キノフィルムズ

ボーダー 二つの世界
公開終了
2019年10月11日(金)公開

ボーダー 二つの世界

『ぼくのエリ 200歳の少女』の衝撃再び!
切なくも美しい究極の北欧ミステリー

イントロダクション

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心が張り裂けるほどの衝撃!北欧から、新たな傑作現る――。
善悪、美醜、性別、貧富、国籍、宗教…… 誰がこの世界の境界線を引いたのか?

スウェーデンの税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。 ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会うが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。 ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった――。
第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞、第91回アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネートなど、各国の映画賞を席巻。
北欧映画の新時代を予感させる傑作が、ここに産声をあげる!

ストーリー

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スウェーデンの税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。
ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会う。彼の容姿は醜く、どこかティーナと似ていた。
彼の鞄には、蛆虫とそれらを育てるための奇妙な装置が入っていたが、それ以上に危険な物は見つからなかった。
しかし、彼を身体検査した同僚が、驚くべき事実を彼女に告げる。男性に見えた彼には女性器があり、臀部にも大きな傷があると。ティーナは驚く。彼女の肉体にも、同じ位置に傷があったのだ。
ティーナは老人ホームにいる父親の元を訪ね、自分の傷について聞くが、子供の時に転倒したのだと説明される。
再びヴォーレに出会ったティーナは、興味を抑えきれず自分の家に彼を招く。会話を重ねるうちに、彼らにはいくつもの共通点がある事が分かった。急速に惹かれあう二人は、激しい雷雨の日、ついにキスを交わす。ティーナは、ずっと隠してきた秘密を彼に告白する。自分は染色体奇形を持っていて、子供を産むことが不可能なのだと。彼は言う。「君は完璧な存在だ」。その言葉に心を動かされ、ティーナはヴォーレと愛を交わす。
一方、特殊能力を買われて違法ポルノの捜査に参加したティーナは、小児性愛者のアパートを捜し出し、容疑者を捕らえることに成功する。彼女はこれまでの不遇な人生から抜け出し、新しいアイデンティティを手に入れつつあった。
だが、ティーナと一緒に生活を始めたヴォーレは、次第に不穏な行動を取り始めるのだった……。

エヴァ・メランデル

|ティーナ|
1974年12月25日、スウェーデン生まれ。同世代の中で最も才能のある俳優としてスウェーデンで認知されている。ステージ上とスクリーン上の両方において等しく熟達していることを証明してきた。ベアータ・ゴーデーレル監督のスウェーデン映画『Floking(原題)』(15)で、批評家から称賛された演技でスウェーデン・アカデミー賞ゴールデン・ビートル賞を受賞。 最近は、テレビシリーズ「Rebecka Martinsson:Arctic Murders(原題)」(17)に出演。同番組は、スウェーデンや、イギリスのチャンネル4、その他いくつかの地域で放送された。

また、絶賛を浴びたスウェーデン/デンマーク合作の犯罪シリーズ「THE BRIDGE/ブリッジ」(11-18)をはじめとした、多くのスウェーデンの作品に出演。ラッセ・ハルストレム監督作『ヒプノティスト-催眠-』(12)と、ババク・ナジャフィ監督の 『Sebbe(原題)』(10)では主演を務めた。 スウェーデン国立アカデミーでも演技を学んでおり、ストックホルムの王立ドラマ劇場、ストックホルム市立劇場など、スウェーデンで最も権威のある劇場でいくつかの舞台作品を主演。エヴァは現在、ウプサラ市立劇場で「リチャード3世」の役を演じている。

エーロ・ミロノフ

|ヴォーレ|
1980年5月1日、フィンランド生まれ。父方からドイツ、ロシア、スウェーデンの血をひく。2005年にヘルシンキの演劇アカデミーを卒業後、フィンランドで15以上の長編映画に出演している。海外でも『Popular Music(英題)』(04) (レーサ・バーゲル監督)、『The Home of Dark Butterflies(英題)』(08) (ドメ・カルコスキ監督)、『False Trail(英題)』(11)(シェル・スンズヴァル監督)、そして『Sixpack(英題)』(11)、などいくつかの作品に出演。テレビ・舞台への出演歴もある。

伝記映画『Ganes(原題)』(07)でフィンランドアカデミー賞主演男優賞に、テレビシリーズ「Hooked(原題)」(15)でVenla賞に最優秀俳優にノミネートされた。第89回アカデミー賞®外国語映画賞フィンランド代表作としても出品された、ユホ・クオスマネン監督作品『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(16)はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞し、その演技でフィンランドアカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされた。

スタッフ

  • 監督・脚本:アリ・アッバシ

    1981年、イラン生まれ。工科大学での研究をやめて、建築を研究するために最終的にスウェーデンのストックホルムに移り住んだ。2007年、建築学の学士号を取得。その後デンマーク国立映画学校に入学し、演出を学ぶ。最初の監督・脚本長編作品『Shelly(原題)』(16)は、2016年のベルリン国際映画祭のパノラマセクションでプレミア上映を果たした。

  • 原作・脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

    1968年、スウェーデン生まれ。スウェーデン人作家。首都ストックホルム郊外のブラッケバーリで生まれ育つ。手品師として、北欧のカードトリック選手権で2番に入賞。その後は、12年間スタンドアップコメディアンとして活動。テレビシリーズ「Reuter&Skoog(原題)」(99-01)のほか、舞台演劇やテレビドラマの脚本も書いている。彼の最初の小説で、『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作でもある「Let the Right One In」は、その洗練されたストーリーテリングと、ホラーとイマジネーションへの強い力などが網羅された一連の内容が評価され、2005年ノルウェーでの翻訳本ランキングで最優秀小説、スウェーデンのラジオの文学賞および、2008年のセルマ・ラーゲルレーヴ文学賞の受賞者に選ばれた。また、2008年北欧理事会文学賞の最優秀賞を受賞し、2015年にはアウグスト賞にノミネートされた。
    ここ数年は、独立していながらも関連性のある「I Am Behind You」,「I Always Find You」,「Our Skin」,「Our Blood」,「Our Bones and The Last Place」などの小説のコレクションを発表することで、ジャンル分野での強い地位を維持してきた。

  • メイクアップ:ヨーラン・ルンドストルム

    1967年、スウェーデン生まれ。本作でスウェーデン映画協会よりゴールデン・ビートル賞の最優秀メイクアップ賞を受賞し、アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)や『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などでヘアメイクデザイナーを務めた。

  • メイクアップ:パメラ・ゴールダマー

    本作でスウェーデン映画協会よりゴールデン・ビートル賞の最優秀メイクアップ賞を受賞し、アカデミー賞®メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)などに携わった。テレビシリーズでは、「ゲーム・オブ・スローンズ」(11-19)のうち10エピソードでメイクアップを担当。近作に『X-MEN: ダーク・フェニックス』(19)がある。

  • 視覚効果:ペーター・ヨルト

    1970年、デンマーク生まれ。『ドッグヴィル』(03)、『マンダレイ』(05)、『アンチクライスト』(09)、『メランコリア』(11)、『ニンフォマニアック』(11)、『ネオン・デーモン』(16)、『ホリデイ』(06)、『ハウス・ジャック・ビルト』(18)などを手がける。

配信

2020年5月8日(金)より各種プラットフォームにて配信開始

ボーダー 二つの世界

2018年/スウェーデン・デンマーク/原題:Gräns/英題:Border/スウェーデン語/シネスコ/DCP/カラー/5.1ch/110分/R18 
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。