キノフィルムズ

公開終了
2019年11月1日(金)公開

CLIMAX クライマックス

カンヌ国際映画祭が動揺した!世界を挑発し続ける鬼才ギャスパー・ノエ最新作。
理性も理屈も理解もいらない――疑似トランスに溺れる狂乱の97分間。

イントロダクション

イントロダクション画像

2018年カンヌ映画祭 監督週間で初上映され、大賛否を巻き起こした本作。その衝撃的な内容に動揺する観客たちを尻目に、本作は同映画祭監督週間にて芸術映画賞を受賞。アメリカでは5館限定公開にも関わらず、館アベレージが2.4万ドルと大ヒットを記録した。
雪が降る山奥の廃墟に集まった22人のダンサー。彼らは、知らず知らずにLSD入りのサングリアを飲み、集団ドラッグ中毒に陥る。抜け出すことも逃げ出すこともできない――その狂乱とカオスの一晩を、視覚&聴覚を刺激する圧巻の熱量と興奮で描き切った97分間。
グラミー賞受賞アーティスト「ダフト・パンク」の書き下ろしを含む、70年代ディスコミュージックを中心としたナンバーにのせて、世界各国から集められた演技未経験のプロダンサー21人が圧巻のパフォーマンスを魅せる!その熱量に圧倒されること間違いなし!
『カノン』(98)、『アレックス』(02)、『エンター・ザ・ボイド』(09)、『LOVE 3D』(15)に続き、長編5作目の本作にてまさに絶頂(クライマックス)を迎えたギャスパー・ノエの才能を、スクリーンで体感せよ。

ストーリー

ストーリー画像

LSD入りのサングリアで集団ドラッグ中毒に陥った22人のダンサーたち
理性を失った人間たちの狂った饗宴、その行く末とは――

1996年のある夜、有名な振付家の呼びかけで選ばれた22人のダンサーたちが人里離れた廃墟に集まり、アメリカ公演のための最後のリハーサルをしている。彼らの集まる建物には電話がない。山奥のために携帯も通じない。そして、外では雪が降っている。公演前の最後の仕上げともいうべき激しいリハーサルを終え、打ち上げパーティを始めたダンサーたちは、爆音ミュージックに体を揺らしながら、大きなボールになみなみと注がれたサングリアを浴びるように飲んでいた。
しかし、そのサングリアにはLSD(ドラッグ)が混入しており、ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく。エクスタシーを感じる者、暴力的になる者、発狂する者・・・・一部の者にとっては楽園だがほとんどの者にとっては地獄の世界と化していくダンスフロア。
一体誰が何の目的でサングリアにドラッグを入れたのか?
そして、理性をなくした人間たちの狂った饗宴はどんな結末を迎えるのか・・・?

ソフィア・ブテラ

|セルヴァ|
1982年4月3日、アルジェリア生まれ。
5歳からクラシックバレエを習いはじめ、10歳でフランスに移住。新体操のフランス代表チームに所属していた。その後アメリカに渡り、バークリー音楽大学を卒業している。世界的なダンサーとして、マライア・キャリー、グゥエン・ステファニー、ブラック・アイド・ピーズといった一流アーティストと共にダンスを披露。また、マドンナの世界ツアーに3度にわたって参加した。また、ナイキのブランド・アンバサダーとしてキャリアを持ち、近年は女優として数々の作品に出演している。主な出演作は、『キングスマン』(14)、『タイガー・スクワッド』(16)、『スター・トレックBEYOND』 (16)、『アトミック・ブロンド』(17)、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(17)、『華氏451』(18)など。

ロマン・ギレルミク

|DJダディ|
フランス生まれのアーティスト、プロデューサー、DJ。
音楽アーティストとして活動する前はファッション・スタイリストとして活躍していた。10代からダンスに目覚め、やがて、ジョージ・マイケル「An Easier Affair」のMVなどに出演するようになる。音楽の影響は幅広く、ゴスペルやヒップホップから90年代のシカゴやデトロイトの音楽、そしてNYのボールルーム・シーンで花開いたヴォーギングなどに影響を受けている。2016年にはシングル2曲「Teardrops In The Box」、「Let A B!tch Know」をリリース。ゲイであり、黒人であることを大胆に誇り、LGBTコミュニティのリーダーとしての顔を持つ。本作で映画初出演を果たす。

スタッフ

  • 監督・脚本:ギャスパー・ノエ

    1963年12月27日、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。
    父は画家のルイス・フェリペ・ノエ。子供時代の数年間をニューヨークで過ごし、1976年フランスに移住。パリのエコール・ルイ・リュミエールで映画を学んだ後、スイスのサースフェーにあるヨーロッパ大学の映画科の客員教授となる。短編映画「Tintarella di luna」(85/未)、「Pulpe amère」(87/未)を経て、94年に馬肉を売る男とその娘の愛を独特の雰囲気で描いた中編映画『カルネ』で、カンヌ国際映画祭の批評家週間賞を受賞。続編で初の長編映画となる『カノン』(98)はアイエス.bの資金援助を得て完成、カンヌ映画祭でセンセーションを巻き起こす。その後、モニカ・ベルッチがレイプシーンを体当たりで演じた『アレックス』(02)もカンヌで正式上映され、更なる衝撃をもたらす。その後も、彼の愛する街TOKYOを舞台にしたバーチャル・トリップ・ムービー『エンター・ザ・ボイド』(10)、若者の性と情熱を観客の心に完全に再現することを試みた意欲作『LOVE 3D』(15)など世界の映画ファンを驚愕させ続けている。

  • 撮影監督:ブノワ・デビエ

    ベルギー生まれ。映画学校IADで撮影を学び、TV界でキャリアを積んだ後、PVやCM、短編映画に進出。初めて担当した長編『アレックス』(02)でギャスパー・ノエの期待に応え、独自の照明技法などを生み出し、注目を集める。その後、ダリオ・アルジェント監督『デス・サイト』(04)、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督作『変態村』(04)、『変態島』(08)、ルシール・アザリロヴィック監督作『エコール』(04)など次々と手掛け、アメリカ映画『ジョシュア 悪を呼ぶ少年』(07)でサンダンス映画祭撮影賞を受賞。ギャスパー・ノエの前作『エンター・ザ・ボイド』(10)で再びタッグを組み、その後も、伝説的ガールズロックバンドを描いた『ランナウェイズ』(10)、メル・ギブソン主演のクライムアクション『キックオーバー』 (12)、ハーモニー・コリン監督のヒット作『スプリング・ブレイカーズ』(12)、ライアン・ゴズリングの初監督作『ロスト・リバー』(14)など、精力的に活動している。

  • 振付:ニーナ・マクニーリー

    ロサンゼルスを拠点に振付師、ビジュアル・アーティスト、クリエイティブ・ディレクターとして活躍。これまでにコラボレートしたアーティストは、ディプロ、シーア、クリスティーナ・アギレラ、クロエxハル、A. T.ホアン、ビヨーク、バンクス、30・セカンズ・トゥ・マーズ、フローリア・シジスモンディ、リアーナ、ライ・X、ディロン・フランシス、 Eve、 Mø、グライムスなど。

配信

2020年6月3日(水)より各種プラットフォームにて配信開始

CLIMAX クライマックス

2018年/フランス、ベルギー/原題:CLIMAX/フランス語、英語/スコープサイズ/カラー/5.1ch/97分/R18
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。