DVD
2020年5月13日(水)発売
潜伏していた“隠れビッチ”な女たち
現代女性に贈る、歪み痛みを和らげる処方箋
ぶりっ子、おやじギャル、コギャル、猛禽女子、小悪魔系女子、肉食系&草食系女子など、時代の変化とともに生み出されてきた、女性をカテゴライズする様々なネーミング。イラストレーターで漫画家のあらいぴろよが考案した“隠れビッチ”とは、彼女が自身の体験をベースに描いたコミックエッセイ「“隠れビッチ”やってました。」(光文社刊)によると、一見すると清楚だが、実は男心を弄ぶビッチのこと。映画『“隠れビッチ”やってました。』の主人公・ひろみはまさしく“隠れビッチ”の完全体だ。“隠れビッチ”というネーミングは強烈だけれど、その根っこにある要因は、「愛されたい」という願望、傷つくことへの極度の恐れ、自信のなさからくる承認欲求など、性別は関係なしに誰もが多かれ少なかれもっている普遍的なものばかり。ひろみの場合はそれを少々こじらせすぎてしまったけれど、自分に向き合い、自分の弱さや自信のなさを受け入れて、一歩を踏み出そうと前を向く。『“隠れビッチ”やってました。』は、自分の黒い部分や過去の傷を隠している人にとって、ある種の処方箋のような映画なのだ。
26歳の独身女・ひろみの趣味&特技は異性にモテること。 絶妙のタイミングでのスキンシップや会話術で相手を翻弄し、「好きです」と告白させたら即フェイドアウト。 そんなひろみに、シェアハウス仲間のコジと彩は呆れ顔で「最低の“隠れビッチ”ね!」とたしなめるも、彼女の耳には届かない。 ある日、気になるお相手・安藤が現れるも、数年ぶりの負け試合。 さらに安藤を本気で好きになっていたことに気づき、ショックを受ける。 やけ酒をあおり酔いつぶれているところを、同じ職場の三沢に目撃され、すっかり醜態をさらしてしまう。 ひろみは“隠れビッチ”だということを打ち明け、封印してきた過去と向き合い始める。 本当のしあわせに気づいた時、彼女が出した答えとは…。
|荒井ひろみ|
1995年3月10日生まれ、神奈川県出身。
13年ViVi専属モデル公開オーディションでグランプリを受賞(17年に卒業)。翌年『人狼ゲーム ビーストサイド』(14/熊坂 出監督)で映画初出演。15年には「トランジットガールズ」(CX)でドラマ初出演にして、初主演を務める。NHK 連続テレビ小説「ひよっこ」(17)でヒロインの親友役を演じ一躍脚光を浴び、結婚情報誌「ゼクシィ」の10代目CMガールに抜擢。更なる注目を集め、以降ドラマ、映画で活躍中。主な出演作にT Vドラマ「明日の約束」(17/KTV)、「シグナル 長期未解決事件捜査班」(18/KTV・CX)、「チア☆ダン」(18/TBS)、『このミス』大賞ドラマシリーズ「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」(19/KTV・U-NEXT)、「連続ドラマW トップリーグ」(19/WOWOW)。映画では『あの日のオルガン』(19/平松恵美子監督)、『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(19/野口照夫監督)など。今後の公開待機作に、『屍人荘の殺人』(19年12月13日公開/木村ひさし監督)がある。
1997年3月17日生まれ、東京都出身。
14年、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作『2つ目の窓』(河瀨直美監督)で俳優デビュー。15年に「書を捨てよ町へ出よう」で舞台初出演初主演を飾り、以後、ドラマ「仰げば尊し」(16/TBS)などにも出演し活躍の場を広げている。主な出演作に『ディストラクション・ベイビーズ』(16/真利子哲也監督)、『武曲MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17/廣木隆一監督)、『犬ヶ島』(18/ウェス・アンダーソン監督)、『銃』(18/武 正晴監督)、『ある船頭の話』(19/オダギリジョー監督)など。公開待機作に『楽園』(19年10月18日公開/瀬々敬久監督)、『ソワレ』(20年公開予定/外山文治監督)がある。
|小島 晃 役|
ヒロミのシェアハウス仲間でバイの男友達。
1993年8月5日生まれ、神奈川県出身。
