『8人の女たち』『しあわせの雨傘』の
フランソワ・オゾン監督が描く“人生讃歌”に、世代・性別を越えて世界中が大絶賛!
絢爛豪華な極上のミステリー『8人の女たち』や、カトリーヌ・ドヌーヴ扮する主婦のサクセスストーリーを描いた『しあわせの雨傘』の華やかで心浮き立つフランソワ・オゾン・ワールドを存分に。
どこにでもいる普通の主婦が、“特別な女ともだち”と出会ったことで、平凡だった毎日が華やぎ、刺激と興奮に満ちた人生へと変わっていく。しかもその友達は、亡き親友の夫!そのため、想定外のハプニングや心を揺さぶる人間模様が繰り広げられる。
主人公を演じるのは、今フランス映画界から最も脚光を浴び、最新作へのオファーが絶えない若手女優のアナイス・ドゥムースティエ。男性の心を持ち、女性の服をまとう友達役には、大ヒット作『タイピスト!』のロマン・デュリス。ありのままの自分を受け入れることの素晴らしさを高らかに謳いあげた、人生讃歌がここに完成した。
特別な友達と秘密の冒険を楽しむ主婦・クレールが選んだ、自分らしい生き方とは―。
親友のローラを亡くし、悲しみに暮れるクレール。残された夫のダヴィッドと生まれて間もない娘を守ると約束したクレールは、二人の様子を見るために家を訪ねる。するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。ダヴィッドから「女性の服を着たい」と打ち明けられ、驚き戸惑うクレールだったが、やがて彼を「ヴィルジニア」と名づけ、絆を深めていく。夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すうちに、クレール自身も女性としての美しさが増してゆく。とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい生き方とは──?
[クレール]
1987年フランス、リール生まれ。7歳の頃から演劇を学びはじめ、12歳で銀幕デビュー。近年は、ジュリエット・ビノシュ主演の『ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』(11)や、『キリマンジャロの雪』(11)、オドレイ・トトゥ主演の『テレーズ・デスケルウ』(12/日本未公開)、『間奏曲はパリで』(14)に出演。セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた経歴を持つ、期待の若手女優。2015年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品したヴァレリー・ドンゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』)監督作品『MARGUERITE AND JULIEN』(英題)でも主演を務めている。
[ダヴィッド/ヴィルジニア]
1974年フランス、パリ生まれ。1994年『青春シンドローム』でデビュー。『ガッジョ・ディーロ』(97)と『パリの確率』(99)でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされ注目を集める。セドリック・クラピッシュ監督の青春三部作『スパニッシュ・アパートメント』(02)、『ロシアン・ドールズ』(05)、『ニューヨークの巴里夫』(13)全ての作品で、グザヴィエ役を演じた事でも知られる。その他、ジュリエット・ビノシュと共演した『PARIS(パリ)』(08)、『タイピスト!』(12)などに出演。『真夜中のピアニスト』(05)、『ハートブレイカー』(10)、本作を併せてセザール賞主演男優賞に3度ノミネートされた経験を持つ、フランスを代表する俳優である。
[ジル]
1981年フランス、トゥールーズ生まれ。舞台で実力を磨いた後、18歳でテレビドラマの主演に抜擢され、フランス本国での人気を不動のものにする。映画ではセザール賞有望男優賞にノミネートされた経験を持ち、『ぜんぶ、フィデルのせい』(06)、コスチューム劇『アンナ・カレーニナ』(12)、恋愛コメディ『恋のベビーカー大作戦』(12)など幅広いジャンルの作品に出演。主演映画『黒いスーツを着た男』(12)で来日した際には「アランドロンの再来!」と言われ、その後も多くの女性ファンを魅了し続けている。
1967年フランス、パリ生まれ。90年、国立の映画学校フェミスの監督コースに入学。次々に短編作品を発表し、『サマードレス』(96)でロカルノ国際映画祭短編セクション・グランプリを受賞。1997年の中編『海をみる』を経て、翌年に発表した長編第一作目『ホームドラマ』がカンヌ国際映画祭批評家週間で大きな話題となる。1999年には『クリミナル・ラヴァーズ』がベネチア国際映画祭に正式出品され、続く『焼け石に水』(00)でベルリン国際映画祭のテディ2000賞を受賞。2001年、『まぼろし』がセザール賞の作品賞と監督賞にノミネートされ国際的にも高い注目を集め、翌年には『8人の女たち』で、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。その後『スイミング・プール』(03)、『しあわせの雨傘』(10)、『危険なプロット』(12)、『17歳』(13)など多種多様な作品を発表し続けている。