キノフィルムズ

ヒトラーの忘れもの
公開終了
2016年12月17日(土)公開

ヒトラーの忘れもの

第二次大戦直後のデンマーク。ナチが埋めた200万個の地雷を撤去したのは、
異国に置き去られたドイツの少年兵たちだった──

イントロダクション

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ナチス・ドイツが白い浜辺に残したのは地雷だけだったのか―?
砂の下に封印されていた 真実の物語
第二次大戦後のデンマークで、ナチが埋めた200万個以上の地雷を撤去したのは、大半が15歳から18歳のドイツ人少年兵だった。異国に置き去られた彼らは、母国の罪の償いを強いられるように危険な作業を命じられ、半数近くが死亡、もしくは重傷を負ったという。
デンマーク国内でも知られることのなかった残酷な史実を題材にした本作は、戦争の矛盾に満ちた現実を浮き彫りにし、観る者に問いかけてくる。

人は憎むべき敵を赦すことができるのか?
いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続けることは可能なのか?
美しい海が広がる白い浜辺に残された“真実の物語”が、あなたの心を激しく揺さぶるだろう。
脚本・監督はデンマークの新鋭マーチン・サントフリート。一触即発の地雷除去シーンを生々しいスリルをみなぎらせて描く一方で、敵同士であるデンマーク人軍曹と少年たちの間に芽生える疑似親子のような絆を感動的に映し出す。数々のコントラストが強烈な印象を残す本作は、デンマークのアカデミー賞にあたるロバート賞で作品賞や監督賞を含む6部門を独占。世界各国の国際映画祭でも高く評価され、第28回東京国際映画祭ではラスムスン役のローラン・ムラとセバスチャン役のルイス・ホフマンが揃って最優秀男優賞を受賞した。

ストーリー

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1945年5月、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。セバスチャン、双子のヴェルナーとエルンストらを含む11名は、地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、全員があどけない少年であることに驚くが、初対面の彼らに容赦ない暴力と罵声を浴びせる。

広大な浜辺に這いつくばりながら地雷を見つけ、信管を抜き取る作業は死と背中合わせだった。少年たちは祖国に帰る日を夢見て苛酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。とりわけ純粋な心を持つセバスチャンと打ち解け、二人の間には信頼関係や絆が芽生え始めていた。

やがてラスムスンは、残された任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの切なる思いを叶えてやろうと胸に誓うようになる。しかしその先には思いがけない新たな苦難が待ち受け、ラスムスンは重大な決断を迫られるのだった……。

ローラン・ムラ

[ラスムスン軍曹]
1972年、デンマーク・オーデンセ出身。
デンマーク人ラッパーのジョクーンに楽曲の提供を行うことからキャリアをスタートさせ、その後映画界と関わりを持つようになる。10年、脚本コンサルタントとしての活動も開始し、監獄ドラマ『R(原題)』(10/トビアス・リンホルム、ミカエル・ノアー)で俳優として参加。デビュー作ながら、デンマーク映画批評家協会賞の最優秀男優賞にノミネートされた。同賞には、『シージャック<未>』(12/トビアス・リンホルム)でもノミネートされ受賞している。その他の出演作に『Nordvest(原題)』(13/ミカエル・ノア―)、『真夜中のゆりかご』(14/スサンネ・ビア)などがある。本作が初主演作となる。

ミゲル・ボー・フルスゴー

[エベ大尉]
1984年、デンマーク・レネ出身。
ナショナル・シアター・スクール在学中の12年、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(ニコライ・アーセル)でクリスチャン7世を演じ、ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)やデンマーク映画批評家協会賞を受賞。同作はアカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされ、国際的に知られるようになる。その他、『特捜部Q 檻の中の女』(13/ミケル・ノルゴート)や、テレビシリーズにも多数出演している。

ルイス・ホフマン

[セバスチャン・シューマン]
1997年、ドイツ・メンヒェングラートバッハ出身。
09年に俳優としてのキャリアをスタートし、出演第2作となる『Tom Sawyer(原題)』(11/ヘルミーネ・フントゥゲボールト)でトム・ソーヤを演じた。その後、『Freistatt(原題)』(15/マーク・ブルムント)で、ババリア映画賞最優秀新人賞を受賞。
その他の出演作に、ヴァンサン・ペレーズが監督を務めた『Alone in Berlin(原題)』(15)などがある。

ジョエル・バズマン

[ヘルムート・モアバッハ]
1990年、スイス・チューリヒ出身。
04年、ドラマシリーズ「Lüthi und Blanc(原題)」でデビューした後、『Jimmie(原題)』(07/トビアス・イナイヒェン)に主演。その後、ロシア人ティーンエイジャーを演じた『Luftbusiness(原題)』(08/ドミニク・デ・リバス)でシューティング・スター賞を受賞する。更に、『ロストックの長い夜<未>』(14/ブルハン・クルバニ)でドイツ映画賞助演男優賞を受賞。
その他の出演作に、『青い果実<未>』(13/デルフィーヌ・ルエリシー)、TVシリーズ「HOMELAND(シーズン5)」などがある。

エーミール・ベルトン&オスカー・ベルトン

[エルンスト・レスナー&ヴェルナー・レスナー]
1999年、ドイツ・ハンブルク出身。
双子であるエーミールとオスカーは、共に演技経験がなく、本作がデビュー作となる。俳優パトリック・ドレイカスの演技スクールに入学して1週間ほど経った頃、コンタクトをとってきたキャスティングディレクターにドレイカスが二人を推薦し、オーディションで本作の役を勝ち取った。

スタッフ

  • 脚本・監督:マーチン・サントフリート

    1971年、デンマーク・フレゼリシア出身。
    演出・脚本を独学で学んだ後、編集マンとしてキャリアをスタートさせる。さまざまな監督によるドキュメンタリーの編集を手掛ける中、初監督を務めた『Angels of Brooklyn(原題)』(02)がロバート賞(デンマーク・アカデミー賞)最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞。09年、『Applause(原題)』で長編監督デビューを果たし、各方面から高評価を得る。本作は、ニコライ・リー・コスを主演に迎えた『Dirch(原題)』(11)に続く監督3作目となる。
    現在、ジャレッド・レト、浅野忠信出演の『The Outsider(原題)』を準備中。

ヒトラーの忘れもの

2015年/デンマーク・ドイツ/原題:LAND OF MINE/101分/5.1ch/シネマスコープ/G
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©2015 NORDISK FILM PRODUCTION A/S & AMUSEMENT PARK FILM GMBH & ZDF