キノフィルムズ

近日公開
2021年7月1日(木)TOHOシネマズ他全国各地にて 公開

『峠 最後のサムライ』

私はこの「峠」において、
侍とはなにかということを考えてみたかった。

その典型を越後長岡藩の非門閥家老
河井継之助にもとめたことは、
書き終えてからもまちがっていなかったと
ひそかに自負している。

   司馬遼󠄁太郎「峠」あとがきより


敵軍50,000人に、たった690人で挑んだ“最後のサムライ”

慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、
諸藩は東軍と西軍に二分していく。
慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。
越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。
戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守る為に戦争を避けようとしたのだ。
だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。
継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。
妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。

累計発行部数381万部超の大ベストセラーとして今なお読まれ続けている司馬遼太郎の名著「峠」が、待望の初映画化となる。
越後長岡藩の家老・河井継之助は、江戸をはじめとする諸国への遊学で世界を見据えるグローバルな視野を培い、領民のための斬新な藩政改革を次々と実行していた。
戊辰戦争が起こり、日本が東軍(旧幕府軍)か西軍(明治新政府軍)かに二分する中、戦争を回避しようと、近代兵器を備えてスイスのような武装中立を目指した。だが、平和への願いもむなしく、長岡藩もまた戦火に呑み込まれていく―。
世界的視野とリーダーシップで坂本龍馬と並び称され、敵対していた西郷隆盛や勝海舟さえもその死を惜しんだといわれる、知られざる英雄・河井継之助。「最後のサムライ」として正義を貫くその姿は、今に生きる私たちに何を語るのだろうか。

監督・脚本は、『影武者』など数々の黒澤明作品に助監督として携わってきた小泉堯史。日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した監督デビュー作『雨あがる』以来、人間の美しい在り方を描いてきた彼が、司馬遼太郎が求めたものを丹念にスクリーンに映し出す。
主演の河井継之助を演じるのは日本を代表する名優、役所広司。脚本にほれ込み、“理想のリーダー”たる継之助を力強く演じきった。
継之助を支える妻、おすがには、数々のテレビ・映画・舞台で活躍を続ける松たか子。その他、前長岡藩主・牧野雪堂役の仲代達矢をはじめ、演技派のベテランから新進気鋭の若手まで、錚々たる豪華共演陣がそろった。
製作には、今回も黒澤組からチームを組むスタッフが集結。常時2~3台のカメラをまわすフィルム撮影、全編長岡を中心にした新潟でのロケーション撮影で、戊辰戦争の中でも最も激しかったといわれる北越戦争の、大規模な戦闘シーンにも挑んだ。
動乱の幕末に生きた「最後のサムライ」を、黒澤組ゆかりのキャスト・スタッフが結集し、美しい映像で描いた歴史超大作、その幕が遂にあがる!

  • 公開劇場
    TOHOシネマズ渋谷他
  • キャスト
    役所広司  松たか子 香川京子 田中泯 永山絢斗 / 芳根京子 坂東龍汰 榎木孝明 渡辺大 AKIRA / 東出昌大 佐々木蔵之介 井川比佐志 山本學 吉岡秀隆 / 仲代達矢
  • スタッフ
    監督・脚本:小泉堯史
    音楽:加古隆
    原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
    配給:松竹/アスミック・エース
©2020「峠 最後のサムライ」製作委員会