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2021年7月21日(水)より各種プラットフォームにて配信開始
2015年、ロンドンの宝飾店街ハットンガーデンの貸金庫から1,400万£(約25億円)相当の大量の宝石や現金が盗まれる事件が起きた。犯人はなんと平均年齢60歳以上の高齢窃盗集団。
本作は、英国史上【最高額、最高齢の金庫破り】と呼ばれた実話の映画化である。
監督は『博士と彼女のセオリー』(14)のジェームズ・マーシュ。窃盗団の主犯格であるブライアンを演じたのは『ダークナイト』シリーズや『グランドフィナーレ』(15)、『TENET テネット』(20)などの名優マイケル・ケイン。その他、ジム・ブロードベント、トム・コートネイら英国を代表する豪華俳優たちがそろい踏み。人生も悪さも大ベテランの彼らが巻き起こした史上空前の窃盗劇――その驚きの顛末を目撃せよ。
かつて「泥棒の王(キング・オブ・シーヴズ)」と呼ばれたブライアン(マイケル・ケイン)。一度は裏社会から引退し、愛する妻と平穏な日々を過ごしていた。しかし、妻が急逝したことをきっかけに、かつての犯罪にまみれた自分が呼び起こされることになる。知人のバジル(チャーリー・コックス)からロンドン随一の宝飾店街〝ハットンガーデン″での大掛かりな窃盗計画を持ちかけられたブライアンは、テリー(ジム・ブロードベント)、ケニー(トム・コートネイ)、ダニー(レイ・ウィンストン)、カール(ポール・ホワイトハウス)ら、かつての悪友たちを集め、平均年齢60歳オーバーの窃盗団を結成。綿密な計画のもといざ実行日を迎えようとしたとき、ブライアンは突然計画から抜けると言い出す・・・。
ブライアン・リーダー
*窃盗団の中で最年長。「義賊の最後の生き残り」と呼ばれている。金庫破りの現場には、年金受給者に配布される「フリーダムパス」を使ってバスで向かった。
*1983年に起きた、2600万ポンド相当の金塊が盗まれたブリンクス・マット強盗事件に関与した罪で1986年に投獄された。
*今まで数々の強盗に関わっており、その被害額は、2憶ポンドにも及ぶ。国内で最も名高い宝石泥棒。
*32歳の時、「ミリオネア・モールズ」と呼ばれるプロの強盗団に属していた。
*この強盗団は、1971年に、セントラル・ロンドンにある銀行の貯蔵庫に40メートルのトンネルを掘り、300万ポンドを盗んだ。
|ブライアン・リーダー|
1933年3月14日生まれ、イギリス・ロンドン出身。
『ハンナとその姉妹』(86)、『サイダーハウス・ルール』(99)で2度のアカデミー賞®助演男優賞に輝く。劇団の舞台監督助手から役者となり、『韓国の丘』(56/未)で映画デビュー。65年にはレン・デイトンのスパイ小説を原作とした『国際諜報局』で主演し、一躍人気を得る。『アルフィー』(66)で初めてアカデミー賞®主演男優賞にノミネートされる。『探偵〈スルース〉』(72)では名優ローレンス・オリヴィエと共演し、共に主演男優賞にノミネートされた。その他の出演作には『泥棒貴族』(66)、『ミニミニ大作戦』(69)、『鷲は舞いおりた』(76)、『殺しのドレス』(80)、『デストラップ・死の罠』(82)、『ジョーズ'87/復讐篇』(87)、『リトル・ヴォイス』(98)、『デンジャラス・ビューティー』(01)、『オースティン・パワーズゴールドメンバー』(02)、『バットマンビギンズ』(05)、『ダークナイト』(08)、『ダークナイトライジング』(12)、『キングスマン』(14)、『グランドフィナーレ』(15)、『ダンケルク』(17)、『TENET テネット』(20)など、シリアスな役からコメディまで演技の幅は広く、1993年には英国女王エリザベス2世からCBE勲章(Commander of the British Empire)を授賞。2000年にはナイトに叙され、Sir(サー)の称号を受けた。
1949年5月24日生まれ、イギリス・リンカン生まれ。
『アイリス』(01)でアカデミー賞®とゴールデングローブ賞、『ムーラン・ルージュ』(01)でBAFTA賞(英国アカデミー賞)の各助演男優賞を受賞した名優。『ハリー・ポッター』シリーズ(09、11)でも知られる。その後も『ウィークエンドはパリで』(13)、『パディントン』(14)、『ブルックリン』(15)、『ミス・シェパードをお手本に』(15)、『パディントン2』(17)、『ベロニカとの記憶』(17)、『ドクター・ドリトル』(19)がある。
|テリー・パーキンス役|
事件当時67歳。
*1986年のセキュリティー・エクスプレス強盗に関わっている。
1937年2月25日生まれ、イギリス・キングストン・アポン・ハル出身。
『長距離ランナーの孤独』(62)で主演を務め、英国アカデミー賞最優秀新人賞を受賞。これまでトニー賞に2度ノミネートされるなど、主に舞台俳優として活躍している。主な出演作に『ドクトル・ジバゴ』(65)、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(07)、『カルテット!人生のオペラハウス』(12)、『モネ・ゲーム』(12)、『リスボンに誘われて』(13)、『さざなみ』(15)、『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19)など。
