キノフィルムズ

人類が新天地を求めてたどり着いた星。そこでは── なぜ、男の頭の中がむき出しになるのか? なぜ、女は一人残らず死に絶えてしまったのか?
公開終了
2021年11月12日(金)公開

カオス・ウォーキング

『ボーン・アイデンティティー』ダグ・リーマン監督最新作!
トム・ホランド × デイジー・リドリー × マッツ・ミケルセン
豪華スタッフキャストが放つ、新感覚SFエンターテイメント!!

イントロダクション

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西暦2257年、人類が新天地を求めてたどり着いた星〈ニュー・ワールド〉。そこでは、女は死に絶え、男たちは頭の中の思考や想像が〈ノイズ〉としてさらけ出されるようになってしまう。この星で生まれ、最も若い青年であるトッドは、一度も女性を見たことがない。ある時、地球からやって来た宇宙船が墜落し、トッドはたった一人の生存者となったヴァイオラと出会う。ヴァイオラを捕え、利用しようとする首長から、彼女を守ると決意するトッド。
二人の逃避行の先々で、この星の驚愕の秘密が明らかになっていく──。
パトリック・ネスの傑作SF小説を大ヒットメーカーのダグ・リーマン監督が映画化。主演は英国からハリウッドへ進出し、今や世界中から愛されているトム・ホランド。共演は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でスターダムを駆け上がったデイジー・リドリーと、21世紀を代表する名優マッツ・ミケルセン。巨大宇宙船、エイリアンとの戦い、謎に満ちた星──壮大なスケールと映画史上初の設定によるエキサイティングなストーリーで、驚愕と歓喜の〈ニュー・ワールド〉へと連れ去る、新感覚SFエンターテイメント!

ストーリー

ストーリー画像

2257年、ニュー・ワールド。汚染された地球を旅立った人類は、新天地を求めてこの星にたどり着いた。だが、男は頭の中の考えや心の中の想いが〈ノイズ〉となってあらわになり、女は死に絶えるという事態に陥る。唯一、ノイズをコントロールできるプレンティス(マッツ・ミケルセン)が、首長となって自らの名前を冠した〈プレンティスタウン〉を支配していた。この町で最後に生まれたトッド(トム・ホランド)は、亡き両親の友人のキリアンとベン、そして愛犬マンチーと暮らしていた。幼い頃からノイズを操る才能が見られたトッドは、未成年ながら首長に目をかけられている。
そんな中、トッドは墜落した宇宙船を発見し、首長に報告する。生存者は一人、トッドが生まれて初めて見る女性で、その名はヴァイオラ(デイジー・リドリー)、彼女にはノイズがなかった。ヴァイオラは首長に、地球から偵察に来たのだと告げる。4000人を乗せた本船が、彼女からの交信を待っているというのだ。首長は、この星全土を支配するために、本船を奪おうと計画するが、危険を察知したヴァイオラに逃げられてしまう。
ヴァイオラに心を惹かれ始めたトッドは、自宅の納屋に隠れていた彼女を見つけ、「助けよう」と決意する。初めは反対していたキリアンとベンだったが、ファーブランチへ逃げるようにトッドに指示する。ところが、かぎつけた首長とその部下がトッドの家へと押し寄せる。ヴァイオラの機転で、二人は何とか出発するが、キリアンが撃たれ彼のノイズから行き先がバレてしまう。
追いかけてきたマンチーを道連れに、山道を行くトッドとヴァイオラ。ヴァイオラはトッドの心の声と頭の中の映像が絶え間なく流れてくることに困惑し、トッドの方はヴァイオラの想いが全く分からないことが不安になる。だが、ヴァイオラから両親が宇宙船で亡くなったと打ち明けられたトッドは、自分と同じく孤独な身の上の彼女にますます心を奪われていく。
一方、首長は大捜索隊を結成し、万全の装備で二人を追いかけていた。さらに、どこかに先住民のエイリアン、女たちを殺したと言われているスパクルの村があるはずだった。
ようやく、ファーブランチへと到着するトッドとヴァイオラ。だが、そこは想像していた地とは何から何まで違っていた。さらに、二人がプレンティスタウンから来たことを知ったファーブランチの人々は態度を豹変させる。
果たして、プレンティスタウンに隠された秘密とは? 緊張が走る中、遂に首長たちも追いついて来る。誰が敵で誰が味方か分からないまま、トッドはヴァイオラが本船と交信できるよう、命がけで戦うのだが──。

