キノフィルムズ

公開終了
2021年12月17日(金)公開

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

無謀とも思える巨大企業との闘いに身を投じたひとりの弁護士に光をあてる。
全米を震撼させた実話に基づく衝撃の物語。

イントロダクション

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2016年1月6日のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたその記事には、米ウェストバージニア州のコミュニティを蝕む環境汚染問題をめぐり、ひとりの弁護士が十数年にもわたって巨大企業との闘いを繰り広げてきた軌跡が綴られていた。そしてこの驚くべき記事は、マーベル・シネマティック・ユニバースのブルース・バナー/ハルク役で絶大な人気を博した実力派俳優マーク・ラファロの心を動かした。環境活動家でもあるラファロは、プロデューサーも兼任して映画化に向けて動き出した。ロブをスーパーヒーローでも聖人でもない生身の人間として体現し、観る者の深い共感を呼び起こす。世界有数の化学企業を敵に回したことで生じる強烈なプレッシャー、公私両面の凄まじいストレスなどの“正義の代償”を伝える一方、弱き者を救おうとする弁護士の揺るぎない信念を感動的に演じきった。人命さえ脅かす化学物質の存在が身近な恐怖として描かれ、闇の中の真実をひたむきに追求するロブの姿から目が離せない。

ストーリー

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1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、見知らぬ中年男から思いがけない調査依頼を受ける。ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むその男、ウィルバー・テナントは、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。

マーク・ラファロ

|ロブ・ビロット・製作|
1967年11月22日アメリカ合衆国ウィスコンシン州ケノーシャ生まれ。舞台で活動をはじめ、最初に注目されるきっかけとなったオフブロードウェイで上演された「This is Our Youth」では、ルシール賞の主演男優賞を獲得した。2006年、リンカーンセンター劇場で上演された「Awake and Sing!」で、ブロードウェイデビューを果たし、トニー賞にノミネートされた。その後、2000年には、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(ケネス・ロナーガン監督)で主演に抜擢され、高い評価を得た。『キッズ・オールライト』(10/リサ・チョロデンコ監督)では、アカデミー助演男優賞、映画俳優組合賞、英国アカデミー助演男優賞、そしてインディペンデント・スピリット賞にノミネートされたのに加え、ニューヨーク映画批評家協会の助演男優賞を受賞。さらに世界的大ヒットシリーズとなったマーベルスタジオ『アベンジャーズ』(12~)でブルース・バナー/ハルク役を演じ好評を博す。『フォックスキャッチャー』(14/ベネット・ミラー監督)ではオリンピックに出場したレスリング選手故デヴィッド・シュルツを演じ、アカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞、そして英国アカデミー助演男優賞にノミネート。そして2016年アカデミー作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』(トマス・マッカーシー監督)で3度のアカデミー助演男優賞にノミネートされている。2011年には、『シンパシー・フォー・デリシャス』で監督デビューを果たす。また、気候変動問題に取り組み、再生可能エネルギーを増進させることを提唱している。2011年3月、エネルギー抽出が水と公衆衛生に及ぼす影響に関するアウェアネスを高めるため、Water Defenseを共同設立。ガーディアン紙とハフィングポストに定期的に寄稿しており、環境に関するリーダーシップを称えるグローバル・グリーン・ミレニアム賞とミーラ・ガンディ・ギビング・バック財団賞を受賞。さらに、タイム誌で、2011年の最も影響力のある人の1人に選ばれたほか、2013年には、リバーキーパーのビッグフィッシュ賞を受賞した。2012年には、再生エネルギーの実現可能性を示す科学、ビジネス、カルチャーを伝えるという使命の一環として、ザ・ソリューションズ・プロジェクトの立ち上げに尽力した。

アン・ハサウェイ

|サラ・バーレイジ・ビロット|
1982年11月12日アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン生まれ。2001年『プリティ・プリンセス』(ゲイリー・マーシャル監督)で映画デビュー。大ヒットした『プラダを着た悪魔』(06/デヴィッド・フランケル監督)で大ブレイク、一躍人気女優となる。高い評価を得た『レイチェルの結婚』(08/ジョナサン・デミ監督)で、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞にノミネートされたほか、全米批評家協会、シカゴ映画非批評家協会、ブロードキャスト映画批評家協会の主演女優賞を獲得した。2012年には、大ヒットミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』(トム・フーパー監督)でファンテーヌを演じ、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞、そして英国アカデミー賞の主演女優賞を獲得した。近年の主な出演作は、『インターステラ―』(14/クリストファー・ノーラン監督)、『マイ・インターン』(15/ナンシー・マイヤーズ監督)、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(16/ジェームズ・ボビン監督)、『オーシャンズ8』(18/ゲイリー・ロス監督)、『セレニティー:平穏の海』(19/スティーヴン・ナイト監督)、『魔女がいっぱい』(20/ロバート・ゼメキス監督)、Netflixオリジナル『マクマホン・ファイル』(20/ディー・リース監督)など。またテレビ番組のアフレコでも成功を収めており、「ファミリー・ガイ」や「シンプソンズ」ではエミー賞を受賞している。2016年には、国連女性機関の親善大使に任命され、女性のための職場における平等を構築しサポートするため、ポジティブな思考と現実的な取り決めを促進するために尽力している。また、慢性疾患や命に係わる病に苦しむ子どもたちのために、病院で映画を上映する活動をしているロリポップ・シアター・ネットワークの諮問委員も務めている。さらに最近、ナイキ基金の「ガール・エフェクト」の活動も始めた。

