キノフィルムズ

『クーリエ:最高機密の運び屋』
公開終了
2021年9月23日(木)公開

クーリエ:最高機密の運び屋

◢◤ ベネディクト・カンバーバッチ 主演最新作 ◢◤

米・ソ全面核戦争目前、【スパイ】にスカウトされた英国人。
その極秘任務とは―。

イントロダクション

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1962年10月、アメリカとソ連、両大国の対立は頂点に達し、「キューバ危機」が勃発した。世界を震撼させたこの危機に際し、戦争回避に決定的な役割を果たしたのは、実在した英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンだった。スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)の依頼を受けてモスクワに飛んだウィンは、国に背いたGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)高官との接触を重ね、そこで得た機密情報を西側に運び続けるが―。『クーリエ:最高機密の運び屋』は、歴史の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた、迫真のスパイ・サスペンス。20世紀政治史の闇に葬られた米・ソ諜報戦の真相が今、明かされる!

ストーリー

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東西冷戦下、米ソ間の核武装競争が激化。世界中の人々は核戦争の脅威に怯えていた。そんな時、CIAとMI6のエージェントが一人の英国人に目を付けた。その男、グレヴィル・ウィンは東欧諸国に工業製品を卸すセールスマンだったが、彼が依頼された任務とは、販路拡大と称してモスクワに赴き、GRUのペンコフスキー大佐から受け取ったソ連の機密情報を西側に持ち帰ることだった。あまりに危険なミッションに恐れをなし、ウィンは協力を拒否するが、世界平和のために祖国を裏切ったペンコフスキーに説得され、やむなくモスクワ往復を引き受ける。だが、政治体制を超えた友情と信頼で結ばれた男たちは、非常な国家の論理に引き裂かれ、過酷な運命をたどることに─。

ベネディクト・カンバーバッチ

|グレヴィル・ウィン・製作総指揮|
1976年7月19日、ロンドン、ハマースミス出身。俳優だった両親の間に生まれ、パブリック・スクール在学時から演技を始める。マンチェスター大学やロンドン音楽演劇アカデミーで学んだ後、数々の舞台で経験を積む。TVムービー「ホーキング」(04)で注目された後、『つぐない』(07)、『ブーリン家の姉妹』(08)などに出演。TVシリーズ「SHERLOCK(シャーロック)」(10~17)で名探偵ホームズを演じて人気爆発。エミー賞2014では主演男優賞を受賞。初主演作『僕が星になるまえに』(10)の後、『裏切りのサーカス』『戦火の馬』『ミスティック・アイズ』(11)、『スター・トレックイントゥ・ダークネス』『それでも夜は明ける』『8月の家族たち』『フィフス・エステート/世界から狙われた男』(13/未)など多くの大作、話題作に出演。実在の天才数学者を演じた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)ではアカデミー賞®・主演男優賞に初ノミネート。マーベル・スタジオ製作『ドクター・ストレンジ』(16)でタイトルロールを演じ、続けて『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)にも出演した。その他主要作品に、ドミニク・クックが監督したTVシリーズ「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠(シーズン2)」(16)、『エジソンズ・ゲーム』(17)、「ブレグジットEU離脱」(19/TV)、『1917 命をかけた伝令』(19)、そして新作『The Mauritanian』(21)が日本公開待機中。

メラーブ・ニニッゼ

|オレグ・ペンコフスキー(アレックス)|
1965年11月3日、旧ソ連・グルジア(現ジョージア)、トビリシ出身。本作で英国インディペンデント映画賞・助演男優賞にノミネート。1987年カンヌ映画祭・審査員特別グランプリを獲得した『懺悔』(84)で映画デビュー。以後、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシアなど欧米各国の映画に出演。中でもアカデミー賞®・外国語映画賞を受賞した『名もなきアフリカの地で』(01)、ヴェネツィア映画祭・銀獅子賞と金オゼッラ賞(撮影)を受賞した『宇宙飛行士の医者』(08)は名高い。その他主要作品に『ミケランジェロの暗号』(11)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、高く評価されたジョージア映画『マイ・ハッピー・ファミリー』(17/未)、『ジュピターズ・ムーン』(17)などがある。最新作はAmazon prime製作、トム・クランシー原作の『ウィズアウト・リモース』(21)。

レイチェル・ブロズナハン

|エミリー・ドノヴァン(ヘレン)|
1990年7月12日、ウィスコンシン州ミルウォーキー出身。ファッション・デザイナー、故ケイト・スペードの姪。「ゴシップガール」(10)、「CSI:マイアミ」(11)、「グレイズ・アナトミー」(13)、「ブラックリスト」(14)などのTVドラマに出演。Netflix「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(13~15)ではエミー賞・ゲスト女優賞(ドラマシリーズ部門)にノミネート。主演したAmazon primeのTVシリーズ「マーベラス・ミセス・メイゼル」(17~21)は大評判となり、ゴールデングローブ賞・女優賞(ミュージカル・コメディシリーズ部門)、エミー賞・主演女優賞(コメディシリーズ部門)の他、数多くの賞を受賞した。映画では『母の残像』(15)、『ザ・ブリザード』『パトリオット・デイ』(16)などに出演。最新作は、製作/主演したAmazon primeの『アイム・ユア・ウーマン』(20)。

