キノフィルムズ

アフター・ヤン
公開中
2022年10月21日(金)公開

アフター・ヤン

TOHOシネマズ シャンテ 他にて絶賛公開中!

A24(製作) × コゴナダ監督(『コロンバス』) × 坂本龍一(オリジナル・テーマ) × Aska Matsumiya(音楽)
近未来を舞台に映像表現の粋を尽くす、切なく美しい物語

イントロダクション

イントロダクション画像

独創性豊かな作品を世に送り出している気鋭の映画会社A24が新たに製作した『アフター・ヤン』は、長編デビュー作『コロンバス』が世界中の注目を集めた映像作家コゴナダとのタッグ作だ。小津安二郎監督の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人のコゴナダ監督は、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を本作で構築した。さらにSFジャンル初挑戦となったこのプロジェクトで、敬愛する坂本龍一(オリジナル・テーマ「Memory Bank」を提供)とのコラボレーションを実現。音楽を手掛けるAska Matsumiyaの美しいアレンジに加え、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」を、Mitskiが歌う新バージョンで甦らせた。

人間と何ら変わりない外見を持つヤンは、高度にプログラミングされたAIによって知的な会話もこなすベビーシッター・ロボットだ。そんなヤンとかけがえのない絆で結ばれた家族の姿を見つめる本作は、SF映画の意匠を凝らしたヒューマン・ドラマ。ヤンの体内のメモリバンクに残された映像には何が映っているのか。そこに刻まれたヤンの記録/記憶は、いったい何を物語るのか。そしてAIに感情は宿るのか_。本作はそうした幾多のミステリーを提示しながら、さして遠くない未来に現実化しうる人とロボットとの関係性を観る者に問いかける。人間と人工知能のあわいを伏線豊かに描き、静謐な映像と心に響く音楽が観る者を魅了する、かつてない感動作が誕生した。

ストーリー

ストーリー画像

動かなくなったAIロボット・ヤンのメモリには、家族の誰もが気付かなかった愛おしい思い出と、ある“秘密”が残されていた――
“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かなまなざし、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた……。

コリン・ファレル

ジェイク役
1976年、アイルランド・ダブリン生まれ。キャリアの初期にBBCのTVシリーズ「Ballykissangel」(98~99)などに出演したのち、ジョエル・シュマッカー監督の反戦ドラマ『タイガーランド』(00)の主役に抜擢され、一躍注目を集めた。その後は『フォーン・ブース』(02)、『マイノリティ・リポート』(02)、『リクルート』(03)、『S.W.A.T.』(03)、『デアデビル』(03)などのヒット作に相次いで出演。『アレキサンダー』(04)でオリバー・ストーン、『ニュー・ワールド』(05)でテレンス・マリック、『マイアミ・バイス』(06)でマイケル・マン、『ウディ・アレンの夢と犯罪』(07)でウディ・アレンと組み、活躍のフィールドを広げていった。『ヒットマンズ・レクイエム』(08・未)ではゴールデン・グローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞し、『ロブスター』(15)では再び同賞にノミネートされている。そのほかの主な出演作には『セブン・サイコパス』(12)、『トータル・リコール』(12)、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)、『The Biguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(17)、『ダンボ』(19)、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』『13人の命』(22)などがある。マーティン・マクドナー監督と組む『イニシェリン島の精霊』(23年1月公開予定)が待機中。

ジョディ・ターナー=スミス

カイラ役
1986年、イギリス・ピーターバラ生まれ。ジャマイカ人である両親の間に生まれ、のちにアメリカに移住。ピッツバーグ大学で金融を学び、銀行での仕事を経験したのち、モデルになるためロサンゼルスに拠点を移した。TVシリーズ「トゥルーブラッド」で女優デビュー。その後は何本かのミュージックビデオや『ネオン・デーモン』(16)などに出演。TVシリーズ「ザ・ラストシップ」のファイナル・シーズンにおけるアジマ・キャンディ役で注目された。そのほか日本に紹介された出演作には、TVシリーズ「NIGHTFLYERS/ナイトフライヤー」「JETT/ジェット」、『クイーン&スリム』(19・未)、『ウィズアウト・リモース』(21・未)がある。

ジャスティン・H・ミン

ヤン役
1990年、カリフォルニア州セリトス生まれ。韓国系アメリカ人2世として生まれ、コーネル大学で行政学と英語の学位を取得した。さまざまな雑誌でジャーナリスト、写真家として活動したのち、2012年から俳優のキャリアをスタートさせる。何本かの短編、TVシリーズの出演を経て、『The Better Half』(15)で映画デビュー。2019年にスタートしたNetflixのドラマ・シリーズ「アンブレラ・アカデミー」にベン・ハーグリーヴス役で出演。当初はゲスト出演だったが、シーズン2からメインキャストに昇格し、シーズン3にも出演している。そのほかの出演作にはTVシリーズ「Dating After College」「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」などがある。

マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ

ミカ役
2011年、米カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。インドネシア系アメリカ人の女優、歌手である。2017年から2020年にかけてTVシリーズ「Tim and Eric's Bedtime Stories」、ディズニー・チャンネルの「クープ&キャミ どっちがイイ?」「レイブンのウチはチョー大変!」に出演。『アフター・ヤン』が映画デビュー作となる。また、歌手としてはL.A.ギャラクシーの試合における国歌斉唱の動画で注目を浴び、2018年7月にハリウッド・ボウルで行われたミュージカル「アニー」のパフォーマンスが評判になった。英語、中国語、インドネシア語、スペイン語を話し、ピアノ、バイオリン、ギター、ウクレレを演奏する多才な少女である。

ヘイリー・ルー・リチャードソン

エイダ役
1995年、米アリゾナ州フェニックス生まれ。幼少期から十代半ばまで地元フェニックスの舞踏団で活動したのち、ハリウッドに移り住む。2012年頃から本格的に女優のキャリアを踏み出し、『ラスト・サバイバーズ』(14・未)、『ブロンズ! ~私の銅メダル人生~』(15・未)などに出演。『スウィート17モンスター』(16)ではヘイリー・スタインフェルド扮する主人公の親友役を演じ、M・ナイト・シャマラン監督作品『スプリット』(17)でも重要な役どころを演じた。コゴナダ監督の長編デビュー作『コロンバス』(17)では主演を務め、ゴッサム・アワードの女優賞にノミネート。近作には『オペレーション・フィナーレ』(18・未)、『サポート・ザ・ガールズ』(18・未)、『ファイブ・フィート・アパート』(19・未)などがある。

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:コゴナダ

    韓国・ソウル生まれ。クライテリオン・コレクション、ブリティッシュ・フィルム・インスティテュートからの依頼を受け、数多くのビデオ・エッセイを制作。その主な作品には『Ozu: Passageways』(12)、『The World According to Koreeda Hirokazu』(13)、『Wes Anderson: Centered』(14)、『Hands of Bresson』(14)、『Eyes of Hitchcock』(14)、『Mirrors of Bergman』(15)、『Godard in Fragments』(16)、『Way of Ozu』(16)などがある。モダニズム建築の街として知られるインディアナ州コロンバスで撮影を行った『コロンバス』(17)で長編デビュー。同作品はインディペンデント・スピリット賞3部門にノミネートされるなど、多くの批評家から称賛された。また、2022年にはApple TV+配信のシリーズ「Pachinko パチンコ」で、ジャスティン・チョンとともに監督を務めた。小津安二郎を深く敬愛していることでも知られている。

  • 原作:アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」(短編小説集「Children of the New World」所収)

  • 撮影監督:ベンジャミン・ローブ

  • 美術デザイン:アレクサンドラ・シャラー

  • 衣装デザイン:アージュン・バーシン

  • 音楽:Aska Matsumiya

    ロサンゼルスを拠点に活動する作曲家で、音楽エージェンシーのBLACK CAT WHITE CATを設立。スパイク・ジョーンズ監督の短編『I'm Here』(10)、『ブランカとギター弾き』(15)に主題曲を提供。HIKARI監督の長編デビュー作『37セカンズ』(19)、Amazonオリジナル映画『アイム・ユア・ウーマン』(20・未)、ハル・ベリーが監督、主演を務めたNetflixオリジナル映画『ブルーズド ~打ちのめされても~』(21・未)の音楽を手がけた。広告の分野でも活躍しており、シャネル、ミュウミュウ、アウディなど数多くのブランドとコラボレーションしている。
    〈コメント〉
    コゴナダ監督とは「新しく、近未来的でありながら、人間味のある音楽にしたい」と話し合いました。未来に必要なのは人間らしさであり、原点回帰である、という逆説的な意味合いを込めて、チェロやピアノといった人間味のある楽器を、未来的なシンセ音やAIで作ったバリエーションと混ぜていきました。
    初めてRyuichiの音楽を映像と合わせて聴いた時、とても感動しました。観客の感情をヤンと共にリアルタイムで変えていくため、彼はコードの間の空間を絶妙に配置しています。加えて、段々と移り変わっていく和音の繊細さと力強さ。まさに完璧です。

  • オリジナル・テーマ:坂本龍一

    1952年、東京都生まれ。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。主な映画音楽の作品に、『シェルタリング・スカイ』(90)、『ハイヒール』(90)、『ファム・ファタール』(02)、『トニー滝谷』(05)、『レヴェナント:蘇えりし者』(15)、『怒り』(16)、『天命の城』(17)、『あなたの顔』(18)、『MINAMATA―ミナマタ―』(20)などがある。
    〈コメント〉
    コゴナダのvideo blogは以前からよく見ていました。それらはとても素晴らしいもので、小津への愛が尋常ではないことがよく伝わります。その点で非常に興味をもっていましたし、一度LAでコンサートをした時にお会いしたことがあり、とても好印象を持ちました。彼の前作「Columbus」はとても静かで美しい映画でしたので、今作にも期待していました。関わることができて幸せです。

  • フィーチャリング・ソング:「グライド」Performed by Mitski

  • Written by 小林武史

アフター・ヤン

2021年/アメリカ/原題:After Yang/G/96分
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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