キノフィルムズ

公開終了
2018年8月11日(土)公開

英国総督 最後の家

1947年、独立前夜、混迷を深める激動のインドを鮮やかに描き出す、
監督自身のファミリー・ヒストリーが重なる感動の人間ドラマが誕生!

イントロダクション

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二つの国が生まれる時―英国領インド最後の6か月、真実の物語
主権譲渡のため任命された新総督のマウントバッテン卿、その妻と娘は、デリーの壮麗なる総督の屋敷にやって来る。500人もの使用人を抱え、大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂は10部屋で、映写室も備えた大邸宅だ。そこでは独立後に統一インドを望む国民会議派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟によって、連日連夜論議が闘わされた。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリア、互いに惹かれあう2人だが、信仰が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた…。

ストーリー

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デリーの総督の屋敷、それはインドのイギリス統治者の家だった。
1947年の6か月間、ルイス・マウントバッテンは、インドを返却する為に、最後の総督の役職を引き受けた。
彼は妻と娘と共に2階に、下の階には500人のヒンズ―教徒、イスラム、シーク教徒の使用人が住んでいた。
2階では政治のエリートたちが、インド独立の論議を行い衝突、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていた。
彼らはインドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出そうという、人類史上もっとも大きな移民政策を打ち出そうとしていたのだ。

ヒュー・ボネヴィル

|マウントバッテン卿|
1963 年、イギリス・ロンドン生まれ。イギリスでもっとも人気を博する俳優のひとりで、映画、舞台、テレビで活躍。主な映画作品に、『ノッティングヒルの恋人』(99年)、『アイリス』(01年)、『ミケランジェロ・プロジェクト』(14 年)、『パディントン』(14 年)、『パディントン2 』(17 年)など。主なテレビ作品に、イギリス・アカデミー賞(BAFTA)受賞作「TWENTY TWELVE(原題)」(11~12 年)、BBC 放送の「W1A(原題)」(14 年~)などがある。大人気ドラマ「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」(10~15 年)のロバート・クローリー役でゴールデングローブ賞に1 回、エミー賞に2 回、ノミネートされた。公開待機作に『ブレス しあわせの呼吸』(17 年)がある。

ジリアン・アンダーソン

|エドウィナ・マウントバッテン|
1968 年、アメリカ・シカゴ生まれ。オフ・ブロードウェイの舞台「Absent Friends(原題)」で91 年度シアター・ワールド賞受賞。大人気ドラマ「X-ファイル」(93 年~)のダナ・スカリー捜査官役で人気を博す。主な映画作品に、『マイ・フレンド・メモリー』(98 年)、『マイ・ハート、マイ・ラブ』(98 年)、『ラストキング・オブ・スコットランド』(06 年)、『セレブ・ウォーズ~ニューヨークの恋に勝つルール~』(08 年/未)、『ジョ
ニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(11 年)、『シャドー・ダンサー』(11 年)などがある。2014 年、ロンドンの舞台「欲望という名の電車」でブランチ・デュボアを演じ、イブニング・スタンダード・シアター・アワード最優秀主演女優賞を受賞。

マニーシュ・ダヤール

|ジート・クマール|
1983 年、アメリカ・サウスカロライナ州生まれ。両親はインド・グジャラート州出身。2014 年、ヘレン・ミレンと共演した『マダム・マロリーと魔法のスパイス』で注目される。2018 年には短編映画『Fifteen Years Later(原題)』を監督・主演で制作。テレビ作品にも多数出演し、「グッドワイフ」(12 年)、「スイッチ~運命のいたずら~」(12 年)、「新ビバリー・ヒルズ白書」の第3、4シーズン(11~12 年)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」(14 年)、「エージェント・オブ・シールド」の第4シーズン(17 年)などに出演。また、インド人ジャーナリスト、アンジャン・サンダラム著『Stringer: A Reporter's Year in theCongo(原題)』の映画化を企画中で、出演もする予定。

フマー・クレイシー

|アーリア|
1986 年、インド・デリー生まれ。デリー大学卒業後、舞台女優およびモデルとして活動。映画デビュー作『GANGS OF WASSEYPUR(原題)』(12 年)は第65 回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された。『DEDH ISHQIYA(原題)』( 14年)ではインドのスターダスト・アワード審査員賞最優秀ブレイクスルー演技賞、スクリーン・ウィークリー賞最優秀悪役演技賞を受賞。そのほかの映画作品に、『LUV SHUV TEYCHICKEN KHURANA(原題)』(12 年)、『D-DAY(原題)』(13 年)、『BADLAPUR(原題)』(15 年)、『JOLLY LLB2(原題)』(17 年)『Kaala(原題)』(18 年)などがある。

