2023年11月8日(水)配信
2023年11月8日(水)発売
今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。だが、生前の彼は無名の作家のまま、37歳という若さで亡くなった。彼の死後も、その才能を信じ続けた家族が、賢治の作品を諦めずに世に送り続けたために、高い評価を得るようになったのだ。
そんな賢治は「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々を描き、第158回直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」(著:門井慶喜)。「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」などと絶賛された傑作小説の映画化。
宮沢賢治の父・政次郎役に役所広司。賢治役に菅田将暉。賢治の妹・トシ役に森七菜。賢治の母・イチ役に坂井真紀。賢治の祖父・喜助役に田中泯。弟・清六役に豊田裕大らが出演。監督は、人と人との触れ合いや絆を通して、人生の豊かさを描いてきた成島出。エンドロールへとたどり着いた時、観る者の胸を張り裂けんばかりに満たすのは、政次郎や家族の賢治への絶対的な愛と、彼を信じる強い想い。ぶつかり合い、支え合い、輝かしくも美しい人生を送った宮沢賢治とその家族。賢治の没後90年となる2023年、どんなに時代は変わろうとも、家族の愛は変わらない。笑って、泣いたその後に、自分の家族に会いたくなる、あなた自身の物語。
宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人造宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。
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