幕末から明治へ。世の有り様は変わろうと、変わらぬ確かなものもある。
激動の時代の中、それぞれが大切にするものを護ろうとした若者たちの相克と絆、宿命の戦いを描いた人気コミック「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)。
その世界は進行形で拡がり続け、実写映画公開も控える、今もっとも注目すべきシリーズのひとつだ。そして2017年冬。唐々煙が描く原作コミック「曇天に笑う<外伝>」の物語が、全三部作の劇場アニメとなってスクリーンに登場する!
原作を新たな形で映像化するのは、あの『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』のアニメーション制作を手がけたWIT STUDIO。さらに、三兄弟の長兄・天火(てんか)役の中村悠一をはじめ、梶裕貴、代永翼、鳥海浩輔、櫻井孝宏など、人気・実力ともに兼ね備える豪華声優陣が集結する。
琵琶湖のほとり、大津の街を照らす曇三兄弟たちの活躍やいかに。
歴史の裏側でこの国を護る――。
あの頃の俺たちは、真剣に夢みていた。
三百年に一度蘇る魔物・大蛇復活の十一年前。
歴史の裏で国を護ることを志した者たちがいた。
それは大蛇討伐のため結成された部隊・犲(やまいぬ)。
曇家当主・大湖が師範を務めるその隊には、天火だけでなく、
天火の盟友・安倍蒼世、佐々木妃子らの姿もあった。
だがある事件をきっかけに、
天火は志を同じくした犲たちと、道を分かつこととなる。
部隊に属したままでは、護れぬものがあったから――。
明治十二年。大蛇が滅び、晴れ渡る滋賀の空の下で、
犲と曇兄弟たちは天火の秘めたる思いを知る。