BD・DVD
2019年2月6日(水)発売
世界三大映画祭の常連であり、フランスを代表する映画作家のフランソワ・オゾン。本作は、常に新境地を切り開きながら唯一無二の個性がファンを魅了してやまない鬼才オゾンが、4年の構想期間を経て放つ極上の心理サスペンスだ。
双子の精神分析医のポールとルイという、似て非なる2人の男性との禁断の関係にのめり込んでいくクロエを演じるのは、『17歳』で売春に手を染める名門女子高生を演じ、カンヌを騒然とさせたマリーヌ・ヴァクト。そのクロエと心理的にも肉体的にも激しい駆け引きを演じる双子の精神分析医に、『しあわせの雨傘』のジェレミー・レニエ。また、ポールとルイの過去に関わる重要な役どころで、『映画に愛をこめて アメリカの夜』の名女優ジャクリーン・ビセットが出演している。
ひとりの男では満たされない欲望と幻想を、別の男に求めてしまう女の本質を露わにしながら、物語は数々の謎を散りばめ、観る者を幻惑の罠にからめとっていく。ラストに待ち受けるのは、観客すべての予想を覆す驚愕の結末。オゾンが仕組んだ大胆不敵なトリックを、あなたは見破れるだろうか?
主人公のクロエは原因不明の腹痛に悩む25歳の女性。精神分析のカウンセリングを受けることで痛みから解放された彼女は、分析医のポールと恋に落ち、同居を始める。そんなある日、クロエは街でポールそっくりの男を見かける。彼はポールの双子の兄で精神分析医のルイだった。なぜポールはルイの存在を隠していたのか? 疑惑にかられ、偽名を使ってルイのクリニックに通い始めたクロエは、優しいポールとは反対に傲慢で挑発的なルイに惹きつけられていく……。
1991年4月9日、フランスのパリ生まれ。15歳のときにスカウトされてモデルのキャリアをスタート。イヴ・サンローランの男性用香水のキャンペーン・フィルムでヴァンサン・カッセルと共演し、同じくサンローランの香水パリジェンヌのイメージモデルも務めた。2011年には『フランス、幸せのメソッド』(未)で映画デビュー。2013年にフランソワ・オゾン監督の『17歳』の主役に抜擢され、世界中のメディアから絶賛された。パートナーはファッション写真家のポール・シュミットで、2014年に息子が誕生した。
|クロエ 役|
穏やかなポールを愛しているはずだが、冷酷なルイの診察に嫌悪感を抱きながらも惹かれ、何度も訪問してしまう。
1981年1月6日、ベルギーのブリュッセル生まれ。ダルデンヌ兄弟の『イゴールの約束』(96)で国際的な注目を集め、再び兄弟と組んだ『ある子供』(05)でヨーロパ映画賞の男優賞にノミネート。実在のミュージシャンを演じた『最後のマイ・ウェイ』(12)でセザール賞の主演男優賞候補になり、『SAINT LAURENT/サンローラン』(14)で同助演男優賞の候補になった。オゾン監督作は『クリミナル・ラヴァーズ』(99)と『しあわせの雨傘』(10)に出演している。その他の出演作に、『夏時間の庭』(08)、『約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語』(09)、『午後8時の訪問者』(16)、『エタニティ 永遠の花たちへ』(16)などがある。
|ポール 役|
温厚で誠実な精神分析医。患者に寄り添うような診察スタイルだが、クロエに医者以上の想いを抱いてしまう。
|ルイ 役|
傲慢で支配的な精神分析医。診察も挑発的で、3度目の診察でクロエに衣服を脱ぐように命じる。
1944年9月13日、イギリスのサリー州生まれ。『ナック』(65)の端役で映画デビューし、『ブリット』(68)や『大空港』(70)などのハリウッド大作に出演。『料理長(シェフ)殿、ご用心』(78)と『火山のもとで』(84)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。流暢なフランスを話すことでも知られ、フランソワ・トリュフォー監督の『映画に愛をこめて アメリカの夜』(73)で映画女優のヒロインを演じた。
|クロエの母 役|
意図せず授かったクロエのことを疎ましく思っている。
1948年5月23日、フランスのリヨン生まれ。1960年代後半からTVシリーズに出演し、『モン・パリ』(73)で映画デビュー。以来、80本を越える映画、TVに出演している。おもな出演作に、『ジョナスは2000年に25才になる』(76)、『セリ・ノワール』(79・未)、『ゴールデン・エイティーズ』(86)、『ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男』(08)などがある。
|ローズ 役|
おせっかいな隣人。死んだ愛猫を剝製にして可愛がっている。
1957年2月12日、スイスのジュネーヴ生まれ。『ボーイ・ミーツ・ガール』(83)で映画デビュー。『クリスマスに雪はふるの?』(96)でパリ映画祭の女優賞を受賞した。その他の出演作に、『感傷的な運命』(00)、『DEMONLOVER デーモンラヴァー』(02)、『ジョルジュ・バタイユ ママン』(04)、『夏時間の庭』(08)、『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)などがある。
|婦人科医 役|
クロエの腹痛が心理的なものと考え、精神分析医ポールを紹介する。
1967年11月15日、フランスのパリ生まれ。1993年に国立の映画学校を卒業。短編『サマードレス』(96)や長編第一作『ホームドラマ』(98)が国際映画祭で評判を呼び、『焼け石に水』(00)でベルリン国際映画祭のテディ賞を受賞。以降、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの世界三大映画祭の常連となった。セザール賞の監督賞には『まぼろし』(01)を手始めに『8人の女たち』(02)、『危険なプロット』(12)、『婚約者の友人』(16)でノミネート。『しあわせの雨傘』(10)で同賞の脚色賞にノミネートされた。その他の監督作に、『クリミナル・ラヴァーズ』(99)、『スイミング・プール』(03)、『ふたりの5つの分かれ路』(04)、『ぼくを葬る』(05)、『エンジェル』(07)、『Ricky リッキー』(09)、『17歳』(13)、『彼は秘密の女ともだち』(14)などがある。
2019年2月6日(水)発売
2019年2月6日(水)より各種プラットフォームにて配信開始
2017年/フランス/原題:L’amant Double/スコープ/5.1ch/107分/R18
配給:キノフィルムズ ・木下グループ
©2017 - MANDARIN PRODUCTION - FOZ - MARS FILMS - FILMS DISTRIBUTION - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES / JEAN-CLAUDE MOIREAU
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。