キノフィルムズ

近日公開

教皇選挙

3月20日(木)、TOHOシネマズ シャンテ 他にて公開

第97回アカデミー賞🄬8部門ノミネート!
ゴールデン・グローブ賞 脚本賞受賞 6部門ノミネート

主演:レイフ・ファインズ(『ハリー・ポッター』『007』シリーズ)
監督:エドワード・ベルガー(『西部戦線異状なし』)
脚本:ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』)

閉ざされたシスティーナ礼拝堂で行われる秘密の投票。
次期教皇をめぐる極上のミステリーが、その禁を解く。

イントロダクション

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カトリック教会の総本山・バチカンのトップに君臨するローマ教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>は、世界中が固唾をのんで注目する一大イベントだ。ところが外部からの介入や圧力を徹底的に遮断する選挙の舞台裏は、ほんのひと握りの関係者以外、知る由もない。この完全なる秘密主義のベールに覆われた選挙戦の内幕を描くのが映画『教皇選挙』である。
聖職者が政治家に見えてくるほどの熾烈なパワーゲーム、投票を重ねるたびに目まぐるしく変わる情勢、そして息を呑む急展開のサプライズ。政治的分断が深刻化している現代社会の縮図のような選挙戦の行方は、悲劇か、それとも新たな時代の希望をたぐり寄せるのか——。あらゆる観客の好奇心を刺激しながら、先読みを一切許さないストーリー展開で魅了する超一級のミステリーが、遂にその禁を解く。

ストーリー

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全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会。その最高指導者にしてバチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった……。

レイフ・ファインズ

│ローレンス枢機卿│
1962年、イギリス・サフォーク生まれ。ロンドンの王立演劇学校を卒業。1988年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに加入し、舞台俳優として活躍する。ジュリエット・ビノシュと共演した『嵐が丘』(92)のヒースクリフ役で映画デビュー。スティーヴン・スピルバーグ監督作品『シンドラーのリスト』(93)では冷酷非情なナチス将校アーモン・ゲートを演じ、英国アカデミー賞(BAFTA)の助演男優賞を受賞。米アカデミー賞にもノミネートされた。『イングリッシュ・ペイシェント』(96)では同・主演男優賞の候補になっている。その後は多彩なジャンルで確かな演技力を発揮し、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)からシリーズ4作品で演じたヴォルデモート役、『007 スペクター』(15)などで演じたM役でも広く知られている。『英雄の証明』(11)では監督デビューを果たした。そのほかの主な出演作は『ベイビー・オブ・マコン』(93)、『クイズ・ショウ』(94)、『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(95)、『オスカーとルシンダ』(97)、『アベンジャーズ』(98)、『オネーギンの恋文』(99)、『ことの終わり』(99)、『太陽の雫』(99)、『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(02)、『ナイロビの蜂』(05)、『上海の伯爵夫人』(05)、『愛を読むひと』(08)、『007 スカイフォール』(12)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)、『胸騒ぎのシチリア』(15)、『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(18/監督を兼任)、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)、『キングスマン:ファースト・エージェント』(2020)、『ザ・メニュー』(22)など。

スタンリー・トゥッチ

│ベリーニ枢機卿│
1960年、米ニューヨーク州ピークスキル生まれ。ニューヨーク州立大学パーチェス校を卒業し、1982年にブローウェイの舞台に立つ。映画デビュー作は『女と男の名誉』(85)。『ペリカン文書』(93)などに出演したのち、高校時代からの友人であるキャンベル・スコットと共同監督、主演を務めた『シェフとギャリソン、リストランテの夜』(96)で、インディペンデント・スピリット賞新人脚本賞など数多くの賞を受賞した。ピーター・ジャクソン監督作品『ラブリーボーン』(09)の殺人犯役では米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、『ハンガー・ゲーム』(12)などシリーズ4作品で演じたシーザー・フリッカーマン役も好評を博した。そのほかの主な出演作は『ターミナル』(04)、『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』(04)、『プラダを着た悪魔』(06)、『ジャックと天空の巨人』(13)、『トランスフォーマー/ロストエイジ』(14)、『スポットライト 世紀のスクープ』(15)、『ワース 命の値段』(19)、『魔女がいっぱい』(20)、『スーパーノヴァ』(20)など。日本に紹介されたそのほかの監督作品には『インポスターズ』(98・未/主演も兼任)、『ジャコメッティ 最後の肖像』(17)がある。