トム・ホランド

|トッド|
1996年6月1日生まれ、イギリス・サリー州出身。2008年、英ウエストエンドのミュージカル「リトル・ダンサー」でデビュー。当初は主人公の友人役を演じていたが、3カ月後にタイトルロールに抜擢され、10年まで主演を務めた。『インポッシブル』(12)でスクリーンデビューして注目を浴び、『わたしは生きていける』(13)、『白鯨との闘い』(15)などに出演。『スパイダーマン:ホームカミング』(17)で3代目ピーター・パーカー/スパイダーマンに抜擢され、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)などのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品にも出演。その他の出演作に『エジソンズ・ゲーム』(17)、『ドクター・ドリトル』(20/声の出演)など。公開待機作に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)がある。

デイジー・リドリー

|ヴァイオラ|
1992年4月10日生まれ、イギリス・ロンドン出身。高校を卒業後、2013年、英TVシリーズ「Younger(原題)」で女優デビュー。続いて「Casualty(原題)」に出演する。その後もTVシリーズ「Toast of London(原題)」(13)や「法医学捜査班 silent witness」(14)などにゲスト出演。短編映画2本に出演後、インディーズのホラー映画『Scrawl(原題)』(14)で長編作品デビューを果たす。キャリア1年あまりの新人ながら『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)のヒロイン、レイ役に大抜擢され、一躍注目の若手女優となる。主な出演作に『オリエント急行殺人事件』(17)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17)、『ピーターラビット』(18/声の出演)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)などがある。

マッツ・ミケルセン

|プレンティス首長|
1965年11月22日、デンマーク出身。幼い頃から体操選手として訓練を受けた後、バレエアカデミーでダンスを学ぶ。その後、国立演劇学校へ入学。96年ニコラス・ウィンディング・レフン監督作『プッシャー』で長編映画デビュー。『キング・アーサー』(04)で米国に進出し、『007/カジノ・ロワイヤル』(06)では悪役を演じる。トマス・ヴィンターベア監督作『偽りなき者』(12)でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。テレビドラマ「ハンニバル」(13)では主役のハンニバル・レクターを務め、世界中でファンを獲得。以降、『ドクター・ストレンジ』(16)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)、『アナザーラウンド』(20)など話題作への出演が続いている。今後の公開待機作に、『ファンタスティック・ビースト3』(22年公開予定)、『インディ・ジョーンズ5(仮)』(22年公開予定)などがある。

デミアン・ビチル

|ベン|
1963年8月1日生まれ、メキシコ・メキシコシティ出身。3歳で初舞台を踏み、14歳でTVドラマに初出演。22歳で渡米し、英語を習得しながらオーディションを受けるが、なかなか芽が出ず帰国する。『’Til Death(英題)』(94)でメキシコのアカデミー賞にあたるアリエル賞の主演男優賞を受賞し、『Sex, Shame and Tears(英題)』(99)がヒットするなど、メキシコでスターの地位を築き、41歳で再び渡米。スティーブン・ソダーバーグ監督作『チェ』2部作(08)でキューバ革命の指導者フィデル・カストロ役に抜擢され、クリス・ワイツ監督作『明日を継ぐために』(11)でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。以降は『ヘイトフル・エイト』(15)、『エイリアン:コヴェナント』(17)、『死霊館のシスター』(18)、『ゴジラvsコング』(21)などハリウッドの話題作に出演。

シンシア・エリヴォ

|ヒルディ|
1987年1月8日生まれ、イギリス・ロンドン出身。2011年、舞台「天使にラブソングを」の英国ツアーで主人公デロリス役を務め、13年にはオフ・ウエストエンドで上演された「カラーパープル」の主役セリー役に抜てきされる。その後、15年からブロードウェイでも同役を演じ、16年には第70回トニー賞の最優秀主演女優賞に選ばれた。クリス・ヘムズワースらと共演した『ホテル・エルロワイヤル』(18)でスクリーンデビューし、続けてスティーブ・マックイーン監督の『ロスト・マネー 偽りの報酬』(18)でもメインキャストを務めた。19年には、アメリカで奴隷解放運動に尽力したハリエット・タフマンを描いた映画『ハリエット』でタイトルロールを演じ、第92回アカデミー主演女優賞、同作の主題歌「Stand Up」で主題歌賞にノミネートされた。待機作に『ピノキオ(原題)』(22年公開予定)がある。

