配信
2017年11月1日（水）より各種プラットフォームにて配信開始
世界大恐慌からの脱却、第二次世界大戦への参入、国連構想・・・
アメリカ史上最も長く支持されたカリスマ大統領の、知られざる素顔と“秘められた恋”の物語ー
歴代アメリカ大統領の中でも、今なお絶大な人気を誇るフランクリン・デラノ・ルーズベルト（FDR）。重度の障害者でありながら10年以上にわたって国のリーダーであり続けた偉業の陰には、誰よりも信頼し心を許した女性の存在があった。彼女の名はデイジー。FDRの遠戚にあたる彼女は、FDRがこの世を去るまさにその瞬間まで、一番の理解者として支え続けていた。英国王による初訪米に際してもその例に漏れず、デイジーは一部始終を見つめていた。
―迫り来るドイツとの開戦に備えて、英国王として初めてジョージ6世がアメリカを訪れたのは1939年6月。吃音のコンプレックスを持つジョージ6世に、父親のような態度で接し、自身のハンディを引き合いに出して励ますFDR。その姿に、ジョージ6世は心を開き、国のリーダーとして自信を持つようになる。ここで得た自信を胸に帰国した彼が、3ヶ月後、開戦の演説を通じて国民の心を掴んだのは『英国王のスピーチ』に描かれている通り。その前日譚とも言うべきエピソードを描く本作は、歴史の裏側をのぞき見る楽しさをたっぷり味わわせてくれる。
重い障害を抱えながら、アメリカ史上唯一の四選された大統領として歴史に名を残せたのは何故だったのか―？誰も知らなかった大統領の素顔が、今明かされる。
1930年代、アメリカ。ルーズベルト大統領は、忙しい執務の合間に“恋人”デイジーとドライブに出かけることで安らぎを覚えていた。そんなある日、英国王ジョージ6世夫妻がニューヨーク州ハイドパークにあるルーズベルト邸にやってくる。迫り来るドイツとの開戦危機に備え、大統領の執務室で“トップ会談”を行う2人。その日の深夜、衝撃的な事実が明らかになる。デイジーも知らなかった大統領の秘密―それが明らかになったとき、彼女がとった行動とは・・・？
フランクリン・デラノ・ルーズベルト
1950年9月21日、アメリカ・イリノイ州出身。即興集団“セカンド・シティ”に参加し、俳優としてのキャリアをスタートした後、77年、人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にレギュラー出演して活躍。79年、『ミートボール』（アイヴァン・ライトマン監督）で映画デビューを飾る。ライトマン監督とはその後も『パラダイス・アーミー』（81）、『ゴーストバスターズ』シリーズ（84・89）でタッグを組んだ。03年、『ロスト・イン・トランスレーション』（ソフィア・コッポラ監督）でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた他、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞など数々の映画賞を受賞。その他の代表作に、『チャーリーズ・エンジェル』（00/マックG監督）、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』（01）、『ライフアクアティック』（05）、『ダージリン急行』（07）、『ファンタスティックMr.FOX（声の出演のみ）』（09）、『ムーンライズ・キングダム』（12）、ジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー＆シガレット』（03）、『ブロークン・フラワーズ』（05）、『リミッツ・オブ・コントロール』（09）などがある。待機作として『A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan Ⅲ（原題）』（12/ローマン・コッポラ監督）が控えている。
デイジー
1964年2月5日、アメリカ・ニューヨーク州出身。92年、『ロレンツォのオイル』（ジョージ・ミラー監督）で映画デビュー、その後クリント・イーストウッドの娘役を演じた『目撃』（97/クリント・イーストウッド監督）や『トゥルーマン・ショー』（98/ピーター・ウィアー監督）で注目を集める。アカデミー賞では、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー〈未〉』（00/ケネス・ロナーガン監督）と『マイ・ライフ、マイ・ファミリー〈未〉』（07/タマラ・ジェンキンス監督）でそれぞれ主演女優賞、『愛についてのキンゼイ・レポート』（04/ビル・コンドン監督）で助演女優賞にノミネートされた。その他の代表作に『ラブ・アクチュアリー』（03/リチャード・カーティス監督）や『私がクマにキレた理由』（07/シャリ・スプリンガー・バーマン＆ロバート・プルチーニ監督）などがある。待機作として、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジを描いた『The Fifth Estate（原題）』（13/ビル・コンドン監督）が控えている。
ジョージ6世
1966年6月19日、イギリス・ロンドン出身。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで［リチャード2世］［ハムレット］と2年連続で主役を演じる実力派。
