キノフィルムズ

公開終了
2013年6月8日(土)公開

箱入り息子の恋

星野 源映画初主演!
代理見合いから始まるたった一度の恋と、取り巻く家族を描いた、大人になりきれない大人たちの、問題山積み感動作!

イントロダクション

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俳優、音楽家、文筆家として多彩な才能を発揮してきた星野源が、ついに映画初主演!
冴えない男が、恋のために走って転んで絶叫する姿をエモーショナルに演じている。
ヒロインには、盲目の女性という難役を、透明感溢れる居ずまいで演じきった夏帆。
またそれぞれの両親には、平泉成、森山良子、大杉漣、そして黒木瞳という実力派俳優たちが豪華共演し、見応えのある人間ドラマに昇華させている。
監督・脚本を務めたのは、『無防備』(08)でぴあフィルムフェスティバル、釜山国際映画祭にてグランプリを受賞、ベルリン国際映画祭にも正式出品され、世界的な注目を集める市井昌秀。今回もシリアスとコメディを絶妙にブレンドし、人同士がぶつかりあう葛藤や絆に肉迫する。
真剣だからこそ滑稽で、無様だからこそ心に刺さる、"35歳の童貞男"の恋の行方は果たして――。

ストーリー

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走り、傷つき、絶叫し、胸かきむしる。恋するだけで、人生はこんなにもスペクタクルだ。
自宅と職場の市役所をただ行き来する日々を送っている天雫健太郎は、内気で愛想がなく、唯一の趣味はペットのカエルだけ。見かねた両親は親同士が婚活する"代理見合い"に参加し、今井家の美しい一人娘・奈穂子とお見合いするチャンスを掴んでくる。実は彼女の目がまったく見えないとは知らずに・・。それでも奈穂子と初めての恋に落ちた健太郎。「好き」という感情を一気に爆発させる彼だったが、行く手には思わぬ障害が待ち構えていた――。

星野源

1981年1月28日、埼玉県出身。俳優、音楽家、文筆家。俳優として、12年春PARCO製作の舞台「テキサス -TEXAS-」で初主演を果たした他、「ゲゲゲの女房」(10/NHK)、「11人もいる!」(11/EX)、映画『69 sixty nine』(04/李相日監督)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(08/熊切和嘉監督)等数多くのドラマ、映画に出演。シンガーソングライターとしては12年リリースのシングル「フィルム」(映画『キツツキと雨』主題歌)がオリコン初登場4位を記録したのを始め、「夢の外へ」「知らない」などシングルが立て続けにベスト10に入る。来る5月1日に3rdアルバム「Stranger」、5月8日に5thシングル「ギャグ」をリリースする。「テレビブロス」、「POPEYE」、「GINZA」、「ダ・ヴィンチ」で連載中、J-WAVE「RADIPEDIA」では月曜日のナビゲーターを担当するなど、幅広く活躍。13年は本作のほか、初の声優に挑戦した『聖☆おにいさん』(5/10公開)、園子温監督の最新作『地獄でなぜ悪い』(9/28公開)が控えている。

夏帆

1991年6月30日、東京都出身。小学5年生の時に原宿でスカウトされ、2003年にCMデビュー。04年から三井不動産販売のCM「三井のリハウス」に11代目リハウスガールとして出演。07年、主演映画『天然コケッコー』(山下敦弘監督)での演技が評価され、日本アカデミー賞や報知映画賞をはじめ、多数の新人賞を受賞した。08年、『東京少女』(小中和哉監督)、『うた魂♪』(田中誠監督)と主演映画が続けて公開、日刊スポーツ映画大賞 最優秀新人賞を受賞した。12年は映画『任侠ヘルパー』(西谷弘監督)に出演、WOWOWドラマ「ヒトリシズカ」に主演したほか、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出の『祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜』で舞台に初挑戦した。13年は園子温監督が手がけるTVドラマ「みんな!エスパーだよ!」(TX)に出演のほか、『劇場版 タイムスクープハンター』(8/31公開)が控えている。

