キノフィルムズ

公開終了
2019年6月28日(金)公開

COLD WAR あの歌、2つの心

本年度アカデミー賞3部門(監督賞・撮影賞・外国語映画賞)にノミネート!
冷戦に翻弄される恋人たちの行方を、名歌と共に描く

イントロダクション

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ポーランド、ベルリン、ユーゴスラビア、パリを舞台に、西と東に揺れ動き、別れと再会を繰り返して15年。過酷だがドラマティックでもあった時代に流されながらも、「黒い瞳を濡らすのは一緒にいられないから」と、愛を知る者なら誰もが魂を揺さぶられる「2つの心」という名曲で結ばれ、互いへの燃え上がる想いだけは貫こうとする二人。民族音楽と民族ダンス、さらにジャズにのせて、髪の毛1本、草の葉1枚、そよぐ風と揺れる水面まで、すべてのショットが私たちの生きる世界はこんなに美しかったのかと教えてくれる映像で綴る、心と五感を刺激する極上のラブストーリー。

ストーリー

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冷戦に揺れるポーランドで、歌手を夢見るズーラとピアニストのヴィクトルは音楽舞踊団の養成所で出会い、恋におちる。だが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリに亡命する。ズーラは公演で訪れた先でヴィクトルと再会、幾度かのすれ違いを経て共に暮らし始める。しかし、ある日突然ズーラはポーランドへ帰ってしまう。あとを追うヴィクトルに、思いもかけぬ運命が待ち受けていた。

ヨアンナ・クーリク

|ズーラ|
1982年、ポーランド生まれ。パヴェウ・パヴリコフスキ監督作品は、『イリュージョン』(11・未)と『イーダ』(13)に続く出演となる。その他の出演作は、アグニェシュカ・ホランド監督の『バンディット』(09・未)、『あの日 あの時愛の記憶』(11)、マウゴジャータ・シュモフスカ監督の『ジュリエット・ビノシュinラヴァーズ・ダイアリー』(11・未)、『愛の原罪』(13・未)、『ヘンゼル&グレーテル』(13・未)、アンヌ・フォンテーヌ監督の『夜明けの祈り』(16)など。本作でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞する。

トマシュ・コット

|ヴィクトル|
1977年、ポーランド生まれ。ポーランドで30 本以上の映画、12 本のTVシリーズに出演している人気俳優。日本で紹介された作品に、『アート・オブ・ラビング』(17・未)、アグニエシュカ・ホランド監督の『ポコット 動物たちの復讐』(18・未)がある。また舞台での演技にも定評がある。

アガタ・クレシャ

|イレーナ|
1971年、ポーランド生まれ。ポーランドで有名な主演女優の一人。映画、TV、舞台で活躍している。パヴェウ・パヴリコフスキ監督の『イーダ』(13)では、問題を抱えた叔母ワンダを演じ、LA 映画批評家協会賞を受賞し、ヨーロッパ映画賞にノミネートされる。その他、日本で紹介された出演作品に『ルージャ/薔薇』(11・未)、『夜明けの祈り』(16)、ジム・キャリー主演の『ダーク・クライム』(16)がある。

ボリス・シィツ

|カチマレク|
1978年、ポーランド生まれ。ポーランド映画や舞台への出演で有名。数多くの賞を受賞している。日本で紹介された出演作品に、『ダ・ヴィンチ・プロジェクト』(04・未)、TVシリーズ「魔法の木シリーズ なかよしのくつ」(06)、『バトル・オブ・ワルシャワ ─大機動作戦─』(11・未)、『イクシアナ』(12・未)、『バトル・オブ・ヒーロー』(13・未)、『杉原千畝 スギハラチウネ』(15)、『アート・オブ・ラビング』(17・未)、『ポコット 動物たちの復讐』(18・未)がある。