ニック・ジョナス

|デイヴィー・プレンティス・ジュニア|
1992年9月16日生まれ、アメリカ・ダラス出身。2005年、兄のケビンとジョーとともに結成したポップバンド「ジョナス・ブラザーズ」のメンバーとしてデビュー。ディズニー・チャンネルのTV映画「キャンプ・ロック」(08)や「ファイナル・ジャム」(10)、自分たちのドラマシリーズ「ジョナス」(09-10)などで人気アイドルとして活躍。13年のバンド解散後は、ソロでの音楽活動と並行して、俳優としてTVシリーズ「HAWAII FIVE-0」(13-15)や「スクリーム・クイーンズ」(15)などに出演。主な映画出演作に『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(19)、『ミッドウェイ』(19)などがある。

デヴィッド・オイェロウォ

|アーロン牧師|
1976年4月1日生まれ、イギリス・オックスフォード出身。英ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティックアートを卒業。名門ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの「ヘンリー6世」では黒人俳優として初めて英国王を演じ、イアン・チャールストン・アワードを受賞。01年『Dog Eat Dog(原題)』で長編映画デビューし、『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)などに出演。06年にはアメリカへ進出。『猿の惑星:創世記』(11)、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)、『アウトロー』(12)、『リンカーン』(12)、『インターステラ―』(14)、『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(20)などで活躍。14年『グローリー/明日への行進』では、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。

スタッフ

  • 監督:ダグ・リーマン

    1965年7月24日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。名門ブラウン大学卒業後、94年に映画『キル・ミー・テンダー』で監督デビュー。監督2作目『スウィンガーズ』(96)で脚光を浴び、続く『go』(99)でインディペンデント・スピリット・アワードの最優秀監督賞にノミネートされる。初めて挑んだ大作『ボーン・アイデンティティー』(02)では、原作者のロバート・ラドラムに直談判して映画化権を獲得し、監督だけでなくプロデュースも務める。続編『ボーン・スプレマシー』(04)、『ボーン・アルティメイタム』(07)ではメガホンはとらず、製作総指揮を務めた。そのほか監督作品に『Mr.&Mrs.スミス』(05)、『ジャンパー』(08)や、桜坂洋のライトノベルの映画化『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)、『バリー・シール/アメリカをはめた男』(16)などがある。

  • 原作・脚本:パトリック・ネス著『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉(東京創元社)

    1971年10月17日生まれ、アメリカ・バージニア州出身。大学卒業後、99年に英国へ渡る。 一般小説として「The Crash of Hennington」、短編集「Topics About Which I Know Nothing」を発表。その後、ヤングアダルト向けの〈混沌(カオス)の叫び〉 三部作に取り組む。第一部『心のナイフ』(08)でガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞、2009年に第二部『問う者、答える者』(09)でコスタ賞児童書部門、第三部『人という怪物』(10)でカーネギー賞を受賞した。映画化作品に、本作のほかにスペインのゴヤ賞で監督賞など9部門を受賞した『怪物はささやく』(16)がある。 また、TVドラマ「ドクター・フー」(96-)のスピンオフ「クラス -ねらわれたコールヒル高校-」(16)では企画と脚本を手掛けている。

  • 脚本:クリストファー・フォード

    カリフォルニア州オークランドを拠点とする脚本家。主な作品にサンダンス映画祭で賞を獲得した『素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~』(12)や、『クラウン』(14)、『COP CAR/コップ・カー』(15)、『スパイダーマン:ホームカミング』(17)などがある。コメディからドラマ、ホラーなどさまざまなジャンルに及ぶ作品を手掛けている。

配信

2022年2月16日(水)より各種プラットフォームにて配信開始

カオス・ウォーキング

2021年/アメリカ・カナダ・香港//英語/カラー/スコープ/ドルビーデジタル/109分/G
配給:キノフィルムズ/提供:木下グループ
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※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。