映画デビュー作となる『リユニオン‐再会‐』（89/ジェリー・シャッツバーグ監督）で注目を集めた後、『ハワーズ・エンド』（91/ジェイムズ・アイヴォリー監督）のレナード・バスト役の好演で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。ロジャー・ミッシェル監督との仕事は『待ち焦がれて〈未〉』（95）、『ノッティングヒルの恋人』（99）に続いて3作目となる。その他の代表作に『ヴァン・ヘルシング』（04/スティーヴン・ソマーズ監督）などがある。
エリザベス
1974年1月30日、イギリス・ノーフォーク出身。テレビの古典的コメディシリーズ「ピープ・ショー ボクたち妄想族」（03～）、「Green Wing」「Black Books」などで名声を得る。主な映画代表作に『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン！』（07/エドガー・ライト監督）、『思秋期』（10/パディ・コンシダイン監督）、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』（11/フィリダ・ロイド監督）などがある。英国インディペンデント映画賞では、11年に『思秋期』による主演女優賞、12年に本作での助演女優賞を2年連続で受賞している。
ミッシー
1969年11月27日、アメリカ・カリフォルニア州出身。ジュリアード学院で学び、90年代初頭からオフブロードウェイの数々の舞台に立つ。主な映画代表作に、コーエン兄弟監督の『バーン・アフター・リーディング』（08）、『トゥルー・グリッド』（10）や、『ボーン・レガシー』（12/トニー・ギルロイ監督）、『リンカーン』（12/スティーブン・スピルバーグ監督）などがある。
エレノア・ルーズベルト
1968年7月26日、イギリス・ロンドン出身。大学卒業後、ブリストルのオールドヴィック演劇学校に在籍した後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加。97年、ケヴィン・コスナーが監督・主演を務めた『ポストマン』の相手役に抜擢され、それ以降、『天才マックスの世界』（98/ウェス・アンダーソン監督）の主人公や、『シックス・センス』（99/M・ナイト・シャマラン監督）のブルース・ウィリスの妻役などを演じる。その他の代表作にジョー・ライト監督の『ハンナ』（11）や『アンナ・カレーニナ』（12）、『17歳の肖像』（09/ロネ・シェネフィグ監督）、『ゴーストライター』（10/ロマン・ポランスキー監督）、『17歳のエンディングノート』（12/オル・パーカー監督）などがある。
1956年6月5日、南アフリカ共和国出身。学校で舞台演出を始め、後にケンブリッジ大学に進学。1977年、全英学生ドラマ・フェスティバルでロイヤル・シェイクスピア・カンパニー・バズ・グッドボディ賞を受賞し、更に同年のエジンバラ・フェスティバルではフリンジ・ファースト賞を受賞した。その後、英国王立劇場、オールド・ヴィック、ロイヤル・コートの劇場や、ウエストエンド、ブロードウェイの劇場で舞台劇の監督を務める。90年代初頭から、テレビ番組や映画の監督を手がけ、代表作に『待ち焦がれて〈未〉』（95）、『んモッティングヒルの恋人』（99）、『Jの悲劇』（04）、『恋とニュースのつくり方』（10）などがある。『Jの悲劇』では、ヨーロッパ映画賞、英国インディペンデント映画賞の監督賞にノミネートされた。また、12年春に世界初演された［Farewell to the Theatre］など、本作の脚本家であるリチャード・ネルソンが書いた舞台劇の演出を手がけ、幅広い分野で活躍している。
1950年10月17日、アメリカ・イリノイ州出身。数多くの戯曲を手がけ、それらはブロードウェイ、オフブロードウェイ、ウエストエンド、ヨーロッパ中の数多くのナショナル・シアター、日本やイスラエル、ロシアの大手シアターにおいて上演されている。舞台作品で数々の賞に輝いており、［Goodnight Children Everywhere］ではローレンス・オリヴィエ賞最優秀戯曲賞を、［The Dead］ではトニー賞最優秀ミュージカル脚本賞をそれぞれ受賞している。更に、［Two Shakespearean Actors］でトニー賞最優秀戯曲賞、［The Dead］で共同作詞家として最優秀楽曲賞、［Some Americans Abroad］でローレンス・オリヴィエ賞最優秀コメディ賞にノミネートされている。映画代表作に『哀愁のメモワール』（93/ジョン・マッデン監督）などがある。
2017年11月1日（水）より各種プラットフォームにて配信開始
2012年／イギリス／原題：HYDE PARK ON HUDSON／G／94分／シネマスコープ／5.1ch
配給：キノフィルムズ
©2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
※配信開始日・終了日は各プラットフォームにより異なる場合がございます。Blu-ray・DVDはメーカーウェブサイト、各小売店等にてお買い求めください。