ティム・ロビンス

|トム・タープ|
1958年10月16日アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。幼い頃から演劇に関わりニューヨーク州立大学で学び、さらにUCLAでも学ぶ。卒業後1981年に劇団アクターズ・ギャングを設立。1988年『さよならゲーム』(ロン・シェルトン監督)で注目を集める。『ザ・プレイヤー』(92/ロバート・アルトマン監督)で主演を務め、カンヌ国際映画祭の主演男優賞とゴールデングローブ主演男優賞、『ショーシャンクの空に』(94/フランク・ダラボン監督)では映画俳優組合主演男優賞ノミネート、『ミスティック・リバー』(03/クリント・イーストウッド監督)でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞の助演男優賞を受賞。また、映画監督としても卓越した手腕を披露し、初監督した『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92/脚本・主演兼務)は、ボストン映画祭作品賞、監督賞、ゴールデングローブ主演男優賞を受賞、『デッドマン・ウォーキング』(99/監督、脚本、製作)は、アカデミー主演女優賞、ヒューマニタス賞、クリストファー賞を受賞し、ベルリン国際映画祭4部門で賞に輝く。さらに、アカデミー賞では監督賞を含む4部門にノミネート、ゴールデングローブ賞では脚本賞にノミネート。『クレイドル・ウィル・ロック』(99/監督、脚本、製作)で、全米批評家協会の映画製作における特別功労賞を獲得する。1982年の劇団アクターズ・ギャング創立以来、芸術監督を務め多くの作品で演出を手掛ける。37年間に1000以上の作品を上演し、100以上の賞を受賞。さらに、舞台化した「デッドマン・ウォーキング」は、全米170以上の大学で上演された。この舞台劇を上演権は、教育機関に限定されており、上演権を希望する大学は、舞台芸術以外の2学部で死刑に関する講座を設ける必要がある。この12年間、米国内および世界中で、この舞台劇と併せてシンポジウム、レクチャー、ディベートなどが開催され、この重要な問題に関する議論と情報共有が格段に増した。また、ロサンゼルス周辺の恵まれない地域の小・中・高校生に芸術教育を提供するため、アクターズ・ギャングとともにさまざまな教育プログラムのスポンサーを務めている。

ビル・キャンプ

|ウィルバー・テナント|
1961年10月13日アメリカ合衆国マサチューセッツ州生まれ。ジュリアード音楽院に学ぶ。舞台、映画、テレビなどで活躍する実力派俳優。イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出によるアーサー・ミラー「るつぼ」でジョン・ヘイル牧師を演じ、トニー賞にノミネート。オビー賞、エリオット・ノートン賞、ドラマデスク賞、ボストン批評家協会賞などの栄誉に輝いている。主な出演作は、『リンカーン』(12/スティーヴン・スピルバーグ監督)、『それでも夜は明ける』(13/スティーヴ・マックイーン監督)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14/アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)、『ミッドナイト・スペシャル』(16/ジェフ・ニコルズ監督)、『ジェイソン・ボーン』(16/ポール・グリーングラス監督)、『モリーズ・ゲーム』(17/アーロン・ソーキン監督)、『ワイルドライフ』(18/ポール・ダノ監督)、『SKIN/スキン』(18/ガイ・ナッティヴ監督)、『バイス』(18/アダム・マッケイ監督)、『ジョーカー』(19/トッド・フィリップス監督)などがある。また、2017年には、HBOのリミテッドシリーズ「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」で、繊細だが悪びれることなく厳しいデニス・ボックス刑事を演じて、エミー賞の助演男優賞(リミテッドシリーズ部門)にノミネートされた。アルカイダと9.11に至る経緯に焦点を当て、ピュリッツアー賞に輝いたローレンス・ライトの記事を元にした、Huluのリミテッドシリーズ「倒壊する巨塔 -アルカイダと『9.11』への道」では、ジョン・オニール(ジェフ・ダニエルズ)が率いるニューヨークのテロ対策班に所属するFBIのベテラン、ロバート・チェスニーを演じて高い評価を得た。

