BD・DVD
2021年3月24日(水)発売
世界で高い評価を受け、カンヌ国際映画祭では欠かせない存在となった河瀨直美監督の待望の最新作は、直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月によるヒューマンミステリーの映画化。実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ら実力派俳優が、人間の真実に踏み込む演技で圧倒する。血の繋がりか、魂の繋がりか──現代の日本社会が抱える問題を深く掘り下げ、家族とは何かに迫り、それでも最後に希望の光を届ける感動のヒューマンドラマが誕生。
一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか──?
|栗原佐都子|
1970年10月14日生まれ、茨城県出身。
94年、ドラマ「陽のあたる場所」(CX)で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍中。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07年/吉田大八監督)で第50回ブルーリボン賞、第81回キネマ旬報ベスト・テン等6映画賞で助演女優賞を、『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(10年東陽一監督)、『八日目の蟬』(11年/成島出監督)で第35回日本アカデミー賞、第54回ブルーリボン賞等9映画賞で主演・助演女優賞を、そして『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15年/チアン・ショウチョン監督)では第17回台北映画祭最優秀主演女優賞を受賞。主な映画出演作に『人のセックスを笑うな』(08年/井口奈己監督)、『四十九日のレシピ』(13年/タナダユキ監督)、『ソロモンの偽証 前篇・後篇』(15年/成島出監督)、『夫婦フーフー日記』(15年/前田弘二監督)等がある。
|栗原清和|
1974年9月15日生まれ、東京都出身。
98年是枝裕和監督作品『ワンダフルライフ』の主演で俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、ナレーション等幅広く活動。『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12年/若松孝二監督)で第22回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞、第8回大阪アジアン映画祭主演男優賞、『かぞくのくに』(12年/ヤン・ヨンヒ監督)で第55回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。近年の主な映画出演作に、『菊とギロチン』(18年/瀬々敬久監督)、『止められるか、俺たちを』(18年/白石和彌監督)、『赤い雪 RedSnow』(19年/甲斐さやか監督)、『嵐電』(19年/鈴木卓爾監督)、『こはく』(19年/横尾初喜監督)、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19年/山崎貴監督)、『宮本から君へ』(19年/真利子哲也監督)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年/中田秀夫監督)がある。
|片倉ひかり|
2002年8月7日生まれ、神奈川県出身。
是枝裕和監督が手掛けたTVドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(12年/KTV)に出演し、その実力が評価され注目を集める。その後も、『海よりもまだ深く』(16年)、『三度目の殺人』(17年)、『万引き家族』(18年)と多くの是枝監督作品に出演。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18年/湯浅弘章監督)では初主演を務め、第43回報知映画賞新人賞、第33回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。近年の主な出演作に「みをつくし料理帖」(17年/NHK)、『友罪』(18年/瀬々敬久監督)、『猫は抱くもの』(18年/犬童一心監督)、「anone」(18年/NTV)、「透明なゆりかご」(18年/NHK)、「潤一」(19年/KTV)、『いちごの唄』(19年/菅原伸太郎監督)等。公開待機作に『#ハンド全力』(20年5月22日公開/松居大悟監督)がある。
|浅見静恵|
1956年2月15日生まれ、東京都出身。
テレビドラマ「時間ですよ」(73年/TBS)の新人オーディション約25,000名の中から選ばれ芸能界入り。デビュー曲ともなったドラマ挿入歌「赤い風船」は第15回日本レコード大賞新人賞を受賞。74年『あした輝く』(山根成之監督)で映画初主演を飾る。映画『釣りバカ日誌』シリーズ(94年〜09年)では、15年間“ハマちゃん”こと主役の浜崎伝助(西田敏行)の妻・みち子を演じ好評を博す。主な映画出演作に、『きな子〜見習い警察犬の物語〜』(10年/小林義則監督)、『ツナグ』(12年/平川雄一朗監督)、『0.5ミリ』(14年/安藤桃子監督)、『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15年/チアン・ショウチョン監督)、『あん』(15年/河瀨直美監督)、『エリカ38』(19年/日比遊一監督)、『いのちスケッチ』(19年/瀬木直貴監督)、『山中静夫氏の尊厳死』(20年/村橋明郎監督)がある。
|栗原朝斗|
2012年11月26日生まれ、神奈川県出身。
17年「突然ですが、明日結婚します」(CX)でテレビドラマデビュー。主な出演作に「世にも奇妙な物語 ’17秋の特別編/運命探知機」(17年/CX)、「ブラックリベンジ」(17年/YTV)、「正義のセ」(18年/NTV)、「主婦カツ!」(18年/NHK BS)、「dele」(18年/EX)、「都立水商!」(19年/MBS・TBS)がある。
|麻生 巧|
2000年1月24日生まれ、大阪府出身。
12年『宇宙兄弟』(森義隆監督)で映画デビュー。以降『るろうに剣心』(12年/大友啓史監督)、『孤狼の血』(18年/白石和彌監督)、『友罪』(18年/瀬々敬久監督)、『惡の華』(19年/井口昇監督)、『カツベン!』(19年/周防正行監督)、「相棒season15」(17年/EX)、「セトウツミ」(17年/TX)、「エール」(20年/NHK)等話題作に出演。