00年、舞台「国盗り物語」でデビュー。 05 年『北の零年』(行定 勲監督)の映画で注目され、『SAYURI』(05/ロブ・マーシャル監督)に出演。チャン・ツィイーが演じるヒロインの子供時代を演じ、11歳でハリウッドデビューを果たす。07年には「セクシーボイスアンドロボ」(NTV)で連続ドラマの初ヒロインを務める。主な出演作に『グーグーだって猫である』(08/犬童一心監督)、『カムイ外伝』(09/崔 洋一監督)、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『悼む人』(15/堤 幸彦監督)、『鎌倉にて。』(18/中田秀夫監督)、『ハッピーアイランド』(19/渡邉裕也監督)などがある。
|木村 彩 役|
ダメ恋女子。ヒロミのシェアハウス仲間
1995年6月8日生まれ、東京都出身。
「天才てれびくんMAX」(06~08/NHK)のテレビ戦士として人気を博すなど、子役として活躍した後、舞台「ミュージカル・テニスの王子様」(11~12)や、ドラマ「ごめんね青春!」(14/TBS)、連続テレビ小説「半分、青い。」(18/NHK)など、話題作に出演し注目を集める。主な出演作に『覆面系ノイズ』(17/三木康一郎監督)、『曇天に笑う』(18/本広克行監督)、『わたしに××しなさい!』(18/山本 透監督)、『春待つ僕ら』(18/平山雄一朗監督)、『サムライマラソン』(19/バーナード・ローズ監督)など。
|安藤 剛 役|
美容師志望の自然体系
1984年8月20日生まれ、兵庫県出身。
演劇、映像、パフォーミングアーツなどのカテゴライズに縛られない表現者として活躍している。主な映画出演作としては『世界の中心で、愛を叫ぶ』(04/行定 勲監督)、『モテキ』(11/大根 仁監督)、『苦役列車』(12/山下敦弘監督)、『北のカナリアたち』(12/阪本順治監督)、『人類資金』(13/阪本順治監督)、『怒り』(16/李 相日監督)などがある。2019年の大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」に出演中。
|三沢光昭 役|
ひろみの職場の上司。
1986年1月14日生まれ、岡山県出身。
05年『剥き出しにっぽん』(石井裕也監督)で映画デビュー。以降、俳優、映画監督として活躍。主な出演作に映画『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『イニシエーション・ラブ』(15/堤 幸彦監督)、『旅猫リポート』(18/三木康一郎監督)などがある。公開待機作は映画『魔法少年☆ワイルドバージン』(19年公開予定/宇賀那健一監督)、『嘘八百(続編)』(20年公開予定/武 正晴監督)。
|川田利光 役|
一途なバツイチ系。
1973年11月27日生まれ、埼玉県出身。
多摩美術大学を卒業。現在、俳優として活動するほか、粘土創作において今年は台湾で個展を開催するなど、多彩な分野で活躍中。近年の主な出演作に映画『アイアムアヒーロー』(16/佐藤信介監督)、『空母いぶき』(19/若松節朗監督)、ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」(16・18/TBS)、「連続ドラマW 絶叫」(19/WOWOW)、「あなたの番です」(19/NTV) などがある。
|永田裕志 役|
IT企業勤務の肉食系。
1973年11月26日生まれ、東京都出身。
モデルとして世界のファッションショーで活躍後、05年俳優に転身。07年『俺は、君のためにこそ死ににいく』(新城 卓監督)で映画デビュー。近年の出演作では『天空の蜂』(15/堤 幸彦監督)、『ボクの妻と結婚してください』(16/三宅喜重監督)、大河ドラマ「真田丸」(16/NHK)、「3年A組-今から皆さんは人質です-」(19/NTV)、「連続ドラマW 絶叫」(19/WOWOW)などがある。
|小橋健太 役|
包容力のあるエリート系
1991年5月16日生まれ、宮城県出身。
09年「MEN’S NON-NO」モデルグランプリを受賞。モデルとして活躍しながら12年俳優デビュー。近年の主な出演作に『東京喰種 トーキョーグール』シリーズ(17/荻原健太郎監督・19/川崎拓也監督、平牧和彦監督)、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『チェリーボーイズ』(18/西海謙一郎監督)、『LAPSE-SIN』(19/志真健太郎監督)などがある。
|坂口征二 役|
単純でノーマルな文化系
1992年生まれ。岩手県出身。