ヴィクター・ガーバー

|フィル・ドネリー|
1949年3月16日カナダ、オンタリオ州生まれ。映画、テレビ、舞台で活躍、その幅広い演技で高い評価を受け、これまでにエミー賞に6回、トニー賞に4回ノミネートされている。主な出演作は、『めぐり逢えたら』(93/ノーラ・エフロン監督)、『ファースト・ワイフ・クラブ』(96/ヒュー・ウィルソン監督)、『タイタニック』(97/ジェームズ・キャメロン監督)、『キューテェイ・ブロンド』(01/ロバート・ルケティック監督)、『ミルク』(08/ガス・ヴァン・サント監督)、『アルゴ』(12/ベン・アフレック監督)、『ボーダーライン』(15/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)、『セルフレス/覚醒した記憶』(15/ターセム・シン監督)、『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』(17/ダニー・ストロング監督)、『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』(20/クレア・デュバル監督)などがある。

ビル・プルマン

|ハリー・ディーツラー|
1953年12月17日アメリカ合衆国ニューヨーク生まれ。ニューヨーク工科大学に進むが在学中に演劇に魅了され、大学を変更し演劇を学ぶ。その後モンタナ州立大の演劇科で教鞭を執るが、俳優を志すようになりニューヨークなどで舞台経験を積む。1986年に『殺したい女』で映画デビューを果たす。主な出演作は、『スペースボール』(87/メル・ブルックス監督)、『プリティ・リーグ』(92/ペニー・マーシャル監督)、『めぐり逢えたら』(93/ノーラ・エフロン監督)、『あなたが寝てる間に…』(95/ジョン・タートルトーブ監督)、『インデペンデンス・デイ』(96/ローランド・エメリッヒ監督)、『ロスト・ハイウェイ』(97/デヴィッド・リンチ監督)、『最終絶叫計画4』(06/デヴィッド・ザッカー監督)、『イコライザー』(14/アントワーン・フークア監督)、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16/ローランド・エメリッヒ監督)、『LBJ ケネディの意志を継いだ男』(16/ロブ・ライナー監督)、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(17/ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス監督)、『ワイルド・ウエスト 復讐のバラード』(17/ジャレッド・モシェ監督)、『イコライザー2』(18/アントワーン・フークア監督)、『バイス』(18/アダム・マッケイ監督)などがある、また、Netflixオリジナル作品「The Sinner -隠された理由-:ジェイミー」(17~)に出演、このシリーズはゴールデングローブ賞の作品賞(リミテッドシリーズまたはTV映画部門)にノミネートされた。

スタッフ

  • 監督:トッド・ヘインズ

    1961年1月2日アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。子供の頃から芸術に興味を抱くようになり、ブラウン大学では芸術と記号学の学士号を取得。卒業後はニューヨークに移り、1987年に歌手カレン・カーペンターの生涯と死とをバービー人形を使って表現したことで物議をかもした短編映画『Superstar: The Karen Carpenter Story(原題)』を発表する。1991年、長編映画監督デビュー作となった挑発的な作品『ポイズン』は、サンダンス映画祭審査員賞を獲得し、その後ニュー・クイア・シネマと呼ばれるようになったものの先駆けとなった。監督二作目となった『SAFE』(95)では、ジュリアン・ムーアが環境のせいで病気になる主婦を演じた。この作品はその後、ヴィレッジ・ヴォイス紙での評論家たちの投票で、1990年代のベスト映画に選出された1970年代初めのグラムロックブームへのオマージュ作品『ベルベット・ゴールドマイン』(98)は、1998年カンヌ国際映画祭の公式セレクション作品としてプレミア上映され、特別審査員賞を獲得した。続く『エデンより彼方に』(02)は、批評家から高い評価を得るとともに興行的にも成功を収め、脚本賞を含め、アカデミー賞4部門にノミネート、その他にもインディペンデント・スピリット賞の監督賞などいくつかの賞に輝いた。『アイム・ノット・ゼア』(07)は、ボブ・ディランの生涯と作品を、7人の架空のキャラクターを通して想像したもので、再び高い評価をもたらした。2011年、ケイト・ウィンスレットが主演したテレビシリーズ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」で、共同脚本、監督を兼務し、エミー賞21部門にノミネート5部門で賞を獲得。ゴールデングローブ賞3部門にもノミネートされた。パトリシア・ハイスミスの独創的な小説「キャロル」を元にした『キャロル』を2015年に発表。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが主演、アカデミー賞6部門、ゴールデングローブ賞5部門、英国アカデミー賞9部門にノミネートされた。また、英国映画協会(BFI)により、史上No1のLGBT映画に選ばれた。ブライアン・セルズニック(著者自ら脚色)の小説を元にした『ワンダーストラック』は、2017年カンヌ国際映画祭のパルムドールにノミネートされたほか、複数の批評家協会や映画関係団体の賞にノミネートされた。

  • 脚本:マリオ・コレア、マシュー・マイケル・カーナハン

  • 製作:マーク・ラファロ PGA、クリスティーン・ヴェイコンPGA、パメラ・コフラー PGA

配信

2022年5月11日(水)より各種プラットフォームにて配信開始

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

2019年/アメリカ/原題:DARK WATERS/英語/カラー/スコープ/ドルビーデジタル/126分/G
配給:キノフィルムズ/提供:木下グループ
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