|片倉貴子|
1971年2月10日生まれ、東京都出身。
映画『オルゴール』(89年/黒土三男監督)でデビュー。90年、『櫻の園』(中原俊監督)で初主演を務め、第14回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、脚光を浴びる。近年の主な映画出演作に『祈りの幕が下りる時』(18年/福澤克雄監督)、『小さな恋の唄』(19年/橋本光二郎監督)、『いつかのふたり』(19年/長尾元監督)、『瞽女GOZE』(20年/瀧澤正治監督)、『ケアニン~こころに咲く花~』(20年/鈴木浩介監督)がある。
|片倉 勝|
1978年4月25日生まれ、福岡県出身。
09年より劇団ハイバイに所属。舞台を中心に、ドラマや映画、CMに出演中。近年の主な出演作は『ラプラスの魔女』(18年/三池崇史監督)、『ハナレイ・ベイ』(18年/松永大司監督)、『キングダム』(19年/佐藤信介監督)、『麻雀放浪記2020』(19年/白石和彌監督)、『貞子』(19年/中田秀夫監督)、『カイジファイナルゲーム』(20年/佐藤東弥監督)等がある。
|片倉美咲|
2000年12月2日生まれ、青森県出身。
『セーラー服と機関銃-卒業-』(16年/前田弘二監督)で映画デビュー。主な映画出演作に『心に吹く風』(17年/ユン・ソクホ監督)、CINEMA FIGHTERS『キモチラボの解放』(18年/A.T.監督)、『名前』(18年/戸田彬弘監督)、『町田くんの世界』(19年/石井裕也監督)、アニメーション映画『音楽』(20年/岩井澤健治監督)がある。
|浜野 剛|
1962年7月31日生まれ、神奈川県出身。
自主制作映画『教訓Ⅰ』が、81年「びあフィルムフェスティバル」にて入選。同年、ドラマ「父母の誤算」(TBS)の主演で俳優デビュー。岡本喜八監督の『近頃なぜかチャールストン』(81年)では、共同脚本、主演、助監督を務める。近年の主な映画出演作に『人魚の眠る家』(18年/堤幸彦監督)、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(19年/長久允監督)、『恋恋豆花』(20年/今関あきよし監督)等がある。
奈良県出身。映画表現の原点となった自主製作ドキュメンタリー映画『につつまれて』(92年)、『かたつもり』(94年)が山形国際ドキュメンタリー映画祭で批評家連盟賞、奨励賞をそれぞれ受賞し、国内外で注目を集める。97年、初の劇場映画『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を27歳で史上最年少受賞。現在に至るまでの一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭で高い評価を受ける。また、カンヌ国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で審査員を務めるなど、幅広い観点を身につけ、CM、DJ、エッセイ、書道、写真など枠にとらわれないさまざまな表現活動を続ける。10年に自身の故郷、奈良で立ち上げた「なら国際映画祭」では、エグゼクティブディレクターとして後進の育成に力を入れ、これまでにプロデュースした作品は8作品にのぼる。本年は、東京2020オリンピック競技大会公式映画の監督を務める。
1980年2月29日生まれ、山梨県出身。
04年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を受賞。12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞。18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。主な著書に、『凍りのくじら』『太陽の坐る場所』『本日は大安なり』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』『ハケンアニメ!』『傲慢と善良』ほか多数。
1973年11月1日生まれ、埼玉県出身。
廣末哲万と結成した映像ユニット「群青いろ」によるデビュー作『ある朝スウプは』(03年)が国内外で高く評価される。主な脚本作品として『ソラニン』(10年/三木孝浩監督)、『100回泣くこと』(13年/廣木隆一監督)、『坂道のアポロン』(18年/三木孝浩監督)、『ひとよ』(19年/白石和彌監督)共同脚本作品として『凶悪』(13年/白石和彌監督)、『ミュージアム』(16年/大友啓史監督)等がある。
1985年6月6日生まれ、東京都出身。
07年にソロアルバムを豪レーベルから発表後、米ドラマ『LoveIs__』(18年)、TBS『中学聖日記』(18年)、映画『ハルチカ』(17年)、『最後の命』(14年)の音楽を担当。米映画『ジョナス・ブラザーズ 復活への旅』(19年)、仏映画『Mais vous êtes fous』(19年)への楽曲提供や、任天堂ゲーム『ジャックジャンヌ』(20年/石田スイ監修)の音楽監督など、幅広く活躍している。
1970年7月16日生まれ、フランス・パリ出身。
フランス育ちのベトナム人。『青いパパイヤの香り』(93年)、『シクロ』(95年)、『夏至』(00年)などのトラン・アン・ユン監督作品の音楽を手掛けるTôn Thât Tiêtを父に持つ。舞台や映画音楽の他、監督や写真家としても活躍するマルチな才能の持ち主。05年から舞踏家の金森穣と彼のダンスカンパニーNoismの舞台音楽を担当、映画では『第三夫人と髪飾り』(19年/アッシュ・メイフェア監督)、『ソン・ランの響き』(20年/レオン・レ監督)等を手掛け国際的に活躍している。
CLIEVYとKEENからなる男性二人組シンガーソングライターユニット。2010年に「梅雨明け宣言」でユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。圧倒的な歌唱力、エンターテイメント性溢れるライブパフォーマンスに多くの支持を得る。その音楽性は、ディスコ、ファンク、ソウル、レゲエなどのブラックミュージックをルーツに、フォークや80年代の歌謡曲、クラブミュージックまで幅広いジャンルに至る。
2021年3月24日(水)発売
2021年3月24日(水)より各種プラットフォームにて配信開始
2020/日本/139分/G
配給:キノフィルムズ・木下グループ
©2020「朝が来る」Film Partners
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。