ジョン・リスゴー

│トランブレ枢機卿│
1945年、米ニューヨーク州ロチェスター生まれ。ハーバード大学とロンドン音楽演劇アカデミーで学ぶ。1973年にブロードウェイ・デビューを果たし、同年のトニー賞で助演男優賞を受賞した。映画俳優としてはブライアン・デ・パルマ監督の『愛のメモリー』(76)、『ミッドナイトクロス』(81)などに出演したのち、『ガープの世界』(82)で米アカデミー賞助演男優賞にノミネート。『愛と追憶の日々』(83)でも同部門の候補になった。その後も性格俳優として映画、TVドラマ、舞台で活躍。そのほかの主な出演作は『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)、『フットルース』(84)、『2010年』(84)、『ハリーとヘンダスン一家』(87)、『リコシェ』(91)、『レイジング・ケイン』(92)、『クリフハンガー』(93)、『シュレック』(01/声の出演)、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)、『インターステラー』(14)、『人生は小説よりも奇なり』(14)、『ペット・セメタリー』(19)、『スキャンダル』(19)など。

カルロス・ディエス

│ベニテス枢機卿│
1971年、メキシコ生まれ。少年時代にカナダへ移り住む。俳優を志していたが、内気な性格ゆえに舞台に立てず、建築家として30年間働いてきた。新型コロナウイルスのパンデミック直前から、演技のワークショップやオーディションに参加し、『The Vegan Vampire』(22)、『It Gets Dark Too Early』(22)という2本の短編映画に出演。本作のキャスティング・ディレクター、ニナ・ゴールドが実施した世界的なオーディションによって、ベニテス枢機卿役に抜擢された。

ルシアン・ムサマティ

│アデイエミ枢機卿│
1976年、イギリス・ロンドン生まれ。タンザニア人の両親によってジンバブエで育てられた。1994年、友人たちとともにジンバブエのハラレでオーバー・ザ・エッジ・シアター・カンパニーを設立。同劇団で数多くの舞台に携わったのち、2014年にイギリスにおけるアフリカ劇団ティアタ・ファホジの芸術監督に任命された。その後もロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの「オセロ」でイアーゴ役、ロンドンの国立劇場での「アマデウス」でサリエリ役を演じるなど、舞台俳優として高い評価を得た。TVシリーズの出演作も多数あり、「ゲーム・オブ・スローンズ」の第二章~第四章におけるサラドール・サーン役、「ギャング・オブ・ロンドン」のエドワード・ドゥマニ役で知られている。日本に紹介された映画出演作には『ザ・バンク 堕ちた巨像』(09)、『グッドライアー 偽りのゲーム』(19)、『ザ・ブレイキン』(23)などがある。

セルジオ・カステリット

│テデスコ枢機卿│
1953年、イタリア・ローマ生まれ。シルヴィオ・ダミーコ国立演劇アカデミーを卒業後、舞台俳優のキャリアを踏み出す。1980年代初頭に映画デビューし、『かぼちゃ大王』(93)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演男優賞、『マーサの幸せレシピ』(01)でヨーロッパ映画賞の男優賞を受賞した。監督、主演を兼任して自身の妻であるマルガレート・マッツァンティーニの小説を映画化した『赤いアモーレ』(04)でも、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演男優賞に輝いた。そのほかの主な出演作は『ラ・ファミリア』(87)、『グラン・ブルー』(88)、『明日を夢見て』(95)、『カドリーユ』(97)、『恋ごころ』(01)、『母の微笑』(02・未)、『結婚演出家』(06)、『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(08)、『ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー』(09)など。日本に紹介された監督作品には『ロバの美』(10・未)、『ある愛へと続く旅』(12)、『フォルトゥナータ』(17・未)がある。