マイケル・ガンボン

|ヘイスティングス・イズメイ|
1940 年、アイルランド・ダブリン生まれ。50 年以上にわたって映画、テレビ、舞台で輝かしいキャリアを築いてきた。近年は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04 年)から演じている『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドア校長役で広く知られる。24 歳のときにダブリンで初舞台を踏み、舞台俳優として活躍。映画デビューはローレンス・オリヴィエ共演の『オセロ』(65年)。おもな映画作品に、『ゴスフォード・パーク』(01年)、『ライフ・アクアティック』(04 年)、『英国王のスピーチ』(10 年)など。1998 年、芸術への貢献が認められ、ナイトの爵位を授かった。これまでに、テレビ部門でイギリス・アカデミー賞(BAFTA)賞を4 度、ローレンス・オリヴィエ演劇賞を3 度受賞。

スタッフ

  • 監督・脚本:グリンダ・チャ―ダ

    1960年、ケニヤのナイロビで、シク教徒のインド人家庭に生まれ、2歳のとき、家族でウェスト・ロンドンに移住。イースト・アングリア大学卒業後、BBC放送のニュース・レポーターとしてキャリアをスタートさせた。初監督作品『Bhajion the Beach(原題)』(93年)は、イギリスに住む世代の異なるインド系女性たちを描いた作品で、イギリス・アカデミー賞(BAFTA)最優秀英国作品賞にノミネートされ、イヴニング・スタンダード英国映画賞最優秀新人賞を受賞。95年に監督したBBC放送の2部作ドラマ「Rich Deceiver(原題)」の視聴者は1100万人に達した。2000年、サンダンス映画祭のオープニングナイトで上映された『What's Cooking?(原題)』は、ニューヨーク映画批評家協会より『リトル・ダンサー』とともに観客賞を受賞、またロンドン映画批評家協会賞最優秀監督賞も受賞。『ベッカムに恋して』(02年)は、『スラムドッグ$ミリオネア』(08年)が登場するまで、史上最高額の興収を記録したイギリス出資/配給映画となり、世界中で大ヒットした。ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」をベースにインドとハリウッド風ミュージカルをミックスさせた『Bride and Prejudice(原題)』(04年)は、イギリスとインドで同時公開された。『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(08年)も世界各国で公開。
    2015年にはミュージカル版「ベッカムに恋して」をロンドンのウエストエンドで上演、演劇批評家協会賞最優秀ミュージカル賞を受賞、ローレンス・オリヴィエ賞の5 部門にノミネートされた。06年、大英帝国勲章4等勲爵士を受章。

  • 脚本:ポール・マエダ・バージェス

    1968年、アメリカ・ロサンジェルス生まれ。妻のグリンダ・チャーダと共同での脚本の他、監督、プロデュースも行う。カリフォルニア大学サンタクルーズ校で映画と演劇について学び、日系アメリカ人コミュニティについてのドキュメンタリー番組を制作してキャリアをスタート。サンフランシスコ・アジアン・アメリカン国際映画祭のディレクターをつとめた。チャーダ監督との初コラボレーション作品は『What's Cooking?(原題)』(00年)。以後、『ベッカムに恋して』(02年)、『Bride and Prejudice(原題)』(04年)、『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(08年)、『It's a Wonderful Afterlife(原題)』(10 年)で脚本をチャーダ監督とともに執筆。また、2人で執筆した『The Mistress of Spices(原題)』(05年)では監督をつとめた。

  • プロデューサー:ディーパック・ナヤール

    1959年、インド生まれ。これまでにデヴィッド・リンチ、ヴィム・ヴェンダース、ポール・シュレイダーなどの監督とチームを組んできた。母国インドで『熱砂の日』(83年)などのマーチャント・アイヴォリー・プロダクション作品に参加後、ロサンジェルスに移住、自身の製作会社キントップ・ピクチャーズを立ち上げた。これまでに手掛けた作品に、『ロスト・ハイウェイ』(97年)、『ミリオンダラー・ホテル』(00年)、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99年)など多数。ロサンジェルスとインドを拠点とする製作会社インディア・テイク・ワン・プロダクションズを共同設立し、『スラムドッグ$ミリオネア』(08年)、『食べて、祈って、恋をして』(10年)、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11年)、『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』(15年)、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12年)、『LION/ライオン~25年目のただいま』(16年)などを製作。2014年、ロンドンを拠点とする映画製作/資金調達会社リバーストーン・ピクチャーズを共同設立、『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(16年)、『ジャコメッティ 最後の肖像』(16年)などを手掛けた。グリンダ・チャーダ監督とは、『ベッカムに恋して』(02年)、『Bride and Prejudice(原題)』(04年)、『The Mistress of Spices(原題)』(05年)で組んでいる。

  • その他脚本:モイラ・バフィーニ

  • 音楽:A.R.ラフマーン

  • 撮影:ベン・スミサード

  • 美術:ローレンス・ドーマン

  • 衣装:キース・マッデン

配信

2019年3月2日(土)より各種プラットフォームにて配信開始

英国総督 最後の家

2017年/イギリス/原題:Viceroy’s House/英語・パンジャービー語・ヒンディー語/カラー(一部モノクロ)/2.39:1/5.1ch/106分/G
配給:キノフィルムズ・木下グループ
© PATHE PRODUCTIONS LIMITED, RELIANCE BIG ENTERTAINMENT(US) INC., BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND BEND IT FILMS LIMITED, 2016
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