ジャンヌ・バリバール

|ジュリエット|
1968年、フランス生まれ。コメディ・フランセーズのメンバーとしてキャリアをスタートし、ジャック・リヴェット、ラウル・ルイス、オリヴィエ・アサイヤス、マイケル・ウィンターボトム、ディアーヌ・キュリス、マチュー・アマルリックなど、世界有数の映画監督たちと組んで仕事をしてきた。近年では、アマルリック監督の『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』(17)でセザール賞最優秀女優賞を受賞するなど、数多くの賞に輝いている。

セドリック・カーン

|ミシェル|
1966年、フランス生まれ。本作や『おとなの恋の測り方』(16)などには俳優として出演しているが、賞受賞経験をもつフランス人映画監督であり、脚本家でもある。アルベルト・モラヴィアの小説を見事に映画化した『倦怠』(98)が有名。また、『ロベルト・スコット』(01)はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。

スタッフ

  • 監督・脚本:パヴェウ・パヴリコフスキ

    1957年、ポーランド、ワルシャワに生まれ、14歳で母親に連れられてポーランドを出て、イギリス、ドイツ、イタリアへ渡り、最終的に1977年にイギリスへ落ち着く。ロンドンとオックスフォードで文学と哲学を学ぶ。
    1980年代後半に、BBC 放送でTVドキュメンタリーを作り始める。その作品には、「From Moscow to Pietushki: A Journey with Benedict Yerofeyev」(90)、「Dostoevsky' s Travels」(91)、「Serbian Epics」(92)、「Tripping with Zhirinovsky」(95)などがあり、エミー賞やイタリア賞を含め、数多くの国際的な賞を受賞している。1998年、低予算TV映画「Twockers」を監督し、フィクション作品へと移行した。次に長編映画2本を監督。その作品『Last Resort』(00)と『マイ・サマー・オブ・ラブ』(04・未)では脚本と監督を務め、両作品とも、英国アカデミー賞や世界中の映画祭で多くの賞を受賞する。
    2011年には、『イリュージョン』(未)の脚本と監督も務める。同じく脚本と監督を担当した『イーダ』(13)は、2015年度アカデミー賞®外国語映画賞を受賞し、さらにヨーロッパ映画賞5部門、英国アカデミー賞1部門、ゴヤ賞1部門、その他多くの賞に輝く。2013年にポーランドに戻り、『イーダ』を完成させる間、滞在した。現在はワルシャワに住み、ワイダ・スクールで映画の監督・脚本課程の教鞭をとっている。

  • 撮影:ウカシュ・ジャル

    1981年、ポーランド生まれ。『イーダ』(13)でも、パヴェウ・パヴリコフスキ監督とチームを組んでいる。『イーダ』でアカデミー賞®にノミネートされ、ヨーロッパ映画賞を受賞する。これまでに、アカデミー賞®にノミネートされたアネタ・コパチ監督のドキュメンタリー『ヨアンナ』(13)の他、トリスタン・オリヴァーと共に撮影を担当し、アカデミー賞® 長編アニメ賞にノミネートされたドロタ・コビエラ&ヒュー・ウェルチマン監督の『ゴッホ~最期の手紙~』(17)などの作品を担当してきた。最新作は、2018年のベルリン国際映画祭でプレミア上映され、銀熊賞芸術貢献賞を受賞したロシアの伝記映画『Dovlatov』(18)である。本作で、アカデミー賞®、英国アカデミー賞にノミネートされる。

  • 編集:ヤロスワフ・カミンスキ

  • ジャズ・編曲・指揮:マルチン・マセマツキ

配信

2020年1月8日(水)より各種プラットフォームにて配信開始

COLD WAR あの歌、2つの心

2018年/ポーランド・イギリス・フランス/原題:ZIMNA WOJNA/ポーランド語・フランス語・ドイツ語・ロシア語/モノクロ/スタンダード/5.1ch/88分/G
後援:ポーランド広報文化センター
配給:キノフィルムズ・木下グループ

※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。