イザベラ・ロッセリーニ

│シスター・アグネス│
1952年、イタリア・ローマ生まれ。大女優イングリッド・バーグマンと巨匠ロベルト・ロッセリーニの間に生まれる。19歳の時にニューヨークへ移り住み、『ザ・スター』(76・未)で映画デビュー。その後、モデルのキャリアをスタートさせ、1982年から15年にわたってランコムのイメージモデルを務める。『ホワイトナイツ/白夜』(85)に出演したのち、デヴィッド・リンチ監督作品『ブルーベルベット』(86)における病んだクラブ歌手ドロシー役で鮮烈なインパクトを放ち、インディペンデント・スピリット賞の主演女優賞を受賞した。そのほかの主な出演作には『今ひとたび』(89)、『ワイルド・アット・ハート』(90)、『永遠(とわ)に美しく…』(92)、『愛の果てに』(93)、『フィアレス』(93)、『ワイアット・アープ』(94)、『不滅の恋/ベートーヴェン』(94)、『ふたりのトスカーナ』(00)、『最高の人生をあなたと』(11)、『複製された男』(13)、『墓泥棒と失われた女神』(23)、『スペースマン』(24・Netflix)などがある。

スタッフ

  • 監督/製作総指揮:エドワード・ベルガー(『西部戦線異状なし』)

    1970年、西ドイツ・ヴォルフスブルク生まれ。ブラウンシュヴァイク造形芸術大学に入学したのち、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校に編入し、多くの短編映画を制作した。独立系の映画会社グッド・マシーンで映画界でのキャリアを踏み出す。1990年代後半に母国ドイツに戻り、『Gomez - Kopf oder Zahl』(98)で長編デビュー。その後は『Frau2 sucht HappyEnd』(01)やいくつかのTVシリーズの監督を務め、『ぼくらの家路』(13)で初めて日本に紹介された。2018年にはベネディクト・カンバーバッチ主演のリミテッド・シリーズ「パトリック・メルローズ」を手がけ、世界的に絶賛を博した『西部戦線異状なし』(22・Netflix)を発表。エリッヒ・マリア・レマルクの小説を映像化した3度目の作品であるこの戦争映画は、BAFTAで作品賞、監督賞を含む7部門を制し、米アカデミー賞では国際長編映画賞など4部門を受賞した。次回作としてコリン・ファレル、ティルダ・スウィントン主演の心理スリラー『The Ballad of a Small Player』(Netflix)が控えている。

  • 脚本/製作総指揮:ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』)

    ニューカッスルを拠点とするバンド「ザ・オネスト・ジョンズ」のベーシストとして活動したのち、脚本家に転身し、『くたばれ!イングランド』(06)で映画デビューを果たした。代表作はジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を、トーマス・アルフレッドソン監督が映画化した『裏切りのサーカス』(11)。ブリジット・オコナーとの共同で同作品の脚本を執筆し、BAFTAの脚色賞を受賞、米アカデミー賞脚色賞にノミネートされた。そのほかの脚本を手がけた主な作品は『ヤギと男と男と壁と』(09)、『ペイド・バック』(10・未)、『FRANK -フランク-』(14)、『選挙の勝ち方教えます』(15・未)、『スノーマン 雪闇の殺人鬼』(16・未)、『ザ・ゴールドフィンチ』(19・未)など。

  • 原作/製作:ロバート・ハリス著「CONCLAVE」

    ケンブリッジ大学で英文学を学んだのち、BBCに入社してニュース番組などに携わる。1987年に30歳の若さでオブザーバー紙の政治部編集長に就任した。1980年代に戦争や政治を題材にしたノンフィクションを執筆し、ナチス・ドイツが第二次世界大戦で勝利した架空の世界を舞台にした最初の小説「ファーザーランド」(92)がベストセラーに。この小説は「ファーザーランド/生きていたヒトラー」(94)としてTVムービー化された。その後に発表した「暗号機エニグマへの挑戦」(95)は『エニグマ』(01)、「アルハンゲリスクの亡霊」(99)はTVムービー「アークエンジェル」(05)として映像化されている。ロマン・ポランスキー監督作品『ゴーストライター』(10)、『オフィサー・アンド・スパイ』(19)に原作を提供したことでも知られ、最近の映画化作品には『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』(21・Netflix)がある。

  • 製作:テッサ・ロス、ジュリエット・ハウエル、マイケル・ジャックマン他

  • 撮影監督:ステファーヌ・フォンテーヌ

  • 美術デザイン:スージー・デイヴィーズ

  • 衣装デザイン:リジー・クリストル

  • 編集:ニック・エマーソン

  • 音楽:フォルカー・バーテルマン

教皇選挙

2024年/アメリカ・イギリス/原題:CONCLAVE/英語・ラテン語・イタリア語/カラー/スコープサイズ/120分/G
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