平泉成

1944年6月2日、愛知県出身。64年大映京都第4期ニューフェイスに27人の一人として選ばれ、66年『酔いどれ博士』(三隅研二監督)でデビュー。最近では、その人間味ある演技がものまねされることも多く、世代を超え人気・知名度が高まっているベテラン俳優である。近年の映画作品に『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(10/堤幸彦監督)、『死刑台のエレベーター』(10/緒方明監督)、『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(11/吉田照幸監督)、『のぼうの城』(12/犬童一心、樋口真嗣監督)など多数。現在「連続テレビ小説 あまちゃん」(NHK)、「ダブルス~二人の刑事」(EX)に出演中。

森山良子

東京都出身。日本ジャズ界のパイオニア森山久の長女として生まれ、1967年「この広い野原いっぱい」でデビュー。 その後、ミリオンセラー「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」、「さとうきび畑」、「あなたが好きで」など、数々のヒット曲を生み出す。透明感のある歌声と歌唱力で、名実ともに日本のトップシンガー。女優としてもTBS系「金曜日の妻たちへⅢ」(85)、「おとうさん」(02)など多くのテレビドラマに出演している。映画出演は『がんばっていきまっしょい』(98/磯村一路監督)以来15年ぶりとなる。08年、学術、芸術、スポーツ分野の功労者に授与される紫綬褒章を受章。現在「森山良子コンサートツアー2013~2014 ~Eternally~」にて全国ツアー中。

大杉漣

徳島県出身。1974年から1988年の解散まで転形劇場に所属。1980年に高橋伴明監督作品で映画デビュー。北野武監督の『ソナチネ』(93)で注目を集める。98年度に、『ポストマンブルース』(97/SABU監督)でおおさか映画祭助演男優賞を受賞。翌年『犬、走る DOG RACE』(98/崔洋一監督)、『HANA-BI』(98/北野武監督)などでキネマ旬報、ブルーリボン賞、毎日映画コンクール、日本アカデミー賞ほか数々の助演男優賞を総なめにした。近年の出演作に『おかえり、はやぶさ』(12)、『ひみつのアッコちゃん』(12)、『津軽百年食堂』(11)、『ネコナデ』(08)など。公開待機作に『はじまりのみち』(6/1公開)、『100回泣くこと』(6/22公開) ほか。

黒木瞳

福岡県出身。1981年宝塚歌劇団入団。翌年、入団2年目にして月組娘役トップとなる。85年の退団以降も、映画、ドラマ、CM、舞台等で多彩な女性像を演じて活躍。これまでに、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、報知映画賞最優秀主演女優賞と数々の賞を受賞している。近年の主な出演作に、舞台:芸能生活30周年記念 初座長公演「取り立てや お春」(明治座、御園座、大阪松竹座)、ミュージカル「私のダーリン」等。TV:「おトメさん」(EX)、「黒い十人の黒木瞳」「黒い十人の黒木瞳Ⅱ」(共にNHK-BSプレミアム)、「GTO」(KTV)、「下流の宴」(NHK)等。映画:『仄暗い水の底から』、『阿修羅のごとく』、『東京タワー』、『ウタヒメ〜彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター〜』等。また、エッセイや絵本の翻訳など、執筆活動も行い、著書『母の言い訳』では日本文芸大賞エッセイ賞を受賞している。

穂のか

1989年7月31日、東京都出身。09年、日米韓合作映画「The Harimaya Bridge はりまや橋」(アーロン・ウルフォーク監督)でデビュー。日本/カナダ共同製作映画「アンを探して LOOKING FOR ANNE」(09/宮平貴子監督)で映画初主演。舞台にも積極的に挑戦し、「似非紳士(えせしんし)」(11)、「真田十勇士」(12)などに出演。公開待機作に主演作『鵺 啼くカルデラ』(羽野暢監督)がある。

