製作委員会
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。