
- 公開中
- 秋、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国 公開
ある画家の数奇な運命
叔母の面影を持つ女性を愛し、その叔母を殺めた元ナチ高官を義父に持つ、若き芸術家。いかにして彼は、過酷な宿命を希望と喜びへと昇華したのか―
アカデミー賞®監督が現代美術界の巨匠をモデルに描く、ドイツの激動の時代に数奇な運命を生きた芸術家の物語
ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋におちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気づかぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡する。晴れて美術学校で創作に没頭するが、教授から作品を全否定され、もがき苦しむ。だが、魂に刻む叔母の言葉「真実はすべて美しい」を信じ続けたクルトは、ついに自分だけの表現方法を発見し新作を完成させる。それは、罪深い過去を隠し続けた義父を震え上がらせる作品でもあった──。
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- 公開劇場
- TOHOシネマズ シャンテ
- 配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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- キャスト
- トム・シリング
セバスチャン・コッホ
パウラ・ベーア
ザスキア・ローゼンダール
オリヴァー・マスッチ
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- スタッフ
- 脚本・監督・製作:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影:キャレブ・デシャネル
音楽:マックス・リヒター