栁俊太郎

1991年5月16日、宮城県出身。09年、MEN'S NON-NOモデルコンテストに参加し、専属モデルとして活動をはじめる。俳優としても、映画『ヴァージン』(12/吉田光希監督)でデビュー。主な出演作にテレビドラマ「シュガーレス」(12/NTV)、映画『赤い季節』(12/能野哲彦監督)、蜷川実花が手がけたショートムービー仕立てのミュージックビデオ「ピンクスパイダーinspired by バッファロー5人娘」など。

竹内都子

大阪府出身。1986年、清水よし子と「ピンクの電話」を結成。明るく親しみやすいキャラクターで数々のバラエティー番組やリポーター、ドラマ、CMで活躍。主な出演作に『20世紀少年』三部作(08~09)、『ハラがコレなんで』(11)、「連続テレビ小説 カーネーション」(11/NHK)、「ドラえもん」(声の出演/05~/EX)など多数。

古舘寛治

1968年、大阪府出身。ニューヨークで演技を学び、03年『サル』(葉山陽一郎監督)で映画デビュー。09年『南極料理人』(沖田修一監督)で一躍注目を浴びる。日本映画界に欠かせない個性派俳優として活躍を続ける。主な出演作として『ぐるりのこと。』(08)、『クヒオ大佐』(09)、『歓待』(10)、『マイ・バック・ページ』(11)、『キツツキと雨』(11)など。公開待機作に『タリウム少女の毒殺日記』(7/6公開)、『シャニダールの花』(7/20公開)、『ほとりの朔子』(春以降公開)。

スタッフ

  • 監督・脚本:市井昌秀

    1976年4月1日、富山県出身。俳優・柄本明が主宰の劇団東京乾電池の研究生を経て、ENBUゼミナールに入学し映画製作を学ぶ。04年にENBUゼミナールを卒業、初の長編作品となる自主映画『隼(はやぶさ)』が、06年の第28回ぴあフィルムフェスティバルにおいて、準グランプリと技術賞を受賞。長編2作目となる『無防備』が、08年の第30回ぴあフィルムフェスティバルにおいてグランプリと技術賞、Gyao賞も受賞する。そして同年開催の第13回釜山国際映画祭のコンペティション部門にてグランプリ受賞、翌年の第59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にも正式出品され、国内外から高い支持を得た。今、日本映画界で最も期待される若手監督の一人である。

  • 共同脚本:田村孝裕

    1976年、東京都出身。劇作家、演出家。98年舞台芸術学院を卒業後、同期生で劇団「ONEOR8(ワン・オア・エイト)」を旗揚げ、全作品の作・演出を務める。2010年『絶滅のトリ』で岸田戯曲賞候補、次ぐ翌年にも『連結の子』が最終候補に残るなど、演劇界注目の若手作家・演出家である。近年は様々なプロデュース団体にも作品を提供し、「モンスターペアレント」(08/CX)、「傍聴マニア09」(09/YTV)、「開拓者たち」(11/NHKBS)などの、テレビドラマの脚本執筆も多数手掛けている。

  • 音楽:高田漣

    1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田 渡の長男として生まれる。スティール・ギターをはじめとするマルチ弦楽器奏者として、YMO、細野晴臣、高橋幸宏、斉藤和義、くるり、星野源、等のレコーディングやライヴで活躍中。ソロ・アーティストとしても今までに5枚のアルバムをリリース。2007年夏、高橋幸宏の新バンド構想の呼びかけにより、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の計6人で「pupa」結成。2012年ソロ・デビュー10周年を迎えた。映画音楽を手がけたのは『横道世之介』(13)に続き、本作が2作目となる。6月19日に6年ぶりの新作をスピードスターレコーズ/ビクターよりリリース予定。

箱入り息子の恋

2013年/日本/G/117分
配給:キノフィルムズ
©2013「箱入り息子の恋」製作委員会