|ジョン・ケニー・コリンズ役|
事件当時75歳。
*1961年頃から、強盗、窃盗、詐欺などの犯罪などに関わっており、いくつもの有罪判決を受けている。
*共犯者たちからは「太っちょ」と呼ばれ、検察官によれば強盗から数週間後に正気を失ったという。
1958年5月17日生まれ、イギリス・ウェールズ出身。
4歳の時にロンドンに移住。イースト・アングリア大学に入学し、大学時代はパンク・ロック・バンドを組んで音楽に没頭していた。その後、スティーブン・フライやヒュー・ローリーと出会い、演劇の道へと進むようになる。主な出演作は、TVシリーズ「デビッド・コパーフィールド」(99)、『イビサボーイズ GO DJ!』(00)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ネバーランド』(04)、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(15)、『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』(17)、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)など。
|カール・ウッド役|
事件当時59歳。
*ハットンガーデンの金庫破りを成功させるために臨時で雇われたメンバー。
*窃盗団のなかでは2番目に若かった。
1957年2月19日生まれ、イギリス・ロンドン出身。
12歳でボクシングを始め、在学中にロンドンの市大会で3度優勝し、2回イギリス代表にもなった。コロナ・シアター・スクール(the Corona School)で演劇を学んだ後、『SCUM/スカム』(79)で俳優デビュー。それ以降、数々のテレビドラマや映画に出演してきた。主な代表作は、『コールド・マウンテン』(03)、『キング・アーサー』(04)、『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』(05)、『ベオウルフ/呪われし勇者』(07)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)、『スノーホワイト』(12)、『キャッツ』(19)などがある。
|ダニー・ジョーンズ役|
事件当時61歳。
*1975年から長い犯罪歴があり、強盗、窃盗、不法侵入などで有罪になっている。
*裁判中は、「変わり者のウォルター・ミティー」のキャラで通っていた。
1940年10月19日生まれ、アイルランド・ダブリン出身。
演劇からキャリアをスタートさせ、これまでに英国アカデミー賞に5回、オリヴィエ賞に3回(ノミネート10回)輝き、エミー賞に2度ノミネートされ、トニー賞には1度ノミネートされている。1998年には、演劇界での功績が認められ、エリザベス女王からナイト爵位を授与された。主な代表作に、『ハリー・ポッター』シリーズ、『英国王のスピーチ』(10)、『パディントン』(14)、『キングスマン: ゴールデン・サークル』(17)、『パディントン2』(17)、『ジュディ 虹の彼方に』(19)などがある。
|ビリー・ザ・フィッシュ・リンカーン役|
事件当時60歳。
*ビリングスゲートで魚を買って友人たちに売りさばいていたことから、このあだ名がついた。
*1975年から1985年の間に、不法侵入未遂、不法侵入、窃盗未遂などの罪で起訴されている。
*最近では、2013年に暴行罪で起訴されている。
1982年12月15日生まれ、イギリス・ロンドン出身。
パブリック・スクールであるシャーボーン・スクールを卒業。『dot the i ドット・ジ・アイ』(03)でスクリーン・デビューを果たす。その後の活躍は目覚ましく、『ヴェニスの商人』(04)でアル・パチーノやジェレミー・アイアンズと共演。『カサノバ』(05)ではヒース・レジャーと共演し、『スターダスト』(07)では主演を務め、デビューからわずか4年でその人気は世界的なものとなった。本作の監督ジェームズ・マーシュとは『博士と彼女のセオリー』(14)に続き2度目の仕事となる。
|バジル役|
*窃盗団のなかでいまだ唯一逮捕されていない(※製作当時)、一番の若手メンバー
1963年4月30日生まれ、イギリス・トルーロ出身。
ワールド・トレード・センターのツインタワーで綱渡りをしたフィリップ・プティを追ったドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』(08)でアカデミー賞®と英国アカデミー賞を受賞し、車椅子の天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士を描いた『博士と彼女のセオリー』(14)で英国アカデミー賞を受賞し、実在の人物に迫る確かな手腕を評価される。その他の作品は『キング 罪の王』(05)、『喜望峰の風に乗せて』(17)など。