ジェシー・バックリー

|シーラ|
1989年12月28日、アイルランド、キラーニー出身。BBCのオーディション番組出演をきっかけに芸能界入りし、アイルランドやロンドンの舞台に立つ。2013年、王立演劇学校を卒業し、TVミニシリーズ「戦争と平和」(16)に出演、注目を集める。初主演映画『BEAST』(17/未)では英国インディペンデント映画賞・最優秀新人賞、ロンドン批評家協会賞・女優賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭・特別賞などを受賞。前記「戦争と平和」のトム・ハーパーが監督した『ワイルド・ローズ』(18)でも英国アカデミー賞:スコットランド賞・女優賞ほか多数を受賞した。以降、映画では『ジュディ 虹の彼方に』(19)、『ドクター・ドリトル』(20)、そして主演作『もう終わりにしよう。』(20/Netflix)などに出演。

スタッフ

  • 監督:ドミニク・クック

    1966年、ロンドン、ウィンブルドン出身。十代からの演劇ファンで、ウォーウィック大学卒業後から演劇畑を歩み始める。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアシスタント・ディレクターを経て、1995年からロイヤル・コート・シアター(RCT)の運営に関わる。2007年から2013年までRCTの芸術監督を務め、在任中130以上の演劇を上演。その多彩なプログラムはRCTに新たなダイナミズムと興奮をもたらしたと高く評価された。2013年には国際演劇協会賞を受賞し、2014年には大英帝国勲章(CBE)を授与された。サム・メンデス監督が総指揮の一人を務めた「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠(シーズン2)」(16)からTVシリーズに進出。シェイクスピアの「ヘンリー六世」第1部と第2部、そしてベネディクト・カンバーバッチがタイトルロールを演じた「リチャード三世」まで3エピソードを演出した。同作は【劇場版】として再編集され、2017年、日本で劇場公開もされた。映画監督デビュー作、シアーシャ・ローナン主演『追想』(17)は、トロント国際映画祭でプレミア上映された。2017年、ナショナル・シアターで演出した、ジェームズ・ゴールドマン作、スティーブン・ソンドハイム作詞/作曲のミュージカル「フォリーズ」は、ローレンス・オリヴィエ賞10部門でノミネートされ、最優秀リバイバル賞を受賞。同作は「ナショナル・シアター・ライヴ2018/フォリーズ」として日本で劇場公開されている。現在、同作の映画版を制作準備中。

  • 脚本:トム・オコナー

    『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー炎の誓い』(12)で脚本家デビュー。以降『ヒットマンズ・ボディガード』(17/Netflix)があり、その続編『Hitman'sWife's Bodyguard』(21)が公開待機中。

  • 撮影監督:ショーン・ボビットBSC

    1958年11月29日、テキサス州出身。スティーヴ・マックィーン監督の3作品、『HUNGER/ハンガー』(08)で英国インディペンデント映画賞・撮影賞、『SHAME‐シェイム‐』(11)でヨーロッパ映画賞・撮影賞、そして『それでも夜は明ける』(13)ではインディペンデント・スピリット賞・撮影賞を受賞した。その他主要作品に『ひかりのまち』(99)、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(12)、『オールド・ボーイ』(13)、クック監督作『追想』などがある。『ユダ&ブラック・メシア』(21/未)ではアカデミー賞®・撮影賞にノミネートされた。

  • 音楽:アベル・コジェニオウスキ

    1972年7月18日、ポーランド、クラクフ出身。同地の音楽アカデミーに学び、大作曲家クシシュトフ・ペンデレツキの指導の下、チェロと作曲を専攻。今世紀に入ってから自国の映画音楽を手掛け始める。2004年にはSF映画の古典『メトロポリス』(27)に90人のオーケストラ、60人のコーラスと2人のソリストによる生演奏用のスコアを作曲した。トム・フォード監督『シングルマン』(09)で注目され、以降、『ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋』(11)、『エスケイプ・フロム・トゥモロー』(13)、『ノクターナル・アニマルズ』(16)などを手掛けている。

  • 美術デザイン:スージー・デイヴィーズ

  • 衣装デザイン:キース・マッデン

  • 編集:タリク・アンウォー、ガレス・C・スケールズ

配信

2022年1月21日(金)より各種プラットフォームにて配信開始

クーリエ:最高機密の運び屋

2021年/イギリス・アメリカ合作/原題:THE COURIER/英語・ロシア語/カラー/スコープサイズ/5.1ch/112分/G
配給:キノフィルムズ/提供:木下グループ
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