近年の主な出演作は、ドラマ「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SEASON4」(19/TX)、「スカム」(19/MBS・TBS)。公開待機作に『MANRIKI』(19年11月29日公開/清水康彦監督)、主演映画『ケアニン〜こころに咲く花〜』(20年春公開予定/鈴木浩介監督)がある。
|船木誠勝 役|
真面目すぎる草食系
|父親|
1961年9月26日生まれ、福岡県出身。
高校在学中に『博多っ子純情』(78/曾根中生監督)のオーディションを受け、いきなり主演に抜擢されデビューを果たす。以後、様々な役柄を演じ、名バイプレイヤーとして活躍。主な出演作は『あぜ道のダンディ』(11/石井裕也監督)、『共喰い』(13/青山真治監督)、『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)、『アウトレイジ 最終章』(17/北野 武監督)、『モリのいる場所』(18/沖田修一監督)、『ザ・ファブル』(19/江口カン監督)など。公開待機作に『任侠学園』(19年9月27日公開/木村ひさし監督)、『わたしは光をにぎっている』(19年11月15日公開/中川龍太郎監督)がある。
|母親|
1968年9月14日生まれ、東京都出身。
99年『M/OTHER』(諏訪敦彦監督)で映画初主演を果たし、高崎映画祭にて主演女優賞を受賞。『チチを撮りに』(13/中野量太監督)では第55回アジア太平洋映画祭 最優秀助演女優賞を受賞。その他、第7回アジアン・フィルム・アワード最優秀助演女優賞などを受賞。近年の出演作に『きみの鳥はうたえる』(18/三宅 唱監督)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18/前田 哲監督)など。第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門にて観客賞&CICAEアートシネマ賞を受賞した 映画『37 seconds』(20年2月公開予定/HIKARI監督)の公開を控える。
1970年生まれ、富山県出身。
映画監督作として『トリハダ-劇場版-』シリーズ(12・14)、『のぞきめ』『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)、『覆面系ノイズ』『リベンジgirl』(17)、『旅猫リポート』(18)などがある。「世にも奇妙な物語 秋の特別編『昨日公園』」(06/CX)、「東京センチメンタル」(14、16/TX)、「ポルノグラファー」(18/CX)など多彩なジャンルのドラマの演出も手掛けている。
イラストレーター。ゆるいかわいいおもしろいをモットーに、雑誌や書籍、Web・広告など幅広くイラストや漫画を提供。2016年に「“隠れビッチ”やってました。」(光文社刊)で漫画家デビュー。著作に、「ワタシはぜったい虐待しませんからね!」(主婦の友社刊)、「美大とかに行けたら、もっといい人生だったのかな。」(光文社刊)、共著に「マンガでわかる 今日からしつけをやめてみた」(柴田愛子監修・主婦の友社刊)、「マンガでわかる 離乳食のお悩み解決BOOK」(上田玲子監修・主婦の友社刊)など。最新作は「虐待父がようやく死んだ」(竹書房)。
Mona(姉)とのHina(妹)によるピアノ連弾ボーカルユニット。Monaはボーカル、ピアノ低音部(Secondo)を担当、Hinaはコーラス、ピアノ高音部(Primo)を担当。15年より京都を拠点に音楽活動を開始。16年ライブで京都を訪れていた大橋トリオの手に自主制作盤が渡り、絶賛される。大橋が手掛けていた『PとJK』(17/廣木隆一監督)の劇伴音楽に、ボーカルとハミングで参加。 17年過去の音源を大橋トリオプロデュースにより再録音し、ユニット名「Kitri」として、パイロット盤「Opus 0」をデジタルリリース。19年1月23日、日本コロムビア・BETTER DAYSレーベルのニューカマーとして1st EP「Primo」でメジャーデビュー。
2020年5月13日(水)発売
2020年5月13日(水)より各種プラットフォームにて配信開始
2019年/日本/ビスタ/5.1ch/112分/G
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©2019『“隠れビッチ”やってました。』フィルムパートナーズ / 光文社
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。