キノフィルムズ

公開終了
2017年9月30日(土)公開

ブルーム・オブ・イエスタディ

ナチス映画の歴史が変わる!?エポック・メイキングな物語が誕生!
迷えるオトコとオンナ――
昨日に咲いた花は、きっと明日を輝かせてくれる。

イントロダクション

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愛と笑いと勇気でタブーの扉を開ける!
時は、現代。ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げるトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げる若きインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュヴィッツ会議を企画することになった二人。しかし、この出会いは、偶然ではなかった──。オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌の連続に、こんなシリアスなテーマで笑っていいのかと不安を覚えた私たちは、“ドイツ、ウィーン、ラトビア”へと過去を追いかける二人の旅に同行しながら気付いていく。すべての人間に、どんな傷でも癒せる、素晴らしい力があることに。困難な日々の中にも必ず美しい花のような瞬間があり、昨日咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)が、今日、そして明日を輝かせてくれる。破天荒な展開のその先に、前を向く勇気をくれる物語が誕生した。

過去を嘆くだけの時代に終止符を打つ、未来を生きる世代のために──
監督自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語
監督はスマッシュヒットした『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス。主人公と同じように、家族にダークな過去があると知り、大変なショックを受けて、自らホロコーストの調査を重ねた。その際に、加害者と被害者の孫世代が、歴史をジョークにしながら楽しそうに話している姿に触れ、本作のアイデアが浮かんだという。
当然ながら、彼らが親族の経歴を忘れたわけでも、そこから受けた心の痛みが消えたわけでもない。それでも、過去に囚われずに、希望と共に未来を生きようとする世代のために、新しいアプローチの映画を作ることを決意した監督。ナチス映画の歴史が変わるに違いない、エポック・メイキングな作品を完成させた。

フランスで最注目の若手女優とドイツの実力派俳優が共演
トトに扮するのは『パーソナル・ショッパー』などオリヴィエ・アサイヤス監督作品で知られるラース・アイディンガー。人生につまずきっぱなしの人間味に溢れた男を、情感をこめて演じた。ザジに扮するのは、セザール賞に4度ノミネートされ2度の受賞を果たしている、ダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』のアデル・エネル。いまフランスで最も注目されている女優のひとりだ。フレッシュな組み合わせで魅せるヨーロッパの歴史とユーモアがつまった大人の物語。

ストーリー

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ホロコースト研究所に勤めるトト(ラース・アイディンガー)は、ナチス親衛隊の大佐だった祖父を持ち、一族の罪に真剣に向き合うあまり心はいつも不安定。さらに、2年もかけて企画した“アウシュヴィッツ会議”のリーダーから、外されてしまう。最悪の精神状態で、フランスから来るインターンのザジ(アデル・エネル)を迎えに行く。到着した彼女は、トトの下で研修できることに感激したのも束の間、迎えの車がベンツだと知ると、激しく怒り出す。ユダヤ人の祖母が、ベンツのガス・トラックでナチスに殺されたというのだ。トトは猫の目のようにコロコロと気分が変わるザジに唖然とし、ホロコーストの被害者の孫なのに、何かと歴史を茶化す、ザジの破天荒なユーモアにも我慢ならなかった。
ある日、会議を欠席すると言いだしたホロコーストの生還者で女優のルビンシュタインを説得する役目を担った二人。トトはここでも「あの悲劇を分かってない」とお門違いの暴言を吐き、女優を怒らせてしまった。帰り道ヤケになってネオナチの屈強な男たちにケンカを売り、返り討ちにされたところをザジに助けられるトト。ザジの寝室で手当てを受けていたトトは、目を疑う“ある物”を見つける──。

ラース・アイディンガー

(トト役)
1976年、ドイツ、ベルリン生まれ。数多くのTVシリーズに出演する人気俳優であり、作曲家としても活躍している。オリヴィエ・アサイヤス監督作品で知られ、ジュリエット・ビノシュ主演の『アクトレス ~女たちの舞台~』(14)、クリステン・スチュワート主演の『パーソナル・ショッパー』(16)に出演している。その他の主な出演作は、『恋愛社会学のススメ』(09・未)、『HELL』(11)、『処女の誓い』(15・未)、TV映画『生放送「裁判劇テロ」あなたの審判は?!』(16)など。本作で、ドイツ映画賞にノミネートされた。

アデル・エネル

(ザジ役)
1989年、フランス、パリ生まれ。2002年、『クロエの棲む夢』の主演でデビュー。その後、『水の中のつぼみ』(07)で、セザール賞有望女優賞にノミネートされる。続いて、『メゾンある娼館の記憶』(11)でも同賞にノミネートされ、『スザンヌ』(13)で同賞助演女優賞を獲得する。さらに、『Les combattants』(14)で同賞主演女優賞に輝き、フランスで最も人気と実力を兼ね備えた若手女優の一人となる。その他の主な出演作は、『黒いスーツを着た男』(12)、カトリーヌ・ドヌーヴ共演、アンドレ・テシネ監督の『愛しすぎた男 37年の疑惑』(14・未)、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』(16)など。

ヤン・ヨーゼフ・リーファース

(バルタザール役)
1964年、ドイツ、ドレスデン生まれ。主役を務めた『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(97)がドイツ国内で大ヒットを記録し、一躍人気俳優となる。その他の出演作は、『悦楽晩餐会/または誰と寝るかという重要な問題』(97)、『ハウリング2000』(98・未)、ウーリー・エデル監督の『バーター・マインホフ 理想の果てに』(08)、『シーモンとオークの木』(11・未)、『バロン ほらふき男爵の冒険』(12)、『マーラとバイキングの神々』(15・未)など。「ヴァイラス・オブ・サンド」(00)、「ダーク・プレイス」(03)、「コアラのいたずらキッチン」(05)、「グランド・ストーム」(06)、「ストーム・シティ」(06)など、TV映画にも数多く出演している。

ハンナー・ヘルツシュプルング

(ハンナ役)
1981年、ドイツ、ハンブルグ生まれ。「ヒトラーの追跡」(05)などのTV映画やTVシリーズに出演した後、ドイツ全土から1200名が集ったオーディションで、クリス・クラウス監督の『4分間のピアニスト』(06)のジェニー役を射止め、長編映画デビューを飾る。その演技で、ドイツ映画賞主演女優賞にノミネートされ、一躍その名を知られる。その後、『バーダー・マインホフ 理想の果てに』(08)、『HELL』(11)、『ルートヴィヒ』(12)、『ガーディアン』(12・未)、『ピエロがお前を嘲笑う』(14)などに出演する。

スタッフ

  • 監督・脚本・プロデューサー:クリス・クラウス

    1963年、ドイツ、ゲッティンゲン生まれ。フォルカー・シュレンドルフ、ローサ・フォン・プラウンハイムらドイツの有名な監督たちのために脚本を書くことからキャリアをスタートする。
    2002年、『Shatterd Glass』で監督デビューを果たし、バイエルン映画賞を始め数々の賞に輝き、一躍注目される。続く『4分間のピアニスト』(06)では、年老いたピアノ教師と天性の才能がありながら刑務所に囚われた若い女性の交流と葛藤を描き、ドイツ映画賞作品賞を始めとする、60を越える国内外の賞を受賞する。世界各国で公開され、日本でもヒットを記録し、近年の最も成功したドイツ映画の1本となる。
    3作目の『The Poll Diaries』(10)もまた、批評家と観客の双方から大いなる喝采をもって迎えられ、ドイツ映画賞4部門、バイエルン映画賞3部門などヨーロッパ中の映画賞を含む数多くの受賞を勝ち取った。
    2014年には、ホーフ国際映画祭から生涯功績賞を授与した。

  • プロデューサー:ダニー・クラウス

    1958年、オーストリア、ウィーン生まれ。オーストリアのTVシリーズ「お葬式から事件は始まる」(05~15)、『不倫休暇』(07・未)、『アイガー北壁』(08)、アンソニー・ホプキンス、ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ共演、フェルナンド・メイレレス監督の『360』(11・未)、カリスマ的人気を誇るヴァイオリニストのデヴィッド・ギャレットが、伝説のヴァイオリニスト、パガニーニを演じて話題となった『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』(13)、ナチスの収容所の実態に迫るドキュメンタリー映画『不正義の果て』(13)などを手掛ける。

  • 撮影監督:ソニア・ロム

    1969年、ドイツ生まれ。ヨーロッパ、アメリカと国際的に活躍しているカメラマン。主な作品に、TV映画「ウイルス」(97)、『CLUBファンダンゴ』(00)、『クレイジー』(00)、『テッド・バンディ 全米史上最高の殺人者』(02・未)、ケイト・ベッキンセイル、ゲイリー・オールドマン、マシュー・マコノヒー共演の『タイニー・ラブ』(03・未)、スティーヴン・セガール主演の『沈黙の激突』(06)などがある。

  • 音楽:アネッテ・フォックス

    クリス・クラウス監督の『4分間のピアニスト』(06)で、ヨーロッパ映画賞にノミネートされる。その後、『トレジャー・オブ・スケルトンアイランド』(07・未)、『クラバート 闇の魔法学校』(08・未)、香川照之、柄本明ら日本の俳優も出演した『ジョン・ラーベ ~南京のシンドラー~』(09・未)、『シーモンとオークの木』(11・未)、日本でもスマッシュヒットを記録した、ジェレミー・アイアンズ主演、ビレ・アウグスト監督の『リスボンに誘われて』(13)などを手掛ける。

ブルーム・オブ・イエスタディ

2016年/ドイツ=オーストリア/原題:DIE BLUMEN VON GESTERN/ドイツ語・フランス語・英語/カラー/シネスコ/5.1ch/126分/R15
配給:キノフィルムズ/木下グループ 

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