香港最後の漁村、珠明村。幼少時から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気だと言い聞かせられ、太陽から肌を隠して生活する16歳の少女は、透き通るような白い肌の持ち主。村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、気味悪がられている。日没後、肌を露出し、お気に入りの音楽をお気に入りの場所で楽しむことが、少女にとって唯一孤独を癒やす手段だった。ある日、どこからともなくやってきた異邦人の男と出会った少女は、今まで知ることのなかった自身のルーツに触れていくことになるのだが・・・
世界を熱狂させてきた撮影の巨匠クリストファー・ドイルの繊細なカメラワークと色彩美が輝く、懐かしくも新鮮な至宝の一品。