キノフィルムズ

『銀河鉄道の父』完成披露舞台挨拶レポート

2023年4月5日

宮沢家が勢揃い!錚々たる豪華キャストが彩る舞台挨拶!役所&菅田、初共演について語る。
「もともと菅田将暉ファンでした!」「僕も”役所広司教”なので」

役所広司主演映画『銀河鉄道の父』の公開に先立ち、完成披露試写会が4月5日(水)に都内で開催され、上映前の舞台挨拶に、役所広司さん、菅田将暉さん、森七菜さん、豊田裕大さん、坂井真紀さん、田中泯さん、成島出監督が揃って登壇しました。

門井慶喜の直木賞受賞小説が原作だが、成島監督は「本屋で背表紙に『銀河鉄道の父』とあるのを見て、もともと宮沢賢治は大好きで映画にすることを考えたりもしたけど、なかなか難しい中で、(賢治の父親をテーマにした部分に)『あっ!』と思いました。すぐに購入して読み、(賢治の)お父さんは厳しい人という定説があったけど、親バカで、イクメンのはしりみたいな人で、ガツンときて、読み終わった瞬間、これはどうしても映画にしたいと思いました」と語りました。

宮沢賢治の父・政次郎を演じた役所さんと宮沢賢治を演じた菅田さんは本作が初共演となったが、役所さんは菅田さんとの共演について「最高です!」とニッコリ。さらに「もともと、菅田将暉ファンでしたし、いつか一緒に現場に立ちたいと思っていました。賢治という役が、菅田くん以外に思いつかないくらい、合っている役だなと思いました」と大絶賛! これには菅田さんも「畏れ多いです」と照れつつ「僕も“役所広司教”なので、こんな幸せな時間はないと思っていました」と役所さんへの崇拝の念を口にしました。

国民的作家である宮沢賢治を「実はダメ息子だった!」という大胆な視点で描く本作だが、役所さんは「この作品に関わって、原作を読ませていただき、政次郎という役をやって、宮沢賢治の作品や詩には、宮沢賢治という男の人生全てが詰め込まれているような、深さを感じました。」と語りました。菅田さんは、本作を通して宮沢賢治の存在を「身近に感じました」と明かします。「家族として描かれている宮沢賢治は見たことがなかったですし、童話作家、物語のイメージでしたが、初期の頃の作品は、家族の話や身近に起きたことの心情を描いていて、全然違う印象で、人間味に触れることができてよかったです」とうなずきました。森さんは、宮沢賢治に対して、これまで「教科書の中の偉人、文豪」というイメージを抱いていたといいいますが、原作や脚本を読んで「こんなに面白かったんだ!と思いました。こんなにユーモアのある人たちに囲まれて生きている人だったんだと感じて、改めて作品を読むと何倍も面白く思えて、これが高校生の頃だったら何倍も楽しく教科書を開けていたのにと思いました」と、その魅力を語りました。宮沢賢治の弟・清六役の豊田さんも「僕も教科書の人というイメージでしたが、詩を書いたり、チェロを弾いたり、農業をやったり、マルチに活躍していて、菅田さんと通じる部分があるんじゃないかと思っていました」と語りました。母・イチを演じた坂井さんは「『雨ニモマケズ』のストイックなイメージでしたが、すごく人間味があって、好奇心旺盛で、心の中にロック魂があるように感じて、それを知ってから作品を読むと、ロックな部分がいっぱいあるのを感じました」と作品を通じてイメージが大きく変わったようでした。政次郎の父で賢治の祖父・喜助を演じた田中さんは「若い頃からよく作品には触れていました。僕はたくさんの人に憧れて生きてきましたが、その中でもかなり上位を占める人」と賢治への憧憬を口にしました。

“親バカ”と“バカ息子”を描く本作にちなんで、キャスト陣に自身の“おバカエピソード”を尋ねると、役所さんは小学5年生の時、運動会が嫌で「運動場に小さな穴があったんですけど、そこにグリっといった瞬間、『これで運動会に出なくて済む』と思って『痛い痛い!』と言ったら、病院に連れて行かれまして。レントゲンを撮ったら『ヒビが入ってますね』と…。ギプスをされて、先生におぶってもらって家に送ってもらいながら『ごめんなさい!』と思っていました」と意外なエピソードを告白。一方、菅田さんは、中学の理科室での授業中、ピンセットをなんとなく弄んでいたところ「引っ掛かるところがあって、それがコンセントの穴で…。次の瞬間にバンっと爆発が起こって、学校中が停電しました。5分後くらいに明るくなって、『菅田!』と怒られたんですけど、気がついたら僕は泣いてて、ピンセットはこの世から消えました」と“父”に負けじとおバカなエピソードを明かし、会場は驚きと笑いに包まれていました。

舞台挨拶の最後に役所さんは「成島監督の下に集まったスタッフ、キャストで一生懸命に作った映画です。みなさんの心に届くといいなと心から思っています」と語り、菅田さんは「笑うところもたくさんありますし、悲しいところもあります。宮沢家の愉快な家族の話で、僕も試写で観て素直に感動しました」とアピール。成島監督は「この日を迎えられて感無量です。この素敵なメンバーとこの映画をつくれたことを映画の神様に感謝します」と語り、会場は温かい